関西観光本部、大阪観光局を中心に周辺自治体、空港や鉄道各社が連携し、関西の魅力の訴求を目的とする旅行セミナー「Japan Kansai Tourism Seminar 2019」が、2月4日(月)にシドニー市内にて開催された。
関西といえば、今年日本で開催されるラグビーW杯で神戸と東大阪が会場としてリストアップされているほか、2021年のワールドマスターズゲームズや2025年の大阪・関西万博など世界が注目するビッグイベントの開催を控え、外国人観光客数の伸びが大きく期待されているエリア。今回のセミナーには、関西エリアの電鉄各社や自治体が発信する伝統と自然あふれる関西の最新情報を収集すべく、当地の旅行関係者やメディア約50名が参加した。
大阪の美しい夜景や活気ある街並みを紹介する映像と、ラグビー元オーストラリア代表、現在は大阪の近鉄ライナーズに所属するアンソニー・ファインガ選手のビデオメッセージで幕を開けたセミナーは、JNTOシドニー事務所の若林香名所長がまずあいさつに立ち、近年大きな伸びを見せている日本のインバウンド市場について触れながら、「関西エリアでは今後世界規模のイベントが多く開催され、昨年12月のシドニー~関西国際空港の直行便増便、今年9月のパース~成田直行便の就航も観光客増に大きなチャンスとなる。伝統・文化や自然などさまざまな魅力にあふれる関西エリアにぜひ来てほしい」と呼びかけた。
また、本セミナーの主催を代表して関西観光本部の伊東暁氏からは「関西は都市間のアクセスが良く、大阪から神戸、京都、奈良などの主要都市に30分ほどで行けて便利。神社仏閣や城などの歴史的な建物に加え、桜や紅葉、温泉など大阪を起点にいろいろな楽しみ方がある。日本文化の中心地であり、人の雰囲気も暖かい関西エリアは素晴らしい旅行先であり、多くの人に楽しんでもらいたい」など、具体的な関西エリアの特徴が紹介された。
今回のプロモーションの柱でもある鉄道各社を利用した関西旅行については、大阪観光局の谷村信彦氏が解説。関西エリアの鉄道会社とその沿線にある観光スポットについて紹介したのち、各社が発行しているお得な旅行者向けパスや特色ある観光列車についてプレゼンテーションを行った。
セミナーの後に開催されたネットワーキングも大盛況。会場では串カツ、たこ焼き、棒寿司など関西を代表するグルメや関西の日本酒がふるまわれ、出席者は商談のかたわらユニークな関西の味わいに舌鼓をうった。なごやかな雰囲気の中、出展していた関西の自治体、鉄道各社と当地の旅行会社などの参加者たちが熱心に商談を進める光景が会場のあちこちで見られ、ラグビーW杯や万博を控え盛り上がる関西のインバウンド市場のさらなる発展を感じさせるイベントとなった。
出展団体一覧
JR西日本 | 阪急阪神ホールディングス株式会社 |
東奈良名張ツーリズム・マーケティング | 近畿日本鉄道株式会社 |
兵庫県 | 関西観光本部 |
京都府・森の京都DMO | 南海電気鉄道株式会社 |
関西エアポート株式会社 | 大阪観光局 |
徳島県・三好市 |
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