豪州最大の日本酒イベントと商談会、メルボルンに続きシドニーで...
JAMS.TV Pty Ltdによる日本の祭典「酒フェスティバル(Australian Sake Festival)2024」ならびにBtoB商談会が、7月のメルボ…
場所:Sydney White Bay Cruise Terminal, Balmain
世界中のスキーリゾートや旅行業界関係者が集結する、毎年恒例のスキー観光の展示会「SNOW TRAVEL EXPO」が、今年もメルボルンとシドニーで開催された。
シドニーでは5月25日(日)、バルメインにあるホワイトベイ・クルーズターミナルを会場に開催された。これまではシドニー市内ダーリングハーバーのエキシビション・センターを会場に開催されていたが、ダーリングハーバーの再開発工事に伴い、今年は会場が変更となった。例年開催されていたダーリングハーバーは、市中心部から徒歩圏内で、週末は多くの観光客や家族連れで賑わう場所だったが、今年の会場は市内からは車がないと行きづらい場所ということで、集客が懸念された。
会場には、オーストラリア国内はもとより、日本をはじめ、アメリカ、カナダ、スイス、イタリア、オーストリア、ニュージーランド、韓国など世界のスキーリゾートや旅行代理店などが出展ブースを構え、各地のスキーリゾートの特徴や宿泊施設、スキー用具など、スノーレジャーの最新情報を提供していた。
今年のスノーエキスポは、会場が変更となったことで集客が心配されたが、午前9時の開場から少しづつ来場があり、昼前から午後1、2時頃には例年並の賑わいとなり、心配するほどのこともなく会場は多くの来場者で熱気に包まれた。
昨年までの会場とは異なり気軽に立ち寄れる立地ではないことから、観光や週末を楽しむ人々がイベントを知って覗き込むということがない反面、予めスキー情報を得ようとする人たちが来場しているため、早くも来シーズンに向けて予約の問い合わせをしたり、具体的なツアーの照会をする人など、熱心な来場者で各出展ブースは賑わいを見せていた。また、スキーウェアのファッションショーや各地のスキーリゾートを紹介するスライドショーも行われた。
日本のスキーリゾートには多くのオーストラリア人スキー客が訪れていることで知られているが、2013年12月から2014年3月のシーズンは、これまで以上に好調で、全体としてオーストラリア人訪日観光客が伸びている。そのため日本の各リゾート地では来シーズンも集客数の伸びを期待し、来場者への説明に力を込めていた。
日本からは、北海道のニセコ、富良野、トマム、キロロ、留寿都など、長野・新潟の白馬、志賀高原、妙高、野沢温泉、斑尾など、東北からは八甲田、安比、蔵王のスキーリゾート地の旅行会社や観光協会、宿泊施設が出展ブースを構えたほか、日本政府観光局(JNTO)やシドニーの日系旅行代理店などが日本のスキーと日本観光を売り込んでいた。
会場では注目を得るために着ぐるみのキャラクターが子どもたちと記念撮影をするなどしていたが、日本の出展者も、着物をはじめ、侍姿など人目を引く姿で趣向を凝らして、パンフレットやキャラクターグッズを配布して売り込みに懸命だった。
各ブースではスキー情報や観光パンフレット類が多数用意され、来場者に渡されていたが、JAMS.TVが発行するオーストラリア人向け英語情報誌「G'Day Japan!」も配布され、日本やスキーリゾートの案内誌として多くの来場者が手にしていた。
日本政府観光局(JNTO)も出展ブースを構え、日本観光のプロモーションに努めていた。JNTOシドニー事務所の鍬本浩司所長に聞いた。
日本を訪れるオーストラリア人スキー客は、2013/14年度の今シーズンは全般的に好調でした。来年度、次シーズンについても出足は昨年に比べても良いと聞いています。例年、5月に開催しているスノーエキスポと、JNTO主催のスノーセミナーが、オーストラリアでのスキー・プロモーションの中核を占めていますので、このイベントの好評な流れを、ぜひ来シーズンにもつなげていきたいですね。
また、単に集客数を増やせばいいというわけでもなく、来られた方に十分満足していただき、また来ていただけるようにリピーターとしてつなげていくことが大事になります。結局、受け入れ態勢が整わずに、数だけ確保できたけれど、行ってはみたがサービスが良くなかったということでは台無しです。
