「今週の相場の焦点」by Joe Tsuda (津田 穣)2...
23 September 2024 ◎<ポイント> ―先週のFOMC、BOJ会合終わって、ドル安・円安の様相― ・今週の予想レンジ:142-146 ―…
18 April 2022
◎<主なイベント>
18日(月)中国GDP(第1四半期)、セントルイス連銀総裁講演、IMF・世銀春季会合(24日まで)、イースターマンデー祝日のため米国を除き、多くの国の金融市場が休場
19日(火)シカゴ連銀総裁講演、IMF世界経済見通し公表
20日(水)中国最優遇貸出金利(ローンプライムレート 1年・5年)、カナダ消費者物価指数(3月)、米地区連銀経済報告(ベージュブック)、シカゴ連銀総裁講演、サンフランシスコ連銀総裁講演、G20財務相・中銀総裁会議、仏大統領選決選投票進出2候補による討論会
21日(木)月例経済報告(4月)、日銀金融システムレポート(4月)、NZ消費者物価指数(第1四半期)、米景気先行指数(3月)、米フィラデルフィア連銀製造業景況指数(4月)、ベイリー英中銀総裁講演、パウエルFRB議長・ラガルドECB総裁 IMFパネル討論会参加、日米財務相会談(ワシントン)
22日(金)日本消費者物価指数(3月)、ドイツ製造業PMI速報値(4月)、ユーロ圏製造業PMI速報値(4月)、米製造業PMI速報値(4月)、ラガルドECB総裁講演
24日(日)仏大統領選決選投票
◎<マーケットの焦点>――ドル円126円台-今週も円安けん制とのせめぎ合い。まさか日米財務相会談で協調円安けん制があるとは思わないが、、
先週はドル円が約20年ぶりの高値である126円台まで上昇。“有言実行”をモットーに125円台を買い上がったのは正解であったが、週央には125円近辺まで落とされるなど、予想はしていたものの上昇も一筋縄にはいかない。
発表された3月の米CPI、PPIは予想の範囲内の強い数字であったが、CPIのコアが予想よりやや弱かっただけで「インフレピークアウト」発言が出だすのもドル円高値警戒感の裏返しであろう。またこれまた予想通りに日本の金融当局から円安けん制発言が相次ぎ、鈴木財務相からは「悪い円安」なる言葉も出始めた。
今週はワシントンでのG20財務相・中銀総裁会議が開催され、パウエル議長やラガルド総裁の発言が予定される。また日米財務相会談がワシントンで行われるが、インフレ懸念払しょくが目下最大の懸案事項であるイエレン議長が“協調円安けん制”に同意するとは思わないが、ドルインデックスは100.50近辺まで上昇しているタイミングでもあり調整反落のリスクも否定できない。従来のパターンだとドルインデックスが100を超えるとドルの高値警戒感が強まる傾向にある。
中期的にはプラザ合意時の240円のドル円が75円まで下落したのが長期トレンドであれば、その半値戻しの150円辺りまで反発しても別に不思議ではないだろう(トレンド転換)。
もうすぐアップされるセントラル短資FX社のマーケットビューに2015年の125円台と比較分析をしたので、後程ご覧いただきたい。
◎<豪ドル相場>
再び75セント台が壁に。一方対円では95円の大台トライもあり得よう
先週の相場レンジ―AUDUSD 0.7391-0.7493 AUDYEN 92.52-93.86
今週の予想レンジ―AUDUSD 0.7300-0.7500 AUDYEN 92.00-95.00
4/5のRBA理事会での引き締め政策への転換示唆(従来からの「忍耐強く」との文言を外した)を受けて76セント台まで急上昇した豪ドルであったが、先週はさすがに74セント割れまで調整反落した。豪ドル円はドル円の126円台への続伸を受けて93円台中心で堅調推移した。
年初は「2024年以前の利上げの可能性は極めて少ない」との認識を示していたRBAも3月の理事会以降徐々に引き締めバイアスへの転換を匂わせていたが、RBAの豹変は別に今始まったことではない。ただインフレ率の上昇や国内景気の回復、そして主要国の引き締め転換という諸事情の変化は誰もが予測可能であり、市場の展開を無視したかのような当初のRBAの意図は不明。
いずれにしてもNZ準備銀行のように50bpの利上げやFRBのように継続的利上げをする可能性も低い訳で、RBA理事会後の130ポイント上昇はオーバーリアクションと言わざるを得ず、それが足元是正されているということだ。
ただ対円では円安地合が継続するならば2015年6月以来の95円台が視野に入ってくるだろう。
国内のコロナ感染は依然収まらず、ウクライナ情勢の不透明感もあって豪ドルの上値も限定的であると考えるが、一方エネルギー価格の上昇など商品相場の堅調が続く限り下値(73セント以下)は押し目買いにサポートされる展開となろう。
なお、5/21の連邦総選挙が発表され足元では与党自由連合に対して労働党の優勢が報じられるが、両党の経済・財政政策に大きな差異はなく、たとえ政権交代があっても市場への影響は小さいであろう。
―読者各位―
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東京銀行(現 東京三菱UFJ)のバーレーン支店で為替・資金ディーラーとしてスタート。ロンドン支店為替チーフディーラー、本店オプションデスク勤務後、1990年外資系銀行(米系、スイス系)に移り為替・資金業務に携わる。
1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。
現在 AT FUND PTY LTD, Sydneyのダイレクターを務める傍ら、日本の投資家に日々市場メッセージを発信している。豪州金融市場に友人も多い。為替歴30年。趣味:ゴルフ、テニス、ワイン賞味、ネコと遊ぶ
☆FXトレーディングにはFXマガジン「侍ディーラーが相場を切る」をお勧めします。
詳しくはhttps://foomii.com/00130をご参照ください。
☆現在セントラル短資FXブログに執筆中!(毎週木曜日担当、ヤフーファイナンスに同時掲載)
http://www.central-tanshifx.com/
☆日経新聞月刊誌”日経マネー”に定期寄稿
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