先日の日曜日、10数人で大人のバーベキューをしました。前日から仕込んだという肉や野菜は本職のシェフの手によってバーベキューとは思えないクオリティで調理され、さらに当日の早朝はシドニー釣り界隈で「レジェンド」と名高い釣り師が新鮮な魚を調達。お昼寝ができる特設スペースまで設置され、「大人が叡智を結集した本気のバーベキュー」の洗練された有様に驚くばかりでありました。
さてこの日、私にはやりたいことがありました。以前ベジマイトで味噌煮込みうどんが作れることを発見して以来、日々ベジマイトの可能性を追求しているのですが、この日はどうしても釣ったアジとベジマイトを使ってなめろうを作ってみたかったのです。これまで培ったベジマイトの叡智を駆使しておいしいおつまみを作ろう作戦です。
そんなわけで理解のある釣り師に協力してもらって、家から持参したベジマイトと生姜を加えたシマアジを叩き続けました。ベジマイトの名前を出すと嫌われることがこれまでの経験から分かっていたので、作業はあくまでこっそりです。
こうして完成したベジマイトで作ったなめろう、その名も『なめマイト』。しれっとテーブルに置くと、なかなかに好評ではないですか! 「おいしい」と食べていたベジマイト嫌いな男性に種明かしをすると、「そう言われたらベジマイトの味がするような……」とのことでしたが、裏を返せば言われなければわからないということ。
名前こそちょっぴり卑猥ですが、『なめマイト』の味はしっかりなめろう風。日本料理とオーストラリアを代表するベジマイトの融合により、日豪の架け橋となるステキな一品ができました。前回のベジマイト煮込みうどんと違って、今回は第三者の、しかもシェフの「ありだね」という客観的なご意見もいただいておりますので、皆さま安心してお試しください。
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文:天野夏海(編集部)
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