「今週の相場見通し」by Joe Tsuda (津田 穣)1...
14 October 2024 ◎<ポイント> ―150円超えの可能性を残す― ・今週の予想レンジ:147.00-151.00 ―しつこくw、150円台回…
15 November 2021
◎<主なイベント>
15日(月)黒田日銀総裁、金融経済懇談会出席、日本GDP速報値(第3四半期)
中国鉱工業生産・小売売上高(10月)、米NY連銀製造業景気指数(11月)
16日(火)米小売売上高(10月)、ブルームバーグ・ニューエコノミー・フォーラム(19日まで)
17日(水)NZ生産者物価指数(第3四半期)、英消費者物価指数・生産者物価指数(10月)、ECB金融安定報告、NY連銀主催米国債市場関連会議
18日(木)トルコ中銀政策金利、米フィラデルフィア連銀景況指数(11月)、IMF専務理事、討論会参加、米加メキシコ首脳会談
19日(金)日本消費者物価指数(10月)、英小売売上高(10月)、ウォラーFRB理事講演、クラリダFRB副議長イベント参加
◎<マーケットの焦点>
先週は予想を上回る米10月CPIの発表を受けドル買いが強まった。
一方米、英、独や欧州各国の株価は軒並み史上高値を更新しており、インフレ圧力の高まりと株価上昇という矛盾する動きがいつまで続くのか?頭を悩ませる。
週初は前週の流れを受けてドルが軟調裡にスタートしたが、水曜日に発表された米6月CPIが事前予想+5.8%を上回る+6.2%上昇し、市場のインフレ懸念が再燃してFRBの早期利上げ期待が高まり米債利回りは再び上昇し、ドルをサポートした。
週前半112円台に反落していたドル円は再度114円台まで反発し、ユーロは1.14台、ポンドは前週の金利据え置きの余波が残った上に、EU離脱を巡る英国とEUの摩擦再燃の懸念もあり一時1.33台まで下落。
ドルインデックスは95台と2020年7月以来のレベルに今年の高値を更新した。
また原油高一服からカナダドルが反落し、10月の雇用統計が事前予想のような回復を見せなかったことから豪ドルの失望売りも見られた。
ドル以外の通貨の悪材料が目立った1週間であった。
またドルコリラは今週の政策会合における利下げ(16%→15%)の思惑から再び売り圧力強まり、一時心理的な壁である10.0を付ける場面もあった。
このドル高が今週も継続するか?本日発表の日本のQ3GDPは再びマイナス予想であり、米国のインフレ懸念が他の主要国をリードしているだけに、金融格差・インフレ格差をうけたドル堅調がこのまま年末のドル需要につながる可能性があるだろう。
ただドルインデックスにしてもこの3~4年間のレンジは、昨年3月のパンデミック時における避難通貨ドル買い(インデックスは104まで)による“スパイク”を抜きにすれば大体88~100レンジである。足元の95台はほぼレンジの中間値94に近く特段ドル高というわけでもない。
要はドル自体盤石ではないというのが筆者意見であり、ドルについては概ね“ニュートラルのスタンス”を変更していない。
むしろドル高による円安は115円台辺りが「いいところ」との認識であり、大幅円安相場となるにはやはり日本サイド、円サイドの売り材料が必要であろう。
詳しくは本日リリースされるセントラル短資FXの“マーケットビュー”(本日は筆者執筆)をご覧いただきたい。
◎<豪ドル相場>
足元の豪ドル相場―予想より悪い10月雇用統計を受けて反落したが、年末の豪ドル需要もあり下値は押し目買いにサポートされる展開か
先週の相場レンジ―AUDUSD 0.7276-0.7431 AUDYEN 82.99-84.17
今週の予想レンジ―AUDUSD 0.7250-0.7450 AUDYEN 82.50-85.50
先週豪ドルは10月の雇用統計がロックダウン明けを受けて改善するとの読みに反して、就業者数がプラスとならなかったことで失望売りが出回った。
10月就業者数は-4.63万人(予想は+5万人、前回は-14.1万人)となり失業率は4.7%予想(前回は4.6%)に対して5.2%に悪化した。
ロックダウン解除に伴いいずれ雇用は回復するであろうが、予想外に傷跡が大きいのかもしれない。今週水曜日にはQ3の週平均賃金(予想+0.6%、前回+0.4%)が発表されるが、9月のロックダウン解除が即賃上げにつながったとは考え難く、再び失望する数字になる可能性も否定できない。
中国経済に対する懸念などからさすがに商品相場の騰勢も一服しており、中でも5月に200ドル超えまで上昇していた鉄鉱石価格は中国の輸入減少のあおりを食って先週100ドル割れまで下落するなど、豪州にとって憂慮すべき状況である。
一方世界的な資源の供給不足が商品相場をサポートしていることも事実であり、年末に向けての資源輸出会社の豪ドル買い需要が豪ドル下落局面で活発化するものと思われる。
対ドル相場はドルの堅調が維持される場合には75セント越えが難しい反面、ドル円が続伸する場合にはまだ上昇の伸びしろがあると考える。
―読者各位―
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東京銀行(現 東京三菱UFJ)のバーレーン支店で為替・資金ディーラーとしてスタート。ロンドン支店為替チーフディーラー、本店オプションデスク勤務後、1990年外資系銀行(米系、スイス系)に移り為替・資金業務に携わる。
1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。
現在 AT FUND PTY LTD, Sydneyのダイレクターを務める傍ら、日本の投資家に日々市場メッセージを発信している。豪州金融市場に友人も多い。為替歴30年。趣味:ゴルフ、テニス、ワイン賞味、ネコと遊ぶ
☆FXトレーディングにはFXマガジン「侍ディーラーが相場を切る」をお勧めします。
詳しくはhttps://foomii.com/00130をご参照ください。
☆現在セントラル短資FXブログに執筆中!(毎週木曜日担当、ヤフーファイナンスに同時掲載)
http://www.central-tanshifx.com/
☆日経新聞月刊誌”日経マネー”に定期寄稿
ご注意!本レポートは著者の作成時点における見解により作成されており、内容等の正確性を期しますが、それを保証するものではありません。投資等のご判断は皆様ご自身でなされるようお願い申し上げます。
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