「今週の相場の焦点」by Joe Tsuda (津田 穣)2...
23 September 2024 ◎<ポイント> ―先週のFOMC、BOJ会合終わって、ドル安・円安の様相― ・今週の予想レンジ:142-146 ―…
2 August 2021
◎<主なイベント>
8/2(月)中国7月財新製造業PMI、米7月ISM製造業景気指数、バイデン政権中国企業59社への投資禁止措置発動、ASEAN外相会議(~7日)
3(火)RBA理事会、豪州6月住宅建設許可件数、米7月自動車販売、米6月製造業受注
4(水)中国7月財新サービス業PMI、米7月ADP雇用者数、米7月ISM非製造業景気指数
5(木)豪州6月貿易収支、BOE理事会、ECB経済月報、米6月貿易収支、米新規失業保険申請件数
6(金)RBA四半期金融政策報告書、日本6月景気動向指数、GPIF2021年Q1運用状況、米7月雇用統計
8(日)東京オリンピック閉会式
◎<マーケットの焦点>
先週の週初予想として「FOMCでの慎重姿勢は織り込み済」として、米GDPが予想を上回るようであれば、再び米債利回り上昇、リスク選好でドル円は111円台」と述べたが見事に空振り、、、、
リスク回避の原因として世界的なデルタ変異株の拡大を受け、世界の一日の感染者数が再び70万人を上回る状況最大の原因だ。
また中国規制当局の規制強化により中国株が月・火と2日続けて100pts近く下落したこともセンチメントを悪化させた。
ドル・インデックスは週初の92台半ばから一時91台前半まで下落し、週末にかけて92台を回復する動き。
FOMCでは予想通りにFRBのテーパリングへの慎重姿勢が確認されたが、翌日発表されたQ2GDPが事前予想の+8.5%に対して6.5%と不冴えな結果に終わったこととの相乗効果でドル安ムードが再燃した。
ドル円は一時109円台前半に下落し、ユーロは1.19台前半、ポンドは1.39台前半に上昇した。
日本の一日の感染者数が初めて1万人を上回り、旧方程式(リスク回避の円買い)が活発化した。
今週は早いもので8月。米7月雇用統計(予想はnfpr +88.8万人、前回+85.0万人、失業率5.7%、前回は5.9%)と強気予想となっているが、パウエル議長は「雇用の実質的進展からかけ離れている」との認識であり、過度の楽観視は禁物であろう。
むしろ月曜日にはバイデン政権が中国企業59社への投資禁止措置を発動する予定で、これに対する中国側の反応など、米中関係緊張の可能性は否定できない。
先週は米株が再び最高値を更新し、リスク材料の中にも基本的なリスク選好地合を覆すような展開にはなっていないが、むしろデルタ株中心にリスク回避色が強まる場合には米株高値警戒感が浮上する可能性もある。
先週“読み違えた”前科があるだけに、今度はこのリスク回避予想を覆すような選好地合になれ可能性もあるが、もしそうなれば、元の「ドル円111円台予想」に戻るわけだが、、、
◎<豪ドル相場>
足元の豪ドル相場―依然上値の重い展開
先週の相場レンジ―AUDUSD 0.7316-0.7413 AUDYEN 80.45-81.53
今週の予想レンジ―AUDUSD 0.7250-0.7450 AUDYEN 79.50-82.50
先週豪ドルはドル軟調地合の中、一時74セント台、81円台半ばを回復したが、週末にかけては再び反落。特に対円ではドル円の下落を反映して80円台半ばと7月中旬の安値に迫りつつある。
世界的なデルタ株の感染再燃が国内にも影響し、大都市シドニーやメルボルンではロックダウンの延長措置がなされている。
発表されたQ2CPIは前期に+0.8%(予想+0.7%)、前年比+3.8%(予想+3.7%)と予想をやや上回ったが、RBAは“一時的現象”と分析しており、市場も豪ドル相場を押し上げることに消極的だった。
また今週からバイデン政権が中国企業への投資禁止措置をは発動するなど、引き続き米中摩擦の悪化懸念が豪中関係にも影を落としている。
今週はRBA理事会やRBAの四半期金融政策報告書の公表があるが、係るデルタ株拡大局面においては慎重姿勢が前面に打ち出されるだろう。
ただ先週はドル相場自体が軟調推移しており、欧州通貨が続伸する場合には豪ドルの下値も対ドルでサポートされることになる。
一方対円ではリスク回避の円買いが出回る場合には再び節目の80.00をブレイクする可能性があるだろう。
―読者各位―
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東京銀行(現 東京三菱UFJ)のバーレーン支店で為替・資金ディーラーとしてスタート。ロンドン支店為替チーフディーラー、本店オプションデスク勤務後、1990年外資系銀行(米系、スイス系)に移り為替・資金業務に携わる。
1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。
現在 AT FUND PTY LTD, Sydneyのダイレクターを務める傍ら、日本の投資家に日々市場メッセージを発信している。豪州金融市場に友人も多い。為替歴30年。趣味:ゴルフ、テニス、ワイン賞味、ネコと遊ぶ
☆FXトレーディングにはFXマガジン「侍ディーラーが相場を切る」をお勧めします。
詳しくはhttps://foomii.com/00130をご参照ください。
☆現在セントラル短資FXブログに執筆中!(毎週木曜日担当、ヤフーファイナンスに同時掲載)
http://www.central-tanshifx.com/
☆日経新聞月刊誌”日経マネー”に定期寄稿
ご注意!本レポートは著者の作成時点における見解により作成されており、内容等の正確性を期しますが、それを保証するものではありません。投資等のご判断は皆様ご自身でなされるようお願い申し上げます。
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