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名古屋代表ランナー、シドニー市役所を表敬訪問

左より名古屋市教育委員会スポーツ振興課:黒田洋佑氏、名古屋市民ランナー:酒井一氏、近藤菜々氏、シドニー市議:Robert Kok氏、CLAIRシドニー事務所次長:半田昌章氏

名古屋市から派遣され、9月15日に開催された「シドニー・ランニング・フェスティバル2019」に出場した市民ランナーの酒井一さんと近藤菜々さんが16日、シドニー市役所を表敬訪問し、Robert Kok市議と面会した。シドニー・ランニング・フェスティバルと名古屋シティマラソンは、姉妹マラソン関係を結んでいることから毎年相互に代表ランナーを派遣し、スポーツを通した両市の交流を図っている。今年の3月に開催された名古屋シティマラソン2019にて優秀な成績をおさめた酒井さんと近藤さんが名古屋代表ランナーとしてハーフマラソンとブリッジランにそれぞれ出場した。

面談の中でふたりはレースの感想やシドニーの印象などを交えながら今年のマラソンを振り返り、またKok市議は来年40周年を迎える名古屋市との姉妹友好都市関係に触れ、今後も幅広い分野においてさらに絆を深めていきたいと述べた。最後に名古屋市長がシドニー市長に宛てた手紙が名古屋市教育委員会スポーツ振興課の黒田洋佑さんからKok市議に手渡された。

近藤菜々(こんどう・なな)さん:写真左

高校生までは陸上部に所属。ブランクを経て、再び走り始める。名古屋シティマラソン2019のクオーターマラソン(10.5km)では優勝。今後は2月に開催される唐津10マイルロードレース大会に出場予定。

「じつは故障しており、途中で棄権しようとも思いましたが、たくさんの声援をいただきなんとか完走することができました。海外のマラソン大会は初めてでしたが、絶景の景色の中を走ることができ、雰囲気もとてもよかったです。ランナー同士が励ましあっている様子をみて、このレースに参加している方達はあたたかいなと思いました。この大会に出場できて、勇気がもらえましたし、自信にもなりました。ただ、悔しい思いのほうが強いので、もう一度リベンジしたいです」

酒井一(さかい・はじめ)さん:写真右

大学2年生までは陸上選手だったが、3年生でマネージャーに転身。その後、趣味としてトレーニングを再開し、愛知県内外の大会に出場。名古屋シティマラソン2019のハーフマラソンでは2位(日本人選手として1位)今回のシドニー・ランニング・フェスティバル2019では初出場ながらハーフマラソンで5位という優秀な成績をおさめた。

「観客が盛り上がっており、日本とは異なる雰囲気で楽しく走ることができました。名古屋シティマラソンは直線かつフラットのコースなので走りやすいのですが、シドニーはアップダウンやターンが序盤に多くペースをつかむのに苦労をしました。調子はあまりよくなかったのですが、たくさんの声援に勇気づけられ、自分のベストを出しきることができました。次の目標は11月に開催されるいびがわマラソンのハーフで優勝することです」

寺本 洸(てらもと・たけし)さん シドニーマラソン日本事務局

「今年のシドニー・ランニング・フェスティバルは、全体で4万人もの方が(昨年3万3000人)参加されました。そのうち日本からのエントリーは700人(昨年550人)もあり、日本でもこの大会が浸透してきているなと嬉しく思います。じつは日本からのエントリー数は隣の国、ニュージーランドを抜いて、1位なんです。ゴールドコーストマラソンに追いつきたいと取り組んでいましたが、今では同じくらいの規模に成長しました。

また、交流の面においても成功していると言えるでしょう。4年連続でシドニー・ランニング・フェスティバルの優勝者を名古屋シティマラソンに派遣しており、強い選手を送ることで、両市のマラソン大会を活性化させ、さらにレベルを高めたいと考えています。他の国では外国人ランナーを制限しているところも多いですが、シドニー・ランニング・フェスティバルはそのような制限を設けていません。また日豪路線も増設しており、今後も両市のマラソンを行き来するランナーが増え、交流の幅がさらに広がると思います」

写真左:Robert Kok市議 写真右:寺本洸氏

取材・文:臼井 佑季

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