2013年7月5日(金)、シドニー東部、Bellevue Hillにある、在シドニー日本国総領事公邸において、「しゃべらナイト」の夕べが催された。
この日のイベントは、ニュー・サウス・ウェールズ州で唯一、英語と日本語のバイリンガル教育を実践している公立小学校、Murray Farm Public Schoolの教師、保護者、そしてYear 4の子どもたちが参加して、同校のバイリンガルプログラムについての紹介と、日本語中心のディスカッションと日本の歌の合唱があった。
会場には、NSW豪日協会、Japan Foundation、JETAAなど、シドニーの日系コミュニティーの関係者と、日本語教育関係者など、総勢31名が参加して、各テーブルに分かれて、日本語を中心に、子どもたちとの会話を楽しんだ。
マレーファーム小学校は、シドニー北西部Carlingfordにある公立小学校で、2010年から日本語と英語のバイリンガルプログラムが始まり、このクラスでは理科、社会など、日本語以外の科目でも日本語で勉強している。バイリンガルクラス以外でも週1回日本語のクラスがあり、学校全体で日本語に力を入れている。
これは、当時の連邦政府がアジア4言語(日・中・韓・インドネシア語)に力を入れるとの方針のもと、日本語についてはマレーファーム小学校をモデル校に指定してバイリンガルプログラムが始まったもの。
この日のイベントでは、まず、松竹梅桜の4つのテーブルに分かれて、それぞれ与えられたテーマを基に話し合いをして発表するという、日本語のグループ討論が行われた。テーマは、「日本の色」「日本の祭り」「日本の映画」「学校生活」。それぞれのグループが各人の持つイメージや想い出をもとに話し合い、グループリーダーがまとめるというもの。マレーファーム小学校の子どもたち3人も、各テーブルに分かれて日本語で話しに参加した。
次は、突然、「しゃべらナイト」から「歌わナイト」に展開し、各グループが今度は合唱にチャレンジ! 「桜」や「上を向いて歩こう」「七つの子」など日本のポピュラーな歌が課題曲。渡された譜面を手に、それぞれ練習して、いよいよ発表。子どもがソロパートを歌うグループや、部屋にあるピアノを弾きながら歌うグループ、iPhoneの音源を伴奏に歌うグループと、それぞれ趣向を凝らした発表となった。最後に総領事がマイクを手にして、領事館グループが「北国の春」を披露する場面も。
各テーブルのグループ討論や合唱は、総領事が審査委員長となって領事館スタッフが審査を行い、優秀賞が各グループに贈られた。
日本語教育がテーマの夕べだが、参加者一同、多いにリラックスして楽しんだイベントとなった。
挨拶される小原在シドニー日本国総領事 |
総領事からバイリンガル教育推進への顕彰を受ける、マレーファーム小学校のTerry Crotty副校長 |
各グループが真剣にテーマについて議論を展開した。(写真下)
皆さん、声を張り上げての熱唱!
総領事館グループは、小原総領事自ら音頭をとって、北国の春を熱唱。
小原総領事と共に、参加した子どもたちと担任の先生
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