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キャピタルゲインについて:株の売買基礎編

昨年のコロナ禍で一気に下がった株を買った方、そろそろ売ろうかと思っていますか?

今回の記事では、株の売買にまつわるキャピタルゲインについて基礎知識をお伝えいたします。

キャピタルゲインについて:株の売買基礎編

不動産や株などキャピタル(資産)を売ったときに出る、益と損をキャピタルゲイン・キャピタルロスと言います。

キャピタルゲインは、以下の計算式で算出できます。

売った金額 – コスト = 純利益

※コストとは、株を買った値段と売買時に生じた諸費用のこと

キャピタルゲインの例

例えば、1株が$1の株を1,000株買うと$1,000になります。その手数料が$16かかったとします。その後、1株が$3になり、持っている1,000株すべて売ると$3,000になります。その手数料が$20かかったとします。

キャピタルゲインは以下の計算になります。

$3,000 – ($1,000 + $16 + $20) = $1,964

ここで算出された$1,964が純益です。

これをタックスリターンの時に他の収入に加えて申告します。オーストラリアの税金申告は、シンプルに会計年度内の全ての収入からそれにまつわる経費等を差し引いて課税所得を計算して、それに対して累進課税されます。

キャピタルゲインが他の収入と少し違うのは、キャピタルを1年以上持った上でゲインが発生した場合、ゲインの課税収入を計算するときに50%の減額ができます。

つまり、上記の株保有が1年未満だと$1,964に対して税金がかかりますが、1年以上保有だと半額の$982に対して税金がかかります。

税率は、本人の収入によっていつもの税率で計算しますので、課税収入が$50,000なら34.5%、$190.000なら47%(Medicare2%含む)

1,000株買って、600株売ったらどうなる?

600株分の計算をして申告します。400株についてはまだ保有中、その利益はあくまでも含み益ですので、申告には入れません。


という訳で、去年のコロナ禍で買った株ですが、急いで売らずにちょっと待った方が節税できるかも知れません。かといって、それを待つがために売りそびれて損してもいけませんので、そこは判断のしどころです。

すでに売って利益出てバンザイ!の一方で税金が心配という場合でも、会計年度中なら他の方法で節税できるかもしれません。税理士に相談してみましょう。

(甘利会計事務所は、新規お客様の無料相談はしておりませんので、ご了承ください)

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