日本経済の再生に向け、日本市場への投資を促進するためのシンポジウムが、2013年11月7日、シドニー市内のホテルで催された。
このシンポジウムは、JETRO(日本貿易振興機構)が主催し、日本の経済産業省と内閣府が共催して、日豪両国のビジネス関係者を招いて、日本経済の再活性化に向けて、今後の日本への投資を促進する目的で開催された。
当日は、日豪のビジネス界から、160人以上の方が出席され、熱心にスピーカーの話しに耳を傾け、質疑応答にも積極的に参加されていた。
シンポジウムは、まずジェトロ理事の長島忠之氏から挨拶があり、開会となった。
シンポジウムでは、セッション1のプレゼンテーションと、セッション2のパネルディスカッションの2部に分かれて行われた。
第1部のプレゼンテーション「Japan Full Steam Ahead」では、経済産業省貿易経済協力局審議官の森清氏が、「The Three Arrows of “Abenomics” and Government Incentives for Global Companies」と題して、アベノミクスによる日本経済の再生に向けた「日本再興戦略」を紹介された。
続いて、自治体国際化協会シドニー事務所の田辺康彦所長から、「Tohoku is Back」として、復興に向けて動き出している東北地域の現状と産業振興についての報告があった。
次いで、豪日経済委員会のBob Seidler副会長が、「Collaboration between Australia and Japan - the next 50 years」と題して、相互補完的な豪日経済関係を紹介し、日本市場のビジネスチャンスに対する同委員会の見方を紹介した。
シンポジウムの最後には、Austrade(オーストラリア貿易促進庁)NSW州・ACT担当事務所長のDavid Lawson氏が、「Japan: The Austrade Perspective」と題し、日本市場に対するAustradeの取り組みを紹介した。
シンポジウムは休憩をはさんで、第2部のパネルディスカッションがはじまった。パネルディスカッションの「Tips for Success in Japan」では、日本市場で成功するための様々な事例報告が、オーストラリア三菱商事会社取締役副社長でシドニー日本商工会議所副会頭の櫻田武也氏、Hunter Phillip Japan社取締役のDavid Jacobs氏、Brant Solutions社代表取締役のRobert Bratusa氏から報告され、NSW州豪日協会会長のPhilip Mitchell氏の司会でパネルディスカッションが行われた。
会場は、熱心な参加者による熱気に包まれ、皆さん真剣に日本市場の魅力やビジネスチャンスの情報を得ようと、質問や議論の輪が広がっていた。
シンポジウムの最後に、在シドニー日本総領事館の小林敏明総領事代理から、今後の日豪経済関係の発展を期待するとの挨拶があり、幕を閉じた。
シンポジウム会場内の様子
第1部のプレゼンテーションの講師の方々。(左から)森審議官、田辺所長、Seidler副会長、Lawson所長。
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