「今週の相場の焦点」by Joe Tsuda (津田 穣)2...
23 September 2024 ◎<ポイント> ―先週のFOMC、BOJ会合終わって、ドル安・円安の様相― ・今週の予想レンジ:142-146 ―…
25 May 2020
◎<主なイベント>
5/25(月)日本3月景気動向指数、独5月ifo景況感指数、独Q1GDP(改定値)、休場(米、英、SPR、インド、トルコ)
26(火)3月全産業活動指数、独6月GFK消費者信頼感、米5月消費者信頼感
27(水)中国4月工業生産、FRBベージュブック
28(木)台湾Q1GDP、韓国中銀理事会、ユーロ圏5月業況判断指数、米Q1GDP(改定値)、米新規失業保険申請件数
29(金)日本4月雇用統計・4月小売売上高・4月百貨店/スーパー売上高・5月消費者態度指数・5月東京都CPI、インドQ1GDP、ブラジルQ1GDP、米4月個人所得収支
30(土)中国5月製造業/非製造業PMI、中国5月コンポジットPMI
◎マーケットの焦点>
コロナウィルス感染被害は未だに世界中で毎日10万人前後新規感染が拡大し、今朝の段階で世界中の188ヵ国で感染者は537万人、死者は34万3千人に上る。
最大の被害国米国の感染者数は163万人を上回り、死者は9万7千人にとトランプ大統領が予想した死者10万人に達するのは確かだろう。
2位に浮上したのが冬季に向かうブラジルの34万7千人は不気味だ。
係る中主要国は米国はじめとして世界的に”なし崩し的に“経済再開に踏み切っており、日本でも本日緊急事態宣言の「全面解除」実施の運びとなりそうだ。
もちろん感染が下火となり経済再開されるのは朗報ではあるが、欧米での第二波、第三波襲来、あるいは冬季に向かう南半球での感染急拡大リスクは依然存在する。
ただ近年でも多い年はインフルエンザの感染者数は世界人口の10%以上、つまり最低でも7億人を上回り、死者数も現在のコロナウィルスと同レベルの25万人~50万人に達しているのも事実。
つまり今後はコロナウィルス完全終息を待たずして、ウィルスを封じ込めながらの共存を計る以外に道はないのかもしれない。
暫くは好悪材料の綱引きが続きそうだ。
<足元の好材料>
・経済再開の動きに加えて主要国の経済・財政・金融政策のサポート
・現在1,000あまりの治療薬・ワクチンの治験が進行中であり、開発への期待感が強い
<足元の不安材料>
・米中対立―WHOの新型コロナウィル対策を巡る対立、香港の「一国二制度」を巡る対立、米国の台湾への武器輸出を巡る対立など
・感染拡大第二波や南半球での感染拡大
・米大統領選に絡むトランプ大統領の迷走とジョンソン首相の”合意なき離脱“への猛進
・各国経済の回復不調(雇用など)
3月、市場は「得体のしれない未知のもの”ウィルス“」に対する恐怖心を反映して一旦壊れたが、そこからV字回復し、株価など”半値戻し“を終了した状況だ。
しかし、今後は上記のような”通常リスク“に対応するわけだが、米中対立は長期化の恐れが指摘される。
つまり想定されるリスクであるがゆえに、そのリスク回避はむしろ難しく、尾を引くのかもしれない。「アフター・コロナのリスク」が今後市場の焦点となっていくだろう。
また、域内財政政策での不協和音や独憲法裁でのECBのQEに対する一部違憲判断などがユーロの悪材料、またBrexit貿易交渉の難航やマイナス金利導入の可能性がポンドの悪材料であり、欧州通貨が下落すればドルインデックスが再び上昇することになる。
係る中で従来型の”安全通貨「円」“がどこまで通用するか?―疑問、、、
◎<豪ドル相場>
足元の豪ドル相場―押し目買いと高値警戒感の交錯
先週の相場レンジ―AUDUSD 0.6420-0.6616 AUDYEN 68.82-71.08
今週の予想レンジ―AUDUSD 0.6400-0.6600 AUDYEN 68.00-71.00
豪ドルは欧州通貨の反落にフォローして高値圏、66セント台前半、71円台前半から約100ポイント反落したが、65セント台、70円台は依然として維持している。
豪州国内はじめ主要国の経済再開の動きや、株高・リスクオンの動きが下値を支える一方、やはり豪中関係の悪化や中国による豪州産品に対する輸入制限の動きを嫌気しているようだ。
先週は前週の豪州産牛肉の一部輸入禁止に加えて、豪州産オオムギへ5年間の反ダンピング関税実施を発表するなど、中国はモリソン政権のウィルス感染源検証の動きに激しく反発している。
豪ドルは従来のメジャーレジスタンス65セント台、70円台を一旦上抜いたが、今週はこのサポートレベルがサポートされるか?試されることになる。
―読者各位―
◎「今年は豪ドル相場復活の年!!!」と思いきや、コロナウィルス禍により、「豪ドル暴落」→そして「半値戻し」、、、果たしてここから???!!!
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東京銀行(現 東京三菱UFJ)のバーレーン支店で為替・資金ディーラーとしてスタート。ロンドン支店為替チーフディーラー、本店オプションデスク勤務後、1990年外資系銀行(米系、スイス系)に移り為替・資金業務に携わる。
1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。
現在 AT FUND PTY LTD, Sydneyのダイレクターを務める傍ら、日本の投資家に日々市場メッセージを発信している。豪州金融市場に友人も多い。為替歴30年。趣味:ゴルフ、テニス、ワイン賞味、ネコと遊ぶ
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☆現在セントラル短資FXブログに執筆中!(毎週木曜日担当、ヤフーファイナンスに同時掲載)
http://www.central-tanshifx.com/
☆日経新聞月刊誌”日経マネー”に定期寄稿
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