「今週の相場見通し」by Joe Tsuda (津田 穣)1...
14 October 2024 ◎<ポイント> ―150円超えの可能性を残す― ・今週の予想レンジ:147.00-151.00 ―しつこくw、150円台回…
15 March 2021
◎<主なイベント>
3/15(月)中国1-2月合算小売売上高・鉱工業生産、ユーロ圏財務相会合
16(火)黒田日銀総裁挨拶、独3月ZEW景況感指数、米2月小売売上高、EU非公式財務相理事会
17(水)FOMC
18(木)豪州2月雇用統計、NZQ4GDP、アラスカで米中高官協議、BOE理事会、トルコ中銀理事会、米2月景気先行指数、新規失業保険申請件数
19(金)日本2月CPI、日銀政策決定会合
◎<マーケットの焦点>
先週は主要国の株価もリバウンドしてリスク選好地合となった。
NYダウやS&P500は史上高値を更新し、2月後半から軟調に転じていたナスダックも反発地合となった。また独DAXやカナダ株も史上高値を更新し日経平均も再び3万円の手前まで反発した。
欧米でコロナ感染再拡大の懸念もあるが、ワクチン展開が進み、また懸案の米国の1.9兆ドル規模の経済対策法案が成立したことも市場で好感された。
週初はドル円が昨年6月以来の109円台前半に上昇し、一時ユーロは1.18台前半、ポンドは1.38台前半まで下落するなどドル高が進行したが、週後半は“リスクオンのドル売り”が活発化した。
ただドル円は108円台前半から再び109円台を回復するなど堅調で、ユーロ円130円台、ポンド円152円台、豪ドル円84円台などいずれもマルチイヤー・ハイを付けている。
今週はFOMC、BOE理事会、日銀会合など中銀会合が目白押しで注目せざるを得ない。先週のECB理事会では「PEPPの購入ペースを次の四半期に大きく加速させること」や、「為替動向を引き続き監視すること」を確認した。
今週のFOMCでは利回り上昇を基本的に静観する姿勢のFRBだが、“パウエル議長が金利上昇に警戒感を示すか”が一つの焦点。更なる金利の上昇が株価急落につながる可能性もあるからだ。
また日銀会合では、日経平均の大幅上昇を受けてETFの購入を市場の状況に合わせて調整する方式に変更する可能性が指摘されるが、果たして株価への影響は?
一方英国の1月月次GDPが前月比-2.9%に落ちており、またBrexit後初となる1月貿易収支が-98億ポンドとなるなど、Brexitの影響が指摘される中、BOEが最近のタカ派とも言える姿勢を継続するかも焦点となる。
一時のドル先安観は後退しているものの、足元はドル買戻しも一服で、ドルの上値が重いのが現状。
自分の足元ドルブルの根拠は「ドルが依然アンダーバリューとなっている」と考えるためであるが、本日寄稿したセントラル短資FX社の“マーケットビュー”では敢えて「過去のドル下落の背景」を検証してみたので、興味のある方は見て頂きたい。
◎<豪ドル相場>
足元の豪ドル相場―下値は押し目買いにサポートされ堅調維持か
先週の相場レンジ―AUDUSD 0.7621-0.7800 AUDYEN 82.92-84.77
今週の予想レンジ―AUDUSD 0.7550-0.7850 AUDYEN 82.50-85.50
先週豪ドルは週初76セント台前半、83円台前半に緩んだが、週後半にかけて押し目買いが活発化して一時78セント近辺、84円台後半まで反発した。
3月初に活発化した主要国の株価調整反落に歯止めが掛り、再び株価上昇、商品相場上昇のリスク選好地合になったことで、ユーロやポンドの反発に歩調を合わせて豪ドルも堅調に転じた。
OECDが発表した世界経済見通しで2021年の世界経済成長率を昨年12月時点の4.2%から5.6%に上方修正したことも商品相場の反発を促した。
またRBAのロウ総裁が講演で豪州経済の回復基調を認めながらも「インフレ見通しではなく、実際のインフレがターゲット2-3%内に収まる必要があり、それには現在1.4%程度の賃金上昇率が3%を超える必要がある」と発言し「少なくとも2024年まで政策金利が上昇する可能性は低い」と述べた。来年の出口戦略を先取りして主要国の長期債利回りが上昇基調となる状況をけん制した形だが、コロナ被害大国の欧米で出口戦略が活発化すれば、コロナ被害僅少の豪州だけが金融緩和を継続するわけにはいかないだろう。国内的にも住宅価格が昨年末から大幅上昇に転じ、労働市場の改善もRBAの予想を上回る速度で進行している。
豪ドルは年初来の買いポジションの積み上がりもある程度解消されており、足元は押し目買いにサポートされて堅調推移が予想される。
ただ80セントを超えて続伸する場合にはRBAの豪ドル高けん制が再度強まることが予想される。
―読者各位―
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東京銀行(現 東京三菱UFJ)のバーレーン支店で為替・資金ディーラーとしてスタート。ロンドン支店為替チーフディーラー、本店オプションデスク勤務後、1990年外資系銀行(米系、スイス系)に移り為替・資金業務に携わる。
1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。
現在 AT FUND PTY LTD, Sydneyのダイレクターを務める傍ら、日本の投資家に日々市場メッセージを発信している。豪州金融市場に友人も多い。為替歴30年。趣味:ゴルフ、テニス、ワイン賞味、ネコと遊ぶ
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☆現在セントラル短資FXブログに執筆中!(毎週木曜日担当、ヤフーファイナンスに同時掲載)
http://www.central-tanshifx.com/
☆日経新聞月刊誌”日経マネー”に定期寄稿
ご注意!本レポートは著者の作成時点における見解により作成されており、内容等の正確性を期しますが、それを保証するものではありません。投資等のご判断は皆様ご自身でなされるようお願い申し上げます。
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