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ジョーの今週の相場見通し(30 March 2020)

 

◎<主なイベント>

3/30(月)米2月中古住宅販売、3月ダラス連銀製造業景況指数
31(火)日本2月失業率・小売売上高、中国3月製造業PMI、英3月GFK消費者信頼感、米3月消費者信頼感、OPECプラス既存の減産措置終了
4/1(水)日銀短観(Q1)、中国3月財新製造業PMI、ロシアQ4GDP、米3月ADP雇用者数、米3月ISM製造業景気指数
2(木)米2月貿易収支・製造業受注、米新規失業保険申請件数(~28日、前回328万件)
3(金)中国3月財新サービス業PMI、米3月雇用統計、米3月ISM非製造業景気指数、S&P独・仏の格付け発表

◎マーケットの焦点>

コロナウィルス被害は177ヵ国、71.8万人に上り、死者数は3万3千人を上回るなど、依然拡大の一途を辿る。
先週は感染被害の拡大を織り込みつつ、経済や金融市場への影響をある程度切り離す動きも見られて、今月第二週に見られたようなパニック的動きが収まりつつあった。NYダウは前週の引け値19,173ドルから21,636ドルにリバウンドし、リスクオフのドル買い・資金手当てのドル買いの動きも一巡してドルインデックスも高値103台から98台に下落した。
主要国は強力に金融緩和と景気支援策を打ち出し、特に米国はリーマンショック時の約3倍と言われる2兆ドルの大型経済対策法案を成立させ、これも市場に好感された。
いよいよ今週から新期が始まるが、同時に米3月雇用統計はじめとして、発表される各国の経済指標は惨憺たるものとなるだろう。
主な指標は上記のスケジュール表通りであるが、米雇用統計以外にも3月中国製造業PMI(政府/財新)、日銀短観(Q1)、米3月ISM製造業/非製造業景気指数など。
近い将来世界の感染者数は100万人を突破することは避けられないが、特に最大の感染被害国である米国の今後の推移が懸念される。
一方日本のオーバーシュート(感染爆発)の可能性も高い。ほんの2-3週間前はイタリア、スペインなど現在10万人の感染者数に達しようという国々の感染者数は現在の日本と同じ3千人程度であったのだから。
全ての国の経済指標が大幅に悪化する中、やはり今週から発表される米国指標の落ち込みは市場にショックを与えるだろう。と同時に日本のオーバーシュートの可能性が高まれば、再びドル安/リスクオフの円買い圧力が高まる可能性があるだろう。
一方、すべての国への危機感が高まれば、結局は基軸通貨ドルが再び買われることも想定される。
係る真逆の要因を受けてドル円は引き続きトレンドのない乱高下を演じるしかないだろう。筆者的には市場がいつ“リスク回避の円買い(安全通貨円??!!)”の危うさに気付くか??と思続けている。

◎<豪ドル相場>

足元の豪ドル相場―下値圧力減少したが、依然上値も重いだろう。

先週の相場レンジ―AUDUSD 0.5700-0.6200 AUDYEN 62.92-67.70

今週の予想レンジ―AUDUSD 0.5800-0.6300 AUDYEN 63.00-68.00

先週豪ドルは株価の反発と米ドル反落という二つのサポート要因を受けて3/19の大暴落(55セント近辺、60円割れ)から一時62セント近辺、67円台前半まで大幅に上昇した。
「RBAの利下げと量的緩和開始」の報であく抜けし、しかもロウ総裁が介入を示唆して豪ドルフリーフォールをけん制したことも豪ドル買戻しを誘った。
ただ、コロナ被害は依然拡大している一方、今週は大幅悪化が予想される米国の3月諸指標が発表されることから、市場のリスク許容度が再び大幅に低下する可能性がある。
豪ドルも米ドル安にサポートされるよりは、再びリスクオフの流れで軟調に転じる可能性の方が高いだろう。
“原則三人以上の外出を禁止”するなど、締め付けの一途を辿るモリソン政権の政策も気になるところ。
ただ豪ドル急落局面では再びRBAの”口先介入“も予想されるため、3/19に記録した安値を抜く可能性も少ないであろう。
なお、例年3月末に向けて観測される本邦3月期末の本国送金(リパトリ、豪ドルからの円転)は、今月の豪ドル暴落局面である程度ストップロス的に既に執行されているものと思われる。

 

―読者各位―

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Joe Tsuda のプロフィール

東京銀行(現 東京三菱UFJ)のバーレーン支店で為替・資金ディーラーとしてスタート。ロンドン支店為替チーフディーラー、本店オプションデスク勤務後、1990年外資系銀行(米系、スイス系)に移り為替・資金業務に携わる。

1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。

現在 AT FUND PTY LTD, Sydneyのダイレクターを務める傍ら、日本の投資家に日々市場メッセージを発信している。豪州金融市場に友人も多い。為替歴30年。趣味:ゴルフ、テニス、ワイン賞味、ネコと遊ぶ


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☆現在セントラル短資FXブログに執筆中!(毎週木曜日担当、ヤフーファイナンスに同時掲載)
http://www.central-tanshifx.com/

☆日経新聞月刊誌”日経マネー”に定期寄稿
ご注意!本レポートは著者の作成時点における見解により作成されており、内容等の正確性を期しますが、それを保証するものではありません。投資等のご判断は皆様ご自身でなされるようお願い申し上げます。

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