「今週の相場見通し」by Joe Tsuda (津田 穣)1...
14 October 2024 ◎<ポイント> ―150円超えの可能性を残す― ・今週の予想レンジ:147.00-151.00 ―しつこくw、150円台回…
21 Mach 2022
◎<主なイベント>
21日(月)東京市場は休場(春分の日)、中国最優遇貸出金利(ローンプライムレート 1年・5年)、パウエルFRB議長、全米企業エコノミスト協会(NABE)年次会合で講演、EU外相理事会
22日(火)ドイツ5年債入札、クリーブランド連銀総裁講演、サンフランシスコ連銀総裁講演、国際決済銀行(BIS)イノベーションサミット(23日まで)
23日(水)英消費者物価指数・生産者物価指数(2月)、スナク英財務相予算案公表、パウエルFRB議長国際決済銀行(BIS)イノベーションサミット参加、
サンフランシスコ連銀総裁ブルームバーグ主催イベント参加、G7貿易相会合
24日(木)スイス中銀政策金利、ノルウェー中銀政策金利、メキシコ中銀政策金利
南アフリカ中銀政策金利、ドイツ製造業PMI速報値(3月)、ユーロ圏製造業PMI速報値(3月)、米製造業PMI速報値(3月)、ECB経済報告、アトランタ連銀総裁講演、EU首脳会議(バイデン米大統領出席)、北大西洋条約機構(NATO)緊急首脳会議(バイデン米大統領出席)
25日(金)ドイツIFO企業景況感指数(3月)、NY連銀総裁講演、サンフランシスコ連銀総裁講演
◎<マーケットの焦点>――今週もウクライナ情勢がメイン・ファクター →バイデン大統領欧州訪問しNATO緊急首脳会議に出席
先週は米国はじめ主要国の株価は久しぶりに5%がらみ反発した。
ウクライナ情勢は依然好転せず、FOMCやBOEでは予想通りに利上げが実施されたが、悪材料織り込み済での株価反発であった。
ウクライナとロシアの4回目の停戦協議が決着を見ないまま、ロシア軍の都市攻撃が激しさを増して、ウクライナの民間人の被害が拡大しつつある。
また予想通りにFOMCでは25bpの利上げとBS縮小についても踏み込んだタカ派的内容であった。
BOE理事会では3回連続の利上げが発表されたがカンリフ副総裁が据え置きを主張し票が分かれたことから発表後ポンドが急落する局面もあった。
日銀政策会合では引き続き緩和姿勢の継続が表明された。
為替市場では株価反発からリスク回避の巻き戻しでドルが反落する一方、金融政策格差や日本の貿易/経常収支の赤字化を反映して円安地合が進行し、ドル円は2016年2月以来約6年ぶりに119円台まで上昇した。
今週はバイデン大統領が欧州を訪問しEU首脳会議やNATO緊急首脳会議に出席してウクライナ問題が協議されるが、ロシアとウクライナの停戦協議も含めて解決の糸口が見いだせるか不明。
むしろロシア制裁を巡ってはNATOや同盟国側でも温度差が目立っており、ウクライナ情勢泥沼化の懸念があるが、ロシアへの国際的非難がピークに達っするのみならず、ロシア国内での反プーチン運動の高まっている。
和平合意にせよ、その他の理由(プーチン失脚など)にせよ、予想外の早期幕引きの可能性にも備えたい。
依然としてユーロ、ポンド、そしてドル自体のトレンドが判然としない中にあって、やっと「円安地合」が鮮明になりつつある。日本経済・財政面からも円安構造への転換が必要との持論であるが、円需給や金融格差や国際紛争における影響力や安全保障上の問題(津軽海峡の公海部分をロシア艦艇が自由に航行!)や地震など内外の要因が円安に作用し始めている→「安全通貨円神話」の崩壊か?
先週の日銀会合後の会見で黒田総裁は「円安が全体として日本経済にプラスとの構図に変化ない」と円安追認とも言える発言をしているが、円安構造への転換をする意図する考えはないようだ。
120年は完全に視野に入ってきており、同レベルが天井になるとは全く思わないが、同レベルではオプションがらみの売りや、「にわかロング」崩しも横行することが予想され、簡単に突破するとは思えないが。
◎<豪ドル相場>
再びブルセンチメントに
先週の相場レンジ―AUDUSD 0.7165-0.7417 AUDYEN 84.59-88.37
今週の予想レンジ―AUDUSD 0.7200-0.7500 AUDYEN 87.00-90.00
先週豪ドルは週初原油価格が100ドル割れまで急落したことや、中国でのコロナ感染再拡大により主要都市がロックダウンされたことなどから上海総合指数が大幅下落したことなどが悪材料となり71セント台半ば、84円台半ばまで下落した。
しかし週後半は原油価格が105ドル台まで回復するなど商品相場が持ち直したことや、中国政府が市場安定化策や景気刺激策を発表し上海総合指数が反発したこともあり74セント台前半、88円台前半での高値引けとなった。
特に対円ではドル円の6年来の119円台への上昇との相乗効果で2017年10月以来の88円台まで上昇している。
依然としてウクライナ情勢はじめ不安材料が多く、RBAの金融政策も米英の金融引き締めとは一線を画した緩和継続路線であることなどから75セントを超える上昇は予想しがたいが、豪ドル円はドル円の上昇が継続する場合には90円の大台をトライする可能性があると考える。
今週もウクライナ情勢や商品相場動向が鍵となるであろう。
―読者各位―
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東京銀行(現 東京三菱UFJ)のバーレーン支店で為替・資金ディーラーとしてスタート。ロンドン支店為替チーフディーラー、本店オプションデスク勤務後、1990年外資系銀行(米系、スイス系)に移り為替・資金業務に携わる。
1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。
現在 AT FUND PTY LTD, Sydneyのダイレクターを務める傍ら、日本の投資家に日々市場メッセージを発信している。豪州金融市場に友人も多い。為替歴30年。趣味:ゴルフ、テニス、ワイン賞味、ネコと遊ぶ
☆FXトレーディングにはFXマガジン「侍ディーラーが相場を切る」をお勧めします。
詳しくはhttps://foomii.com/00130をご参照ください。
☆現在セントラル短資FXブログに執筆中!(毎週木曜日担当、ヤフーファイナンスに同時掲載)
http://www.central-tanshifx.com/
☆日経新聞月刊誌”日経マネー”に定期寄稿
ご注意!本レポートは著者の作成時点における見解により作成されており、内容等の正確性を期しますが、それを保証するものではありません。投資等のご判断は皆様ご自身でなされるようお願い申し上げます。
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