冬になり、あまり外に出たくない方も多い雨がちな天候の中、6人が集まり、こじんまりと行いました。このくらいの小人数ですと、あまりバラバラにならず、1グループでまとまって話し合うことができ、これもこれで良いものだと言うのが参加者の感想でした。
・今回は参加者は全員が日本人永住者で、それぞれシドニーに来て、21年、40年、50年などなど・・・。
・長い方では、1974年に今はないパンナム航空で、友人にオーストラリア旅行に誘われて来た。あまりオーストラリアに関する知識も興味もなく「え〜オーストラリアに旅行に行くの??何でよりにもよって?何があるの?」という感じだったのだが、その後76年に永住で来ることになり、それ以来40年近く住むことになった。
・またそれ以上長い在住歴の方は、70年に船で来た。横浜、神戸、長崎、香港、そしてシドニーという2週間の船旅だった。香港からシドニーまで日本人はただひとり。そのくらいオーストラリアに行く日本人なんていなかった。シドニーは暖かい気候で水上スキーやらビーチの遊び、朝起きたら海水パンツを履いて庭のテーブルで朝食を取って、西洋人の友人が遊びに連れて行ってくれるのを待って、本当に良いところだなあと思った。
ひとしきり、それぞれの方の長い長い永住生活を振り返る、人生の思い出話で盛り上がりました。
紙とペンを配って、それぞれの方に以下について書いていただきました。
1.健康寿命(リタイア後、まだ健康が十分に保たれていて、かなり自由に動き回れる期間)の間、どのように過ごしたいか。どういう気持ちでいたいか。
2.不健康寿命(健康問題が大きくなり、あまり自由には動けなくなった時)になったら、 〃
3.晩年(生きているのは後1年くらいかなあと思うようになった時)は、〃
4.亡くなる時は、〃
・私は100歳まで元気に生きる、というのが目標。ジムに行ったり。先の不安のことは考えない。私は大丈夫よ、と前向きに考える。
・ネガティブなことは考えない。何かあればすぐ病院に行くなど、医療はしっかり受けた上で、前向きに生きる。
・いろいろな体の状態が出てくるのは仕方がない。そういうもの。受け止めて対処すれば良い。
・「空間をどう埋めていくかが人生である」という言葉を知った。本当にそうだと思った。まだ私の日常は埋め足りない。書道や油絵を描いている。友人と合わない夜は何をするか。小説家になりたかったので、小説を書いている。→人の性格によって、毎日のスケジュールを割とつめこむと充実する人、かなり余裕があるスケジュールだと充実する人がいる。その人にあった、毎日の充実のさせ方を。
・音楽を聞きながら絵を描いている時間がとても充実していて良い。
・ファイナンスの一例。オーストラリアからのペンション、隔週で1100ドル。日本の年金、2ヶ月に64000円。
・65歳になったら、バケットリストをティックし始めないと、と思っている。自分の人生でやりたかった夢を、どんどんやって行くこと。そのうちの一つが世界中を旅行しに行くこと。仕事をまだしながら、月に10日くらいは旅行に行ってくるか・・。
・ぴんぴんころりが第一志望だが・・・(年をとっても健康でいる間に突然亡くなること)。不健康寿命に入った時のことはあまり考えたくない・・・
・不健康寿命になったらオーストラリアのナーシングホームに入るのか、日本の有料老人ホームに入るか、今考えている。
・子どもがこちらで生活している。こちらに40年以上住んでいる。こちらの習慣に慣れてしまっていて、子どもがいるなら、やはり最後までここか。
・日本の有料老人ホームに入っている人から実感を聞くが、日本の老人ホームは隅から隅まで目が行き届いている。こちらのナーシングホームでは、アシスタントナースはほとんど移民者。日本のケアよりは大雑把。それを考えると、日本の方が良いなあとも思うが・・・
・オーストラリアのナーシングホームに入っても、日本人が数人いれば、ホームの給食を日本食にリプレイスしてもらうのは難しいかも知れないが、日本食の仕出しを数人で注文しよう、はできそうだ。
・日本人向けのナーシングホームを1から作るのは難しいだろうが、日本人が比較的多いホームというのが出てこないか?・・・しかしホームは入れる人を差別してはいけないから、日本人を優遇して入れる、などというのは難しいのではないか・・・。
・本日の参加者6人中、日本に今後の老後帰るかどうか迷っている方が3人。それが問題。最後までオーストラリアにいる、とすでに決めている人もいらした。
・シドニーに住んでいると、こんな生活させてもらっていいのかと思うほど、きれいな風景。ここにいれて良かったなあとも思う。ただ日本にはあってミスしているのが、ふんだんに熱いお湯が出る温泉だ・・・。
・遺言について。公的な機関で割と安価で作れる。
・自然を楽しみ、家族がいて・・・が良い。
・こっちの良いところは、遺産相続に相続税がないこと。遺産はそのまま子どもに残せる。
・健康寿命中も、不健康寿命中も、晩年も臨終の際も、僕のポリシーはいつも同じ。毎日感謝して。何事も健康も一生懸命がんばれば必ずむくわれる。毎日思いきり楽しく生きる。
・受け入れる。究極の受け入れ。後一年くらいで亡くなるんだろうなあ、ということも。適応する。諦念する。
・毎日おもいきり楽しんで生きているから、後悔はない。今を毎日楽しませる。人に対して良くして、楽しんでもらう。
・不健康寿命になった時や晩年、また亡くなる時も、変化や現状に対する「受容」、「あるがままで良いと思える気持ち」がとても大事になって来ると思う。不健康寿命になったときも、晩年も、亡くなるときも、その時々の経験を楽しむ。「は〜こういうものか」と味合う。そして「これで良いのだ。これも面白い。良いところも、こんな醍醐味もある」と思う。人生のいろんな場面、しんどいのも含めてありのままを経験させてもらえることに感謝する。
・亡くなるときには、人生にまあまあ感謝していると思う。嫌なこともあったけど、楽しいこともあったし、それも含めてたくさんの経験ができて生まれてきて良かった、と思っている。仕事も旅も家族や人との関わりもできて。一方で「人生から解放される〜!!」といったうれしさもあるかも知れない。人生を生きているチャレンジや達成感や様々な楽しさの一方で、いつでも不安やストレスもあるから、それらからも解放される安堵感。静かな、これで良いという気持ちではないか。そうでいたい。
・それにつけてもやはり最後までできるだけ苦痛なく過ごしたい。心身ともに・・・。できれば人生に感謝できる状態で亡くなって行きたい。苦しみまくって、ではなく・・・。
・若いときとちがって、死がとても怖いものではなくなった気がする。まるでお友だちのような。近くに感じる。これで良いんだ。人生、いっぱいやってきたという気持ちになれるのではないか。
デスカフェが終わってスタバの外に出たら、降っていた雨がやんで空が晴れ渡り、お日様が出ていました。参加者の心の進展のようで、とても気持ちよかったです!!
どなたでも・・・。人数把握と席確保のために、ご参加希望のテキストをできれば事前にお願いいたします。
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