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シドニーにて農林水産省が豪州北部準州との間で覚書に署名 豪州北部開発で協力

署名後に握手を交わす、アリスター・トライアー氏(第一次産業・資源省次官)と池渕雅和氏(農林水産省大臣官房審議官 [国際])

 

安倍総理の豪州訪問に際し、農林水産省は1月13日(金)に、オーストラリア貿易投資促進庁(Austrade)のオフィスにて、豪州北部準州との間で、日本の技術などを活用した北部豪州開発に関する協力覚書に署名した。

 

オーストラリア貿易投資促進庁のオフィスにて会談、覚書の署名が行なわれた

 

豪州は、将来的に需要の拡大が見込まれるASEAN市場を考慮し、未開発地域である広大な北部豪州の開発に向けて、農業を重要分野のひとつとして位置づけている。2015年3月にキャンベラで行なわれた日豪ハイレベル農業対話において、豪州が日本へも協力を要請。これに対し、農水省は、季節が正反対の関係にある日豪の協力により同種の農水産物を通年で生産・供給し、日本産農産物の輸出促進と、豪州における日本の技術を活用した農水産物等の生産及びASEAN市場等への輸出を組み合わせ、ASEAN市場等での通年にわたる占有を追求していく方針を打ち出した。この方針に則り、農水省では、2015年9月からこれまでに以下の取り組みを行なってきた。

 

●農業分野の投資関連調査

●官民ミッションの派遣

●投資フォーラム等豪州主催の国際会議への出席

●農業開発に向けた各州政府(北部準州、西オーストラリア、クイーンズランド)との協議

 

バラマンディの刺身プロジェクトなどもすでにはじまっており、今後は大豆やアスパラガスの試行的な栽培も計画されている。

 

会談でスピーチをする池渕雅和氏(農林水産省大臣官房審議官 [国際])

 

池渕雅和氏(農林水産省大臣官房審議官 [国際])は、覚書の署名に際し、「農林水産省と北部準州における歴史的な日。今日の締結によって、農林水産省と北部準州との協力なパートナーシップのもと、短期的、そして中・長期的な事業に取り組んでいくことを確信している。北部豪州の開発に向け、ともに困難や苦労を分かち合っていきましょう」と話した。

 

北部豪州開発における日豪の協力が締結された

 

取材・文:坂本 泉 撮影:千葉征徳・坂本 泉(編集部)

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