交通事故とテロ、死者数が多いのはどっち?
テロが起きると、当然のことながらニュースで大きく取りあげられます。しかしテロで犠牲になるよりももっとたくさんの人たちが、毎年、車の事故で死傷しているのを知っていますか?
2015年の世界の交通事故死者数はおよそ120万人。これに対して、同年のテロによる死者は約3万人でした。
エコノミスト・インテリジェント・ユニットがこのほど発表した「世界の都市安全性指数ランキング2017」によると、東京が世界で最も安全な都市として1位、そして3位には大阪が入りました。東京や大阪は、サイバーセキュリティ分野(東京がトップ)や医療・健康環境の安全性分野(大阪がトップ)、個人の安全性分野において上位につけました。
オーストラリアを見てみますと、総合ランキングでメルボルンが5位、シドニーが7位という良い結果でした。ちなみに2位はシンガポール、4位はトロントです。
大都市ニューヨークは、その崩壊しつつあるインフラを理由に、総合21位という残念な結果でした。
こうした年次評価は、都市の交通手段とインフラの関連性や自動車事故の危険度に関する調査にまで及んでいます。健康保険や社会保険制度に与える影響の大きさから、交通事故防止のための対策も重要視されるようになってきています。適切な都市デザインによって、事故発生のリスクが低下すると考えられるからです。
また、この調査報告は、ワシントンD.C.の自動車事故率が著しく高いことを明らかにしています。ワシントンD.C.では、住民100万人あたり1年間に35,000件以上の事故が発生しているのだそう。他の主な都市、例えばトロントは住民100万人あたり1年間に5,000件以下の事故数ということなので、どれほど多いかがわかりますよね。
テロリズムは、都市のリスクとして多くの注目が集まりますが、最初にも述べた通り、自動車事故の死者数(2015年に120万人)の方がテロの犠牲者数(同年3万人)よりもかなり多いということを肝に銘じて、普段の車生活にも気をつけましょう。
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