パートナービザ(配偶者ビザ)申請のために知っておくべきこと
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2017年12月カナダとオーストラリアの間で、カラーコイン(色付き硬貨)の特許権をめぐった法廷論争が始まりました。
2017年12月22日オーストラリア連邦裁判所において、カラーコイン(色付き硬貨)の技術をめぐったカナダ造幣局とオーストラリア造幣局との法廷論争が正式に開始されました。
この争い【コイン・ウォーズ】は、2012年にオーストラリア造幣局が、赤いポピーをプリントした特別記念2ドル硬貨を発行したことに始まります。記念硬貨は、戦没者追悼記念日(11月11日のリメンバランス・デー※)に合わせて発行されたものでした。※第一次世界大戦が停戦となった1918年11月11日を記念して、英連邦諸国では11月11日が戦没者を追悼する日になり、赤いポピーは、戦没者に対する報恩感謝の気持ちの象徴とされています。
リメンバランス・デーは英連邦諸国(コモンウェルス)における記念日です。ご存知のとおり、オーストラリアもカナダもコモンウェルスの主要メンバーで、第一次世界大戦停戦以来99年間、両国では毎年この戦没者追悼記念日を執り行っています。近代史における最初の戦争で1,000万人以上もの命が失われたことは非常に悲しい出来事です。赤いポピーの鮮やな色は、戦争で流された血のシンボルなのです。
オーストラリアもカナダもイギリスの伝統を受け継いだ国で、一緒に第一次世界大戦を戦った仲(連合軍)でもあります。赤いポピーのプリントに加え、極小テキストが刻印された特別記念硬貨は、50万枚発行されました。当時のオーストラリア造幣局長Ross MacDiarmid氏は「カラーコインの技術達成は、世界で注目されることとなるでしょう。」と述べています。
記念硬貨はRSL(Returned and Services League /現役および退役軍人支援のための組織)にも配布され、困難な時期を過ごした現役・退役軍人を支援するための資金となりました。
さて、訴訟の話に戻りますと、カナダ造幣局は硬貨にカラーインクをプリントする特許の所有権を主張しています。赤のポピーをプリントした記念硬貨を発行したオーストラリア造幣局は、カナダ造幣局の保有する特許権を侵害したというのです。カナダ造幣局は、オーストラリア造幣局に対象硬貨の引き渡しまたは破棄、ならびに賠償もしくは記念硬貨の発行によって得た利益の引き渡しを求めています。
今回の訴訟は、2012年に発行された硬貨が対象ですが、もしかするとその結果は計り知れない大きさになるかもしれません。なぜなら、オーストラリア造幣局はこれまでに何百万枚単位でカラーコインを発行しているからです。これには、2017年11月発行の、緑のロザリオと紫の花で装飾(色)された290万枚のリメンバランス・デー記念2ドル硬貨も含まれます。
興味深いことに、2012年の記念硬貨発行当時、オーストラリア造幣局は“カラーコインを発行しているのは、オーストラリアの他にたった1ヶ国だけです。カナダはカラーコインを発行していますが、私たち【オーストラリア】は、それに極小テキスト刻印の技術を加えました。これは、世界に誇れる我が国の革新的能力を示したデザインと言えます。”
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