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名古屋代表ランナーらがシドニー市庁舎を表敬訪問

シドニーで9月15日、「シドニーマラソン2024大会」が開催された。名古屋市から派遣され、この日のマラソンに出場した市民ランナーの大山幸志郎さんと牧浩子さんが、マラソン大会の翌日16日にシドニー市庁舎を表敬訪問し、Robert Kok副市長と面会した。

さまざまな距離のランニングとウォーキングのコースが用意されたイベントとして、国内外のランナーに親しまれている「シドニーマラソン」は、「名古屋シティマラソン」と姉妹マラソン関係を結んでおり、毎年相互に代表ランナーを派遣し、スポーツを通した両市の交流を図っている。

2012年に姉妹マラソンを提携して以来、名古屋市とシドニーはお互いの都市大会の成績優秀者をもう一方の大会へと派遣してきた。姉妹友好都市40周年の節目である2020年は、残念ながら新型コロナウイルスの影響で中止となったが、2023年までに毎年「シドニーマラソン」開催にあわせて9回の交流が続いている。2024年は10回目の派遣となった。

毎年恒例の「シドニーマラソン」は、ハーバー・ブリッジを筆頭にシドニーらしい景観をコースに取り入れ、180度のカーブを減らして流れをスムーズにするなど、誰もが楽しめるランニング体験とカジュアルでフレンドリーなサポート体制が特徴。マラソン、ハーフマラソン、10km、そして3.5kmのファンランコースが用意されている。世界6大マラソンシリーズ「アボット・ワールド・マラソン・メジャーズ(Abbott WMM)」の7つ目の候補レースとして選ばれていることもあり、シドニー市民から世界各国のランナーまで、幅広い層から好評を博している。

今年の3月に開催された「名古屋シティマラソン 2024」にて優秀な成績をおさめた大山さんと牧さんは、名古屋代表ランナーとして今回のフルマラソンにそれぞれ出場。今年は約40,000人以上のランナーが参加し、うち約680人が日本人の参加者だった。フィニッシュライン近くでは、2000年シドニーオリンピックにて日本陸上界戦後初の金メダルを獲得した高橋尚子さんが、大会アンバサダーとしてランナーらを笑顔で出迎えた。

「シドニーマラソン」完走の翌日、大山さんと牧さんはシドニー市庁舎を訪問し、名古屋市に縁の深いKok副市長から温かな歓迎を受けた。

大山幸志郎さん

高校生までマラソンを続け、就職後に社内のランナーに誘われたことでマラソンを再開。「マラソンフェスティバル ナゴヤ・愛知 2024」男子ハーフマラソンの部で、1時間8分4秒のタイムを記録し、3位に入賞。「シドニーマラソン」ではフルマラソンの部に出場し、2時間28分41秒のタイムを記録。

「名古屋とシドニーは姉妹都市なので、名古屋シティマラソンのようにシドニーマラソンのコースももう少しフラットなコースだと思っていましたが、意外とアップダウンが多くて大変でした。景色がとてもきれいなところを走れたことや、風を感じながら走れたことが印象に残っています。また、沿道には観客の方がたくさんいらっしゃり、手を振ってくれたり声援を送ってくれたりして走行中の気持ちを盛り上げてくれました。その光栄に、日本とは違う雰囲気を感じました。

年内の国内のマラソン大会に3つほどエントリーしているので、今後はその準備に入ります。今の目標は、どこかで優勝すること。まだ優勝経験がないので、国内の大きな大会で優勝できるように頑張りたいです」

牧浩子さん

もともとスポーツジムやエアロビクスが好き。ランニングマシンを利用したところ走ることが楽しくなり、徐々に走行距離を伸ばしていった。「マラソンフェスティバルナゴヤ・愛知 2024」女子10kmマラソンの部で、45分4秒のタイムを記録し、7位に入賞。「シドニーマラソン」ではフルマラソンの部に出場し、3時間47分のタイムを記録。

「初めてマラソンに参加した時に意外と良い成績だったので、もう少し頑張ってみようと思いました。ただ、最初はまったく走ることなんて想像もしていなかったので、自分でも驚いています。『シドニーマラソン』も、最初はすごく不安で無理かもしれないと思いましたが、『タイムを出さなくても良いし、ゆっくり走ればいい』と言われてエントリーしました。長くてきついコースでしたが、景色がとてもきれいで、楽しみながら走ることができました。

応援もたくさんあり、日本とは違って皆さんが声をかけてくれたり、励ましてくれたりしてとても嬉しかったです。おかげで辛さより楽しさが勝り、出場して本当に良かったなと思いました。

次は『名古屋ウィメンズマラソン』に出ようと思っています。今の私にとって、マラソンは『走らないと気持ち悪い』というくらい大切な存在。走ることでリフレッシュできます。生活に欠かせない趣味で、これからも続けていきたいと思っています。今日も天気が良いので、シドニー市内を走りたい気分ですね」

Robert Kok副市長によるスピーチ

「まずはランナーのみなさん、フルマラソン完走おめでとうございます。一昨日はNSW州の参議院選挙があり、私にとってもエキサイティングな一日でした。幸いなことに副市長に再選し、6期目を務めさせていただきます。

シドニー市と姉妹都市である名古屋市とは長い歴史を共有しており、来年はついに45周年を迎えることとなります。私は2010年の30周年に河村市長がシドニーを訪れた時から、名古屋市との交流に参入させていただきました。私の妻が稲沢出身ということもあり、名古屋を訪れる機会も多くあります。このように、名古屋との強い関係を維持することは、私にとって非常に重要なことと捉えています。

名古屋市と『シドニーマラソン』代表ランナーとの交流もまた、友好関係を継続するための重要な一歩です。またここシドニーでお会いできることを願っています。じつは、私も河村市長とともに『名古屋シティマラソン』に参列することを提案したことがあります。42kmは少し長いかもしれませんが、いつかゴールでお会いしましょう。

(最後に)どうぞ、ラミントンをお召し上がりください。ラミントンは、オーストラリアの伝統的なお菓子として地元で愛されているケーキです。あんなに走ったのですから、今日は少しでも糖分を摂ってくださいね」

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