（画像引用：在シドニー日本国総領事館より）

国際関係の様々な分野で、日本と諸外国との友好親善関係の増進に多くの人々が多大な貢献をしている中、特に顕著な功績のあった個人および団体についてその功績を称えるとともに、その活動に対する一層の理解と支持を国民各層に願うことを目的として、毎年外務大臣表彰が行われている。

令和2年度外務大臣表彰は172個人、65団体（うち国内在住受賞者は20個人、11団体／海外在住受賞者は152個人、54団体）。うちNSW州からは、「Jun Pacific Corporation Pty Ltd」の社主の舟山精二郎 社主が個人として、「JETプログラム同窓会ニューサウスウェールズ支部（JETAA NSW）」が団体として受賞することが発表された。

受賞者には表彰状が授与されるほか、個人には副賞が贈られる。なお、今年度は新型コロナウイルス感染症の蔓延状況に鑑み、例年行われている表彰式は行われない。

外務大臣表彰（個人）
受章者：舟山 精二郎（「Jun Pacific Corporation」社主）
功績概要： オーストラリアにおける日本食文化の普及

オーストラリアの日系卸として「Jun Pacific Corporation」や日本食材店「東京マート」などの経営を通じ、40年以上にわたって日本食品の流通に貢献。オーストラリアで海苔販売規制が施行された際には、日本食の輸入品の安全性をアピールして販売の継続を維持するなど、オーストラリアでの日本食発展の基盤整備に尽力した。
また、2011年の東日本大震災と2018年の西日本豪雨災害の折には、それぞれの地域で復興支援商品を取り扱うなど自社の経営を通じた社会貢献を実施し、オーストラリアに貢献した移民経営者に贈られる「エスニック・アワード」の2013年度ファイナリストに輝くなど、日豪友好に大きく貢献していることがこの度評価された。

外務大臣表彰（団体）
受章者：JETプログラム同窓会ニューサウスウェールズ支部（JETAA NSW）
功績概要： 日本とオーストラリアとの相互理解の促進

JETプログラム同窓会ニューサウスウェールズ支部は、設立後30年以上にわたって日本語会話セッションやジャパンフェスティバル出展協力など、日本語・日本文化普及行事を多数実施。日本の地方公共団体が海外の若者を招致して語学指導などを行う「JETプログラム」母体の運営にも深く関わり、同プログラム帰国者のキャリア形成支援、日豪関係に携わる人材の輩出に貢献している。
また、2016年以降は国際組織である「JETAAインターナショナル」に継続して役員2名を輩出しており、2019年にオセアニア地域代表会合を主催するなど、広域活動も活発。当地の日本人コミュニティにも溶け込んでおり、日豪の相互理解および友好親善の促進に貢献していることが評価された。

外務省令和2年度外務大臣表彰」について詳しくはこちら

JAMS.TVは、今次受賞についてお祝い申し上げるとともに、舟山精二郎氏とJETAA NSWの益々のご発展を祈念いたします。

また、過去には舟山氏へのインタビューを実施。オーストラリアの日本食文化の基盤を築いてきた舟山氏の仕事哲学を伺っていますので、併せてご覧ください。

内部リンク

40年間オーストラリアで日本食普及に貢献してきた舟山精二郎氏の仕事哲学