豪州最大の日本酒イベントと商談会、メルボルンに続きシドニーで...
JAMS.TV Pty Ltdによる日本の祭典「酒フェスティバル(Australian Sake Festival)2024」ならびにBtoB商談会が、7月のメルボ…
聞き手:Yuyu Koizumi, Tamaki Ishizuka
文章:Yuyu Koizumi
今回は「祭り」をスポンサーとして支えてくださっているJALシドニー支店の方々へのインタビューをお届けします。「祭り」に関することだけではなく、オーストラリアとも長年の結びつきを持つJALさんならではのお話を伺うことが出来ました。
祭り編集部:JALが運航している日本-オーストラリアの航空路線についてお話を聞かせてください。
宝本支店長(以下宝本):JALがオーストラリアへの運航を始めてから今年で48年になりますが以前はシドニーをはじめ、ブリスベン、ケアンズなど現在よりも多くの都市と日本間の便を運航していました。
20~25年ほど前は約80万人の日本人のお客様が来豪され、JAL旅客のほぼ100パーセントが日本人でしたが、オーストラリアの経済成長に伴い新婚旅行の目的地からオーストラリアが外れるようになったのを機に2010年頃には来豪される日本人のお客様の数が30万人ほどに減ってしまいました。しかし近年、安全で多文化に触れられる観光地として人気を取り戻し、昨年はおよそ42万人の日本人がオーストラリアを訪れました。一方、訪日旅客の数も増えてきており、昨年は日本人の数を抜いて約45万人のオーストラリア人が日本にいらっしゃいました。
2010年にはJALのオーストラリア路線を成田・シドニー線だけを残してかなり縮小しましたが、日本の経済界をはじめ、オーストラリア州政府、旅行業界などJALのオーストラリア・日本間の増便を希望する声を受けてシドニーに次いで人口が多く、多くの日系企業が進出し、観光地としての人気もあるメルボルンと成田を結ぶ便を今年9月に就航させました。
その後メルボルン・成田間の反響はどうですか?
マークさん(以下マーク):9月2日から運航を開始しましたが9月、10月の予約率は予想よりかなり上回りました。
わざわざシドニーを経由しなくて済むということで日本人のみならずオーストラリア人のお客様からもうれしいという声をいただいております。
宝本:就航記念で行ったキャンペーンも手伝ってすごい勢いでご予約をいただきましたが、シドニーではJAL便の歴史が長いこともありJALの評価が定着してきていますが、果たしてメルボルンではどうなのだろうという心配事もありました。
ではメルボルンでの利用者数を増やすためになにか特別な取り組みはされたのですか?
宝本:ナショナルギャラリーオブビクトリア(NGV)で行われた北斎展のスポンサーをすることなどでJALブランドをなじみのあるものにするという努力をしました。
そのほかにオーストラリア人に向けての特別な取り組みや、国際線を利用されるお客様への特別なサービスはありますか?
宝本:大きく分けると2つのサービスがあります。1つは機内食です。以前は日本人の方に好まれる機内食を提供していましたが、現在では非日系の方も意識した機内食を用意しています。例えばオーストラリアの方がボリュームを求められることも多いため、エコノミークラスの機内食でもメインディッシュに加えて小皿が2つ、パン、サラダそしてさらにデザート、チーズと、非日系の方にも満足していただけるような機内食を提供させていただいています。またシートに関してもより良いサービスを提供できるように他社の航空会社のシートは1列つき3・3・3・という9席という形が主流なのに対して、JALは2・4・2の8席という配置にしています。幅が5センチほど広く、ピッチも10センチほど広いため、ゆったりと過ごしていただけます。
国際線ではシートにも気を配ることは重要なポイントなんですね。
宝本:そうですね。ファーストクラス、ビジネスクラスでシートが個室タイプでかつ、フルフラットという形は他社の航空会社も行っているサービスですが、JALはエコノミークラスの席数を減らして、ゆったりと配置することでエコノミークラスのお客様にもより快適に過ごしていただけますし、少ない数のお客様に対してクルーを含めJALのスタッフが一人一人のお客様のニーズに沿ったサービスができるのではないかと考えています。日本の航空会社ならではの細やかなサービスを目指しております。
では国際線と国内線ではサービスに力を入れるところはちがうんですか?