満足度を高めてオーストラリア人の訪日スキーの人気度を良質なもの、将来にも継続するものにしていくのが課題だと思っています。そのため、来年度も期待して、そのようなキャンペーンを行なっていきます。
日本の出展ブースも大きな賑わいを見せていたが、北海道・長野・東北地区の観光協会関係者に反響や意気込みを聞いた。
今シーズンの北海道は、おかげさまで雪の状態も良く、みなさん昨シーズンに比べてかなり良い実績だったと聞いています。オーストラリア人の方もそうですが、他の国の人にも広がって増えてきています。
ニセコはオージースキー客のパイオニア的存在ですが、ニセコの発展に連動して、同じエリアの留寿都やキロロも相乗効果で知名度も高くなってきています。また、富良野を中心にした北海道中央部の「パウダーベルト」地帯のスキーリゾートも伸びています。また、札幌でも手稲など市内から日帰りで楽しめるということで少しずつですが、人気が出ています。
北海道にとってはスキー客のみではなく、海外からのお客様全体に対して、様々な形でインフラも整いつつあります。英語はもちろんですが、今ではアジア圏の色々な言語が用意されています。海外からのお客様には本格的にスキーやスノーボードを楽しんでもらいたいのですが、アジア圏からの方たちはスキーよりも、どちらかというとアクティビティを楽しまれるようですね。
北海道は3月、4月でも十分スキーが楽しめますので、例えば本州で桜を見てから北海道に来てスキーを楽しむということも可能です。いわば冬と春の2つのシーズンが楽しめるというわけです。
信州・長野県観光協会 吉味秀明さん
スノーエキスポはシドニーとメルボルンの2カ所で開催されていますが、メルボルンはここ数年、来場者数が増えていましたので、私たちも期待していた市場です。また、今年からメルボルン/成田間にジェットスター航空が就航するということで、更に期待が増しています。
メルボルンの会場では、朝10時の開場にも関わらず、9時半からお客様が来られて一杯になり、それが一日中続きましたから、非常にいいコミュニケーションができました。反応は良かったです。
シドニーは会場の変更で集客が心配でしたが、かなり賑わっていますので、心配するほどではなかったですね。
長野・新潟地域では、白馬・志賀高原・野沢温泉・妙高のスキーリゾートがありますが、今シーズンは、昨年に比べて全体で3割、4割アップしていますので、今後は12月から2月後半、3月までひろく来ていただけるようなプロモーションを行なって、全体の底上げをしていきたいと考えています。
また、来シーズンに向けて、ほかの地域との違いを出すことで、更に集客につなげていきたいと思います。東京からのアクセスも良く、日本の歴史や文化が楽しめますので、ぜひ日本的なものを味わっていただくようなお話をして、アピールしていきたいですね。
東北観光推進機構 高荒健一さん
今回のスノーエキスポには、東北からは青森の八甲田、岩手の安比、山形の蔵王の各スキーリゾートが出展に参加しています。
東北はご存知のように東日本大震災がありましたので、直後はかなり訪日客は落ち込みました。それでも次第に回復をしてきていますし、オーストラリア人も増えてきています。
海外からの訪日客数としては、震災前の水準までの完全な回復とまではいきませんが、おそらく全体としては7割、8割程度までには戻っているような感触を得ています。
また、東北では震災後、各県で催していた夏祭りを一同に集めて開催する「東北六魂祭」を開催していますが、このお祭りにも各県が力を入れて、訪日に結びつけようとしています。
スキー客も含め、東北全体として訪日客の増加に結びつけるためのプロモーションを展開して、完全な回復を目指して、各地域で頑張っている現状です。
大勢の来場者で賑わう会場
会場ではファッションショーや子どもの遊び場も
北海道(左)と長野(右)の出展ブース
東北(左)とJNTO(右)の出展ブース
着物やサムライ姿でアピール! 右は、英文情報誌「G'Day Japan!」を配布する弊社スタッフ
JAMS.TV Pty Ltdによる日本の祭典「酒フェスティバル(Australian Sake Festival)2024」ならびにBtoB商談会が、7月のメルボ…