「今週の相場見通し」by Joe Tsuda (津田 穣)1...
14 October 2024 ◎<ポイント> ―150円超えの可能性を残す― ・今週の予想レンジ:147.00-151.00 ―しつこくw、150円台回…
12 April 2021
◎<主なイベント>
4/12(月)米3月財政収支
13(火)3月NAB企業信頼感・景況感、中国3月貿易収支、独4月ZEW景況感指数、IMFゲオルギエバ専務理事講演、米2月CPI、OPEC月報
14(水)NZ準備銀行理事会、4月WSTPAC消費者信頼感、FEDベージュブック、パウエル議長イベント参加
15(木)日銀地域経済リポート、豪州3月雇用統計、トルコ中銀理事会、米3月小売売上高、4月NY連銀景気指数、新規失業保険申請件数
16(金)中国Q1GDP、中国3月小売売上高/鉱工業生産、日米首脳会談、ユーロ圏財務相理事会
◎<マーケットの焦点>
世界のコロナ感染者数は135百万人を上回り、死者数は3百万人に迫るなど、依然として収束の兆しは見えず、欧米でワクチン接種が進む一方、ワクチン副作用や変異株懸念が高まっている。
つまりコロナの収束という第一目標自体は未達であるが、IMFが今年の世界経済見通しを1月時点の5.5%から6,0%に引き上げるなど、引き続き“アフター・コロナ”への期待は高い。
先週も米国はじめ独、仏、カナダなど主要国の株価は史上高値を更新し、リスクオンのドル売り戻しが活発化して、ドル円は110円台を割り込んでいる。
一方ユーロ/ポンドが4月初の安値0.84台から0.87近辺に戻るなど、一時ユーロが1.39台に反発する一方、ポンドは1.36台半ばまで反落した。
ポンドは年初来アフターBrexitで、ワクチン先進国という位置づけから買いが先行してきたが、ここに来てアストラゼネカ製ワクチンの副作用問題や欧州とのワクチン格差の縮小、更には北アイルランドを巡るEUとの対立や来月のスコットランド総選挙における独立派優勢が嫌気された。
逆にユーロはユーロ/ポンドショートの巻き戻しや欧州経済回復期期待から堅調に転じている。
今週も引き続き米国の株価や国債利回り動向を見ながらの神経質な取引が予想されるが、日米首脳会議や中国のQ1GDPなどが注目材料である。
国際政治、特にミヤンマー、台湾、香港やウィグル問題を巡る米中対立を軸に、米ロ対立の構造にも注意を要する。外交面での不協和音が直接ドル相場に影響するかは定かではないが、少なくとも外交的対立はリスク要因と判断すべきであろう。
3月まで続伸したドル全面高に調整が入ったが、調整一巡後再びドル高地合に戻るのか、あるいはドル下が続落するのか?今週はその答えが出ると考える。
筆者としては「調整一巡後ドル戻り高」と読んでいる。
◎<豪ドル相場>
足元の豪ドル相場―売り買い交錯だが、足元上値の重い展開か
先週の相場レンジ―AUDUSD 0.7588-0.7677 AUDYEN 83.03-84.46
今週の予想レンジ―AUDUSD 0.7500-0.7700 AUDYEN 82.00-85.00
先週豪ドルは76セント台後半、84円台半ば上昇したが上値が重い一方、76セント割れ、83円台前半がサポートされるというレンジ取引だった。
IMFが世界経済見通しを上方修正し、株価上昇でコロナ収束期待が高いが、一方商品相場(CRB Index)の200台が重くなって商品相場が一時下落したことが豪ドルの重石となった。
また反落したドルインデックスが92前半でサポートされたことも豪ドルドルの上値を重くした。
豪州は3月に入ってから感染拡大が収束しており、今週発表される3月NAB企業信頼感・景況感、WESTPAC消費者信頼感及び3月雇用統計はある程度良好な数値が発表されると予想される。
ただ昨年Q4以来の景気の回復は市場既に織り込み済であり、そこそこ良好は数字では豪ドルをサポートしないだろう。
むしろドルが再び反発地合となる場合には“対ドルでの軟調と対円での堅調”という元のトレンドに戻る可能性があるだろう。
―読者各位―
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東京銀行(現 東京三菱UFJ)のバーレーン支店で為替・資金ディーラーとしてスタート。ロンドン支店為替チーフディーラー、本店オプションデスク勤務後、1990年外資系銀行(米系、スイス系)に移り為替・資金業務に携わる。
1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。
現在 AT FUND PTY LTD, Sydneyのダイレクターを務める傍ら、日本の投資家に日々市場メッセージを発信している。豪州金融市場に友人も多い。為替歴30年。趣味:ゴルフ、テニス、ワイン賞味、ネコと遊ぶ
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☆現在セントラル短資FXブログに執筆中!(毎週木曜日担当、ヤフーファイナンスに同時掲載)
http://www.central-tanshifx.com/
☆日経新聞月刊誌”日経マネー”に定期寄稿
ご注意!本レポートは著者の作成時点における見解により作成されており、内容等の正確性を期しますが、それを保証するものではありません。投資等のご判断は皆様ご自身でなされるようお願い申し上げます。
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