「今週の相場見通し」by Joe Tsuda (津田 穣)1...
14 October 2024 ◎<ポイント> ―150円超えの可能性を残す― ・今週の予想レンジ:147.00-151.00 ―しつこくw、150円台回…
4 January 2021
◎<主なイベント>
1/4(月)大発会、中国12月財新製造業PMI、OPECプラス閣僚級会議
5(火)独12月失業率、米12月自動車販売、12月ISM製造業景気指数、ジョージア州上院補欠選挙(2議席)
6(水)中国12月財新サービス業PMI、12月ADP雇用者数、FOMC議事録、上下両院合同会議選挙人投票集計・次期大統領正式発表
7(木)豪州11月住宅建設許可/貿易収支、米12月ISM非製造業景気指数、12月チャレンジャー人員削減、米11月貿易収支、米新規失業保険申請件数
8(金)日本11月景気動向指数、米12月雇用統計
◎<マーケットの焦点>
年末は最後まで株高が継続し、日経平均は大納会を約30年ぶりの高値近辺で終え、上海総合指数も今年最高値圏、そして米株価(NYダウ、S&P500、ナスダック)も史上高値更新し、インドやブラジルの株価も史上高値更新した。
つまり「コロナトップ3」である米国、インド、ブラジルの株価がいずれも史上高値更新というのは、新年におけるコロナ克服を先取りしたものに相違ない。
しかし世界の感染者数は85百万人に達し、死者数は184万人を超え、特に米国の感染者数はついに20百万人を超えている。
にもかかわらず、リスク選好地合が継続して株高と並行してドル安が進行。ポジション調整らしい調整も見ないまま越年した。
そして年明けは一部予想されたような「リスクオフのフラッシュ・クラッシュPARTⅡ」も起きずにドル続落地合となっているが、むしろ“2度目のコロナ新年”を迎えて、市場にはフラッシュ・クラッシュを起こす気力・体力は残っていないのではないだろうか?
年末には米国の経済追加支援法案が可決し、また依然として未解決問題は残るが取り敢えずBrexitは終結し、1/6の米上下院合同会議での選挙人投票集計でバイデン次期大統領が正式に決定する運びだ。
つまり市場のリスク要因は「コロナ一本」に絞られ、しかもワクチン効果による収束期待が拡大懸念を上回っている状況ということだ。
しかしこの先、順調にコロナが収束に向かってくれる保証はなく、また足元のリスク選好地合にオーバーラン(行き過ぎ感)懸念が出てきた時には、自律反転が起こる可能性には留意したい。
依然コロナ以外にも潜在的なリスクファクターは多い:
英国の新規感染者は5日連続で5万人を超え、Brexit通商交渉の結果も踏まえてジョンソン首相への支持率が低下しつつあるとのレポート(サンデータイムズ)もあった。アフター・Brexitの混乱が訪れるのはこれからという訳だ。
菅首相は緊急事態宣言の再発令を検討すると表明したが、足元の感染者数が欧州の1/10、米国の1/100という状況が続く保証はない。
いよいよ中国はバイデン政権確定を踏まえて「米中関係は正しい軌道に戻る可能性がある」と秋波を送り始めたが、バイデン新大統領は簡単には融和策に変更しないだろう。
◎<豪ドル相場>
足元の豪ドル相場―依然堅調推移だが、実需買い一巡で反落の可能性も
先週の相場レンジ―AUDUSD 0.7557-0.7742 AUDYEN 78.48-79.79
今週の予想レンジ―AUDUSD 0.7500-0.7800 AUDYEN 77.50-80.50
先週の豪ドルは年末にむけて続伸し、今年の最高値圏で越年した。
レポートしたように、豪州資源会社の本年度の資源輸出予約が末日まで出回ったようだ。
10月以降発表された国内経済指標は雇用、個人消費、貿易収支と好結果が続き、また企業信頼感、消費者信頼感ともに回復基調が確認された。
変異種を含む国内感染被害も最小限に止め、新年を迎えてモリソン政権への支持率も高い。
ただ世界の感染状況は日々最悪状態を更新しており、加えて米国の新政権へ秋波を送る中国は豪州への歩み寄りを一切見せていない。
「貿易面での最上客への無礼を許さない」とのスタンスのようだ。
豪ドルはテクニカルには80セント、80円台が視界に入ってきたが、買いポジションの蓄積も進んでおり、新年を迎えて資源輸出関連の実需の買いが一巡すれば、反落する可能性には留意したい。
“明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願いいたします!!”
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東京銀行(現 東京三菱UFJ)のバーレーン支店で為替・資金ディーラーとしてスタート。ロンドン支店為替チーフディーラー、本店オプションデスク勤務後、1990年外資系銀行(米系、スイス系)に移り為替・資金業務に携わる。
1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。
現在 AT FUND PTY LTD, Sydneyのダイレクターを務める傍ら、日本の投資家に日々市場メッセージを発信している。豪州金融市場に友人も多い。為替歴30年。趣味:ゴルフ、テニス、ワイン賞味、ネコと遊ぶ
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☆現在セントラル短資FXブログに執筆中!(毎週木曜日担当、ヤフーファイナンスに同時掲載)
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☆日経新聞月刊誌”日経マネー”に定期寄稿
ご注意!本レポートは著者の作成時点における見解により作成されており、内容等の正確性を期しますが、それを保証するものではありません。投資等のご判断は皆様ご自身でなされるようお願い申し上げます。
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