宝本:国内線に関しては国際線と比べてより定時性を求められるためいかに簡単に搭乗できるかということも重要なポイントとなっています。また更に、機内でのWi-Fi利用を完全無料にし、ITの面からもお客様の快適性・利便性を高めるため力を入れています。
海外の方に国内線を利用していただくために何か特別なサービスはありますか?
宝本:海外から日本に来られるお客様に対して国内線1区間1万800円で乗れるサービスもございます。このサービスを利用していただくことによって東京だけではなく、地方への旅行も楽しんでいただこうと考えています。
例えば国内で一押しの観光地などはあるんですか?
宝本:オーストラリアの方はスポーツが好きということもあり、スキーのほか、熊野古道でのトレッキング、しまなみ海道でのサイクリングなどスポーツに絡めた企画も好評です。また観光をより促進したい東北、北海道の東側などは1区間5400円でご利用いただける工夫もしています。
国内で人気の観光地はどこですか?
宝本:以前からではありますが、冬のシーズンはパウダースノーで知られているニセコと白馬は安定した人気観光地です。また世界遺産絡みの京都、広島など、歴史がある観光地は根強い人気です。さらに近年高野山なども人気が出てきています。これから我々が誘致していきたいのは復興のお手伝いの意味も込めて東北、九州地方です。
昨年の祭りの取り組みとその反響について教えてください。
梅井さん(以下梅井):昨年、JALブースではパイロット、キャビンアテンダント、グランドスタッフ、整備士のこども用のコスチュームを着ていただいて写真を撮っていただくという企画をしましたが、これは予想以上に反響が大きかったです。たとえお子さんが嫌がっていても親御さんが「撮ってもらいなさい」って言って楽しんでいただけました(笑)後は顔出しパネルを用意して写真を撮っていただく、という取り組みを行いました。
今年の祭りではどのようなことをしてくださるんですか?
梅井:今年は昨年反響の大きかった子供用のコスチュームに加えてまた更に新しいことをしようと考えています。
宝本:ただ内容は当日までのお楽しみ、ということにさせていただきます(笑)
子どもの方には昨年同様楽しんでいただいてさらに今年は大人の方にもJALのことをもっとしていただけるようなものを用意しています。
幅広い層に楽しんでいただけるということなんですね
宝本:そうですね。
最後に皆さんにとって祭りとは?
宝本:日本の祭りではみこしがあってはっぴを着て…というように大人も子供も楽しめるものであるし、普段街中では体験できないこと楽しめる日だと思います。今年もシドニーで開催される「祭り」もそういうものになればいいなと思います。今回の祭りを通して、オーストラリアの方に日本に興味を持っていただきJALを利用して日本に旅行していただきたいなと考えております。
マーク:私が日本に初めて行ったのは8月だったのですが日本で経験した初めての思い出が「祭り」でした。私にとって「これが“日本の文化”だ」と思えたものでした。
最後に
以上、JALシドニー支店の皆様へのインタビューをお届けしました。「祭り」がオーストラリアの方たちにとって、JALの飛行機に乗って日本を訪れたい!と思えるきっかけになるように、私たちボランティアスタッフもラストスパートで頑張ろうと思いました。インタビューにお答えいただいた宝本支店長、マークさん、梅井さん、ありがとうございました。
【Q: 今何をしてるのか?】A: 祭りのPRを行なっています!【Q: 私にとっての祭りとは?】A: 私たちにとって祭りは日本を好きな人たちが集まる場所。祭りを通して日本をより知ってもらえたら嬉しいです!
名称 | Matsuri - Japan Festival - |
テーマ | 2017年のテーマは「Experience」 |
日時 | 2017年12月9日(土) 午前11時〜午後7:30時 |
場所 | ダーリングハーバー内タンバロンパーク、Tumbalong Park, Darling Harbour, Sydney |
WEB | http://jp.matsurisydney.com/ |
JAMS.TV Pty Ltdによる日本の祭典「酒フェスティバル(Australian Sake Festival)2024」ならびにBtoB商談会が、7月のメルボ…