世界中でCOVID-19の感染が拡大し、あらゆる観光関連事業が停滞を余儀されるなか、日本政府観光局(JNTO)シドニー事務所は、訪日観光情報を発信するため5月7日からウェブセミナーのシリーズ配信を開始した。記念すべき第1回目は「Introduction to Japan」というテーマのもと、日本旅行をする際の基礎知識向上を目的としたプレゼンテーションがライブ配信され、約100人もの業界関係者が同時に視聴。併設されたチャット機能では視聴者からの質問や疑問にJNTOのスタッフがその場で答えるなどオンラインならではの取り組みも披露された。
セミナ―冒頭でJNTOシドニー事務所の田中陽子所長は、現在、観光業界は苦境に立たされているが、終息した暁にはインバウンド需要は必ず回復に向かうと述べ、既に提供されているEラーニングプログラム(※)と併せてこのセミナーを視聴することで、訪日旅行の知識をより深めて欲しいと挨拶した。また、JNTOとしてもSNSにて日本への関心をさらに高めることができるようなコンテンツを発信していくとし、早期復活に向けてあらゆる支援を行う姿勢をみせた。
続いて同事務所のマーケティング担当サリー・マイルズ氏によるプレゼンテーションでは、日本の概要を説明したのち、長距離移動には欠かせない「ジャパン・レール・パス」や「リージョナル・パス」、交通機関の利用に便利な「SUICA」や「PASMO」が紹介された。また日本は四季を選ぶことなく、一年を通して観光が楽しめる国だとし、ウィンターシーズンだけにとどまらず、他の季節にも訪れてほしいと呼びかけた。さらに、多くの外国人観光客を魅了しつづけている要因は自然景観や歴史的建造物だけでなく、日本文化に根付いている「おもてなし」にあるとし、これからも多くの人に日本特有の「おもてなし精神」を体感してもらいたいと語った。最後にオーストラリアでも圧倒的な人気を誇る和食について触れ、一般的に普及されているものだけでなく、日本産ウィスキーやそば打ち体験、そして精進料理など多様な食文化を体験して欲しいと訴え、セミナーを締めくくった。
各国で旅行規制が続き、訪日プロモーション活動も制限されるなか、今回のウェブセミナー開催にいたる経緯や目的、そして今後の配信内容などJNTOシドニー事務所の田中所長に伺った。
「今回のウェブセミナーは現在、在宅勤務や一時帰休中の観光業・旅行業関係者がこの機会に訪日観光の知識をさらに向上できるように開始しました。日本のことを熟知することで、海外旅行が再開となったときに、お客さまに自信を持って訪日旅行についての情報提供や商品販売を展開してほしいと思っています。
YouTubeのプレミア公開を利用したのですが、約100名の方にご参加いただき、その後も多くのエージェントの方にご覧いただいています。今後は隔週でセミナーを予定していますが、地域やテーマを分類し、できるだけ顧客ニーズにこたえることができるような内容を検討しています。オーストラリア市場でのプロモーションを活発に実施されているみなさまにも素材提供などのご支援をいただきながら、有意義な場を設けていく予定です」
なお、このウェブセミナーは「Visit Japan AU」アカウントから視聴することができる。
文:臼井 佑季
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