「今週の相場の焦点」by Joe Tsuda (津田 穣) ...
21 October 2024 ◎<ポイント> ―150円台定着は容易ではなく、、、― ・今週の予想レンジ:148.00-152.00 先週のレンジ…
9 August 2021
◎<主なイベント>
8/9(月)中国7月CPI・PPI、米6月求人件数
10(火)日本7月景気ウオッチャー調査、日本6月経常収支・貿易収支、独・ユーロ圏ZEW景況感指数
11(水)米7月CPI
12(木)英Q2GDP、トルコ中銀理事会、メキシコ中銀理事会、米7月PPI、OPEC月報
13(金)米7月輸入物価指数
<マーケットの焦点>
東京オリンピック、新型コロナウィルス変異株の感染急拡大と忙しい週が終わり、今週日本はお盆となる。
先週は週初世界的なコロナ変異株感染の拡大や予想を下回るISM製造業景気指数からリスク回避色が強まり、米債利回り低下でドル軟調となった。
ドル円は108円台後半に値を崩し、ユーロは1.19台、ポンドは1.39台に上昇した。
しかし週末の7月米雇用統計に向けてドルの調整買戻しが徐々に強まり、実際に7月雇用統計が非常に強い数字となったことからドルは週中高値を付けて越週した。
失業率は5.4%に低下し(予想5.7%)、nfprは94.3万人増加した(予想は88.8万人)。
ドル円は110円台前半に上昇し、ユーロは1.17台半ば、ポンドは1.38台後半に下落した。ただユーロは7月のECB理事会での慎重姿勢で上値が重い一方、ポンドは先週のBOE理事会で予想通りに資産購入枠が据え置きとなったものの、「経済が予想に従い進展する場合、ある程度の引き締めが必要である可能性が高い」と述べて、出口戦略も視野に入っていることが示唆されたことからポンドの下値は限定的で、EUR?GBPは0.84台後半まで軟化している。
また米株は雇用統計の改善プラス、依然として米債利回りが低水準であるという好環境を反映してNYダウ、ナスダック、S&P共に史上高値を更新している。
今週あたりから北半球が夏季休暇シーズン入りとなり、市場の活性度が徐々に低下する中、米国と他の主要国との景気格差を比較的ストレートに反映してドル堅調地合が継続するものと予想する。
ドル円は7月の高値111円台から先週は一時108円台後半まで下落したが、先週の108円台で足元の底値を確認した可能性があり、110円台がサポートされるようであれば、再び今年の高値圏をテストするものと予想する。
また金融政策格差という点では、ポンドよりもユーロの軟調がドル高をリードする可能性があるだろう。
◎<豪ドル相場>
足元の豪ドル相場―依然上値の重い展開
先週の相場レンジ―AUDUSD 0.7329-0.7400 AUDYEN 80.15-81.39
今週の予想レンジ―AUDUSD 0.7200-0.7400 AUDYEN 80.00-83.00
先週豪ドルは週央のドル軟調地合を受けて74セント近辺、81円台前半の高値を付けたが、強い米国7月雇用統計後にドルが反発する中、再び週初の安値圏まで反落し、今週も73セント台前半、80円台後半で軟調推移から始まっている。
シドニーやメルボルンの大都市圏で現在実施されているロックダウンによる景気への影響が新たな懸念材料となっている。
また先週末に向けて原油価格が68ドル台まで下落していることや、金曜日のRBAの“四半期金融政策報告書”で「再度2024年まで利上げを予想しない旨」確認されたことも豪ドルの売り戻しを誘った。
豪ドルは足元、シドニーやメルボルンの大都市圏で実施されているロックダウンの状況を注視しながら、戻り売りが強まる展開が予想される。
―読者各位―
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東京銀行(現 東京三菱UFJ)のバーレーン支店で為替・資金ディーラーとしてスタート。ロンドン支店為替チーフディーラー、本店オプションデスク勤務後、1990年外資系銀行(米系、スイス系)に移り為替・資金業務に携わる。
1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。
現在 AT FUND PTY LTD, Sydneyのダイレクターを務める傍ら、日本の投資家に日々市場メッセージを発信している。豪州金融市場に友人も多い。為替歴30年。趣味:ゴルフ、テニス、ワイン賞味、ネコと遊ぶ
☆FXトレーディングにはFXマガジン「侍ディーラーが相場を切る」をお勧めします。
詳しくはhttps://foomii.com/00130をご参照ください。
☆現在セントラル短資FXブログに執筆中!(毎週木曜日担当、ヤフーファイナンスに同時掲載)
http://www.central-tanshifx.com/
☆日経新聞月刊誌”日経マネー”に定期寄稿
ご注意!本レポートは著者の作成時点における見解により作成されており、内容等の正確性を期しますが、それを保証するものではありません。投資等のご判断は皆様ご自身でなされるようお願い申し上げます。
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