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シドニーと姉妹都市関係にある名古屋市の高校生30名が、8月5日にシドニー市役所を表敬訪問しました。2020年に姉妹都市提携40周年を迎える両市の交換留学プログラムの一環でシドニーを訪れた一行は7月28日から8月6日の日程でシドニーに滞在し、ホームステイやブルーマウンテンズでの現地校入学を体験し、この日はシドニー市役所での歓迎レセプションに臨みました。
レセプションではシドニー市を代表し、ロバート・コック市議会議員が、まず「コンニチハ!」と日本語で挨拶をし、自身と日本とのつながりをまじえながら「皆さんは学生ではなく、名古屋市を代表する若い大使だという意識を持ち、ここにいる仲間や新しい友達との繋がりを深めてほしいです。そして将来、シドニー市での経験を誇りに思えるよう願っています」などと今留学プログラムの意義について触れました。
続いて一行を代表し名東高校水野校長が「海外で若い学生が交流体験をすることはグローバル化が進む日本において大切なことであり、シドニー市との繋がりがいつまでも続くことを願っています」と挨拶。そして学生の代表として挨拶に立った内山愛さんは、「シドニー市はとても美しく、日本と異なる点も多かったです。一番衝撃を受けたことは授業中、生徒が積極的に質問をしており、先生との距離が近かったことです。ここでは生徒が主体的に勉強しているので、私も見習いたいです」と堂々とスピーチしました。
後にはコック市議会議員から水野校長に記念品が贈呈され、また学生たちによる「よさこい」ソーラン節が披露される場面もあり、緊張から解き放たれた和やかな雰囲気のなか今回の交流は幕を下ろしました。
一行は8月4日には東山動物園と交流のあるタロンガ動物園を訪問し、5日の市役所訪問の後、6日夜にシドニーを経ち、7日に日本に帰国しました。
水野基行校長(名古屋市立名東高校)
「島国である日本は外国人が多くないため、多文化共生社会であるシドニー市で異文化交流を体験できる機会は大切だと思います。今後も両市の絆がさらに深まることを願うと同時に参加者の学生には国際的な視点を持ち、帰国後も他の学生に今回の体験や気づきを共有してほしいです」
学生代表 内山愛さん(名古屋市立富田高校2年)
「ホームステイをするのは初めてだったので、きちんとコミュニケーションできるのかが不安でした。でも、ホームステイ先の家族も学校の友達も優しくて、ありのままの自分でいることができました。ホームステイ先の家族はどんなに忙しくても必ず全員で食事を共にしており、オーストラリア人は家族で過ごす時間を大切にしているところが素敵だなと思いました。今回の経験を通し、もっと世界について知りたいと思いましたし、もう一度ここに戻ってきたいです」
取材・文:臼井佑季
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