＜主なイベント＞

4/22（月）米3月中古住宅販売、欧州・オセアニアはイースター・マンデー休場
23（火）米3月新築住宅販売件数、英国議会再開
24（水）豪州Q1CPI、独4月ifo景況感指数
25（木）日銀政策会合、日銀展望リポート、米3月耐久財受注、米3月製造業受注
26（金）豪州Q1PPI、日本3月失業率、米Q1GDP（速報値）

＜マーケットの焦点＞

先週はイースター・フライデーに向けて市場活性度極端に低下する中、主要国の株価は堅調を維持し、リスク選好ムードを抱えながらのイースター・ホリデー入りとなった。
ただ週末もスリランカでの大規模テロやフランスでもノートルダム寺院巨額補修へのイエローベスト（労働者）暴動など、きな臭い出来事は頻発している。
先週のドル円相場は1週間で40ポイントしか動かず、イースターや日本のゴールデンウィークを控えて為替市場の動意は極端に低下した。
今週もイースターと日本のゴールデンウィークの狭間で低調な取引が予想されるが材料的にも依然としてリスク回避/選好材料が交錯している。
米中通商交渉やBrexit交渉も一段落し市場の目は再び主要国の景況に移ることになるが、中国経済については年初から続いていた懸念が多少なりとも後退した。
発表されたQ1GDPは6.4％（予想6.3％。前回6.4％）、また3月鉱工業生産は8.5％（予想6.0％、前回5.3％）、3月小売売上高は8.7％（予想8.4％、前回8.2％）といずれも予想を上回り、上海総合指数は年初来の高値を更新した。
一方欧州経済は発表された独やユーロ圏の4月製造業PMIが予想を下回り（50割れ）、4/10のECB理事会でのドラギ総裁のハト派発言を裏付けする結果となりユーロは1.12台前半まで下落した。
また米経済指標は月初の強い雇用統計以降も3月小売売上の強い数字（+1.6％、予想+0.9％、前回-0.2％）など米景気回復期待をは抱かせた。
今週金曜日には米国Q1GDPが発表され、予想は+2.0％（前回+2.2％）と昨年Q2の4.3%,、Q3の3.4％からQ4は2.2％に減速した流れがQ1も継続してるのか、あるいは底入れしたか注目される。
英国議会はイースター休会から23日に再開の予定だが休会中もメイ首相への辞任要求が強まっており、離脱の前提となるEUとの合意案承認を巡ってまだまだ紛糾しそうである。
またトランプ大統領のロシアゲート事件も、同大統領が任命したバー司法長官がなし崩し的に訴追しない旨発表したが、依然として共謀や司法妨害疑惑に対する説明に民主党は納得せず、同問題の主戦場を議会に移して追及を再開する構えである。
このように世の中の休暇ムードとは裏腹に市場には相変わらず好悪材料が事欠かない。
日本のゴールデンウィーク中も目が離せない状況に変わりはない。

＜豪ドル相場＞

足元の豪ドル相場―堅調を予想するが、調整には要注意

先週の相場レンジ―AUDUSD 0.7136-0.7206 AUDYEN 79.89-80.72

今週の予想レンジ―AUDUSD 0.7050-0.7250 AUDYEN 78.50-81.50

先週の豪ドルは4月に入ってからの上昇トレンドを継続し、木曜日には発表された3雇用統計で就業者数が＋25.7千人と予想を大きく上回ったことから、一時72セント台前半、80円台後半まで続伸したが、その後はユーロの反落にフォローする形で利食い売りに押され、71セント台前半、80円割れまで反落した。
今週水曜日は注目のQ1CPIが発表されるが予想は前期比+0.2％（前回+0.5％）、前年比+1.5％（前回+1.8％）と弱い数字となっている。
今月のRBA理事会議事録では“利下げシナリオ”の前提として「インフレ率が更に低下し、失業率が悪化する場合」と述べられているが、雇用の月次指数はある程度ボラタイルな性質を持つ以上、インフレ動向が予想通りにRBAのターゲット“2-3％”を大きく下回るようであれば、再び金利先安観が強まるだろ。
豪ドルは依然として年初来のコアレンジ　0.70-0.73台 、77-81円台を抜けるモーメンタムに欠く状況が続きそうだ。

A Happy Easter to you all !!!

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