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第7回井上靖賞が発表される

オーストラリアとニュージーランドにおける日本文学研究と研究者に対する奨励を目的に創設された、第7回井上靖賞の授与式が9月20日 (金)、Sydney Conservatorium of Musicにて開催され。同賞は2006年の日豪交流年を記念し、井上靖記念文化財団とシドニー在住の大谷正矩氏により発案・設立されたもので、現在では日本文学研究分野で権威ある賞として知られる。今回この栄えある賞を受賞したのは、Wollongong大学で日本文学の上級講師を務めるHelen Kilpatrick氏。宮沢賢治の物語と本に描かれたイラストが20世紀後半の仏教のイデオロギーとの関連を示した「Miyazawa Kenji and his Illustrators (Brill, 2013)」の著者としても知られる。

受賞者のHelen Kilpatrick氏

 

授賞式に続き、井上靖氏とその作品にゆかりのあるシルクロード・敦煌(とんこう:かつてシルクロードの分岐点として栄えたオアシス都市)をテーマにした「井上靖ーシルクロード・敦煌から奈良・京都へ」(監督・演出 磯田秀樹・裕子)が井上靖の詩・小説の朗読とともに上映され、井上靖氏の世界観が紹介された。そのほかにも合唱やピアノ、バイオリンのパフォーマンスが行われ、会場に華を添えた。

 

【会場の様子】

井上靖賞の設立者の大谷正矩氏 小林敏明総領事代理
 
遠藤直ジャパンファウンデーション所長  
   
   
   
   

 

井上靖氏作詞の「七つの子」などの合唱が披露された ソプラノ歌手の歌声が会場内に響き渡った
ピアノとバイオリンによるパフォーマンス 井上靖氏の娘、黒田佳子氏による詩の朗読が行われた
   
   
   
   

 

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