「今週の相場の焦点」by Joe Tsuda (津田 穣) ...
21 October 2024 ◎<ポイント> ―150円台定着は容易ではなく、、、― ・今週の予想レンジ:148.00-152.00 先週のレンジ…
27 June 2022
◎<主なイベント>
G7首脳会議(~28日)
27日(月)中国工業企業利益(5月)、日銀主な意見(6月16日-17日開催分)、ECBフォーラム「急速に変化する世界の金融政策への挑戦」(29日まで)
28日(火)ドイツGFK消費者信頼感(7月)、米消費者信頼感指数(6月)、サンフランシスコ連銀総裁講演、米中間選挙予備選(コロラド州、イリノイ州、NY州、オクラホマ州、ユタ州)、予備選決選投票(ミシシッピ州、サウスカロライナ州)
29日(水)、豪小売売上高(5月)、ドイツ消費者物価指数(6月)、米GDP確報値(第1四半期)、クリーブランド連銀総裁講演、パウエルFRB議長、ラガルドECB総裁、ベイリー英中銀総裁、ECBフォーラム討論会に参加、北大西洋条約機構(NATO)首脳会議(30日まで)、日米韓首脳会談開催予定
30日(木)中国製造業PMI・非製造業PMI(6月)、米個人所得支出(5月)、OPECプラス閣僚級会合
7/1日(金)日銀短観(第2四半期)、東京都消費者物価指数(6月)、GPIF21年度第4四半期・通期運用状況、中国財新製造業PMI(6月)、ユーロ圏消費者物価指数(6月)、米自動車販売 (6月)、米ISM製造業景気指数(6月)、香港、英国から中国への返還25周年記念式典(香港市場は休場)、香港新行政長官に李家超(ジョン・リー)氏が就任、ボストン連銀総裁にスーザン・コリンズ氏が就任、
チェコがEU議長国に就任
◎<マーケットの焦点>―アップダウン後再び135円台
先週は4週間ぶりに米株が前週末比プラスで終わった。
前週末比でNYダウは+1,612ドル、ナスダックは+809ドルなど。
6月に入ってから、米国の大幅利上げやその影響を受ける景気減速懸念が高まり、株価を押し下げてきたが、先週はそれらの悪材料への反応も一巡した感じ。
要は、市場はあらゆる事象を想定内として織り込みたがる一方、材料をある程度織り込むと、次第に“飽き”がきて、目先を変えたくなるのだ。
特に足元の動きは非常にロジカル。
「コロナ禍が原因となるサプライチェーンの分断プラス、ウクライナ戦争によるエネルギー価格の高騰が世界のインフレ懸念を高め→主要国の緩和解除と金利上昇→世界経済減速懸念」という一連の流れは、コロナパンデミックのような“青天のへきれき”と比較すればいわばロジカルな動きであり、市場も織り込みやすい。
つまり係るロジカルは一旦織り込むとStale、つまり新鮮さが失われる。
恐らく金利上昇に伴う主要国の景気減速懸念は、利上げサイクルが終わるまで付きまとうだろう。しかし市場は常に先を読む。
コロナ終息はかなり織り込まれつつあると考えられるし、先行きの見えないウクライナ紛争すらも、そろそろ市場は戦争終結を織り込もうとしているのではないか?
織り込みが正しければ、原油価格は下がるであろうし、またインフレ懸念も沈静化に向かい、ここまで金利上昇を主因として買われてきたドルが反落する可能性があろう。
その中で135円→131円、そして136円→134円と落ちるたびにゾンビのように135円台に蘇るドル円は「something=何かある」と思う。
つまりドル相場ではなく“円相場”自体が下落トレンドを辿り始めたのではないか?
ドル円はポジションの積み上がりが故の調整反落は今後も見られるだろが、むしろ反落局面は“健全な相場の「ガス抜き作業」”と考えたい。
◎<豪ドル相場>
依然U70(アンダー70セント)状態だが、そろそろ底固めと見たい
先週の相場レンジ―AUDUSD 0.6869-0.6996 AUDYEN 92.64-95.32
今週の予想レンジ―AUDUSD 0.6850-0.7150 AUDYEN 92.00-96.00
先週は世界景気後退懸念が強まる中、原油価格が一時104ドル台まで下落し、6月上旬に351まで上昇した商品相場(CRB Index)が316台まで反落した。
豪ドルは一時68セント台まで下落し、週末にかけて商品相場が反転したことから、69セント台に反発したが結局70セント台を回復できなかった。
対円ではドル円の136円台への上昇を受けて一時95円台乗せとなったが、結局92円台まで反落し、94円近辺を回復して越週した。
先週RBAのロウ総裁は「痛みを伴わずにインフレを低下させることが課題、依然として供給制約問題による物価圧力がある、低インフレに戻るための狭い道筋をたどっている」と述べてインフレ懸念を重ねて強調したが「いかなる形態のリセッションにも陥らない見込み」とも述べて豪州経済への信認を示した。
先週原油価格は乱高下して結局107ドル台の安値圏で引けたが、ウクライナ戦争終結の兆しが見えれば原油は一気に反落するだろう。一方戦争終結に向かえば市場のリスク許容度が一気に高まり、豪ドルも上昇すると読んでいる。
もっとも「終結の兆し」については依然不透明と言わざるを得ない状況だが。
―読者各位―
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東京銀行(現 東京三菱UFJ)のバーレーン支店で為替・資金ディーラーとしてスタート。ロンドン支店為替チーフディーラー、本店オプションデスク勤務後、1990年外資系銀行(米系、スイス系)に移り為替・資金業務に携わる。
1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。
現在 AT FUND PTY LTD, Sydneyのダイレクターを務める傍ら、日本の投資家に日々市場メッセージを発信している。豪州金融市場に友人も多い。為替歴30年。趣味:ゴルフ、テニス、ワイン賞味、ネコと遊ぶ
☆FXトレーディングにはFXマガジン「侍ディーラーが相場を切る」をお勧めします。
詳しくはhttps://foomii.com/00130をご参照ください。
☆現在セントラル短資FXブログに執筆中!(毎週木曜日担当、ヤフーファイナンスに同時掲載)
http://www.central-tanshifx.com/
☆日経新聞月刊誌”日経マネー”に定期寄稿
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