20 April 2020

◎＜主なイベント＞

4/20（月）NZQ1CPI、日本3月貿易収支、香港3月失業率
21（火）日本3月スーパー売上高、RBA議事録、英3月失業率、独・ユーロ圏4月ZEW景況感指数、米3月中古住宅販売件数
22（水）トルコ中銀理事会、英3月CPI、ユーロ圏4月消費者信頼感（速報値）、米MBA住宅ローン申請件数
23（木）韓国Q1GDP、独5月GFK消費者信頼感、独・ユーロ圏4月製造業PMI、米3月新規住宅販売件数、米新規失業保険申請件数、EU首脳TV会議
24（金）日本3月CPI、日本3月百貨店売上、独4月ifo景況感指数、ロシア中銀理事会、米3月耐久財受注、S&P英国とイタリアの格付け

◎マーケットの焦点＞

コロナウィルス被害は依然拡大を続け、今朝の段階で世界中の185ヵ国に感染拡大し、感染者は240万人、死者は16万5千人に上る。
この内最大の被害国米国の感染者数は75万人を上回り、死者は4万人に達する。
日本の感染者数はじり高推移して1万人を上回ってきた。
一方主要国の株価は先週も続伸してNYダウは2万4千ドルを上回り、日経平均も2万円の手前まで回復してきた。
ただ原油価格はOPECプラスの1千万バレル減産合意にもかかわらず、世界経済の大幅減速懸念が勝り20ドル以下で軟調推移している。
ドル相場はインデックスが98台～100台の間でアップダウン。
ドル円のレンジは106円台後半から108円台前半の比較的狭いレンジで、107円台中心で取引されている。
・退院した英国のジョンソン首相の報道官は移行期間の延長はEUから要請があっても拒否すると述べた。
・米国での感染被害が拡大する中、トランプ大統領は感染のピークを越えたとの見方を示し、更に米経済の再開にあたってのガイドラインを発表した。
・またトランプ大統領は中国寄りのWHOへの拠出を一時停止するよう指示した。更に中国政府が意図的に情報を公開していないとすれば厳しく対処すべきと述べた。
今週はウィルス感染拡大が本当にピークアウトしたのか？そして米国が経済再開に踏み切るのかが焦点となるだろう。
ウィルス感染ピークアウトと米経済再開の両方が現実的となれば一気にリスクオンの展開となるだろう。
一方、欧米でのピークアウト観測とは裏腹に、欧米での感染再燃の可能性も否定できず、アフリカや南米などの新興国での感染拡大リスクと併せて新たな不安材料も無視できない。
今週も引き続き楽観・悲観論が交錯する展開だろう。
その中でステディーな感染者増加を見せ、医療崩壊懸念が強い日本の現状は大きな不安材料であり、日本が欧米沈静化後の新たな懸念材料となる可能性には留意したい。
3月に活発化したリスクオフのドル買い・ドル資金需要は収まったものの、米経済再開期待からドルが堅調推移する可能性がある。

◎＜豪ドル相場＞

足元の豪ドル相場―揉み合いか

先週の相場レンジ―AUDUSD 0.6264-0.6444 AUDYEN 67.58-69.26

今週の予想レンジ―AUDUSD 0.6150-0.6450 AUDYEN 67.00-70.00

先週豪ドルは64セント台半ば、69円台前半まで上昇して上げ止まり、米ドル堅調地合の中やや軟化する展開となった。
発表された3月雇用統計は大幅悪化の事前予想に反して、失業率は5.2%（予想5.5%）、就業者数+5.9千人（予想-40千人）と強い数字であったが、上値も限定的。
一方発表された中国のQ1GDPは-6.8%（予想-6.0%）と予想を上回る落ち込みとなったが、豪ドルの反応は乏しかった。
経済指標に対する乏しい反応は豪州に限られた現象ではないが、足元のファンダメンタルズはあまりトレードの役に立たない。
豪ドルの中期的な変動としては、3月に55セント、60円という大底を付けて以来、買戻しが活発化したが、今現在買い戻しも一巡しており、次の方向性を模索する踊り場に差し掛かっている状況だろう。
ウィルス感染終息の兆しは見えず、一方感染拡大のピークアウト観測も出始めており、暫くは好悪材料綱引きで現レベル中心の揉み合い相場となろう。

―読者各位―

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