「今週の相場の焦点」by Joe Tsuda (津田 穣)2...
23 September 2024 ◎<ポイント> ―先週のFOMC、BOJ会合終わって、ドル安・円安の様相― ・今週の予想レンジ:142-146 ―…
11 July 2022
◎<主なイベント>
7/11日(月)日銀支店長会議、黒田日銀総裁挨拶、日銀地域経済報告(7月)、
NY連銀総裁講演、ユーロ圏財務相会合
12日(火)日本5年利付国債入札、ドイツZEW景況感指数(7月)、ドイツ2年債入札、英国10年債入札、ベイリー英中銀総裁講演、EU財務相理事会、イエレン米財務長官日本訪問(13日まで)、バイデン米大統領―ロペスオブラドール・メキシコ大統領会談
13日(水)中国貿易収支(6月)、NZ中銀政策金利、韓国中銀政策金利、カナダ中銀政策金利、ドイツ30年債入札、イタリア3年・7年債入札、米消費者物価指数(6月)、米地区連銀経済報告(ベージュブック)、バイデン米大統領中東(イスラエル、ヨルダン川西岸、サウジアラビア)訪問(16日まで)
14日(木)日本20年利付国債入札、豪雇用統計(6月)、米生産者物価指数(6月)
15日(金)中国GDP(第2四半期)、中国鉱工業生産・小売売上高・新築住宅価格(6月)、米小売売上高(6月)、米NY連銀製造業景気指数(7月)、アトランタ連銀総裁講演、G20財務相・中央総裁銀行会議(16日まで)
◎<マーケットの焦点>―今週は面白い
先週は市場のリスク回避ムードも後退し主要国の株価は反発した。
ただリスクオン相場でもドルの騰勢収まらず、ドルインデックスは20年ぶりの107台へと上昇した。米国との金融政策格差からユーロは1.0070とパリティーが目前であり、一方ジョンソン首相退陣騒ぎでポンドも一時1.18台に下落したが、こちらは首相退陣であく抜けして週末には1.20台に反発。
7月FOMCでの75bp利上げを市場は織り込む一方、ECB理事会では25bp利上げがやっとというのがコンセンサス。米欧ともに景気後退懸念は強いが、欧州ではエネルギー問題が絡まって景気懸念を更に深刻化させている。
金曜日には安倍元首相銃撃死亡というショッキングなニュースが伝わりドル円も一時135円台前半に反落したが、結局強い米6月雇用統計(nfpr)を受けて、米債利回り上昇で136円台半ばに反発。
ただ137円台を目指す動きとはならず、週末に向けて136割れに反落したのは、やはり市場が“遅行系列”である雇用指数よりは更に先の米景気減速を気にしているのであろう。
今週はドル続伸か?反落か?結論が出ると思う。
―主要国金融当局発言を注視したい―
イエレン財務長官が訪日し、日本の金融当局と会見するが、世界的にインフレ懸念が強い中、イエレン財務長官はドル高にご満悦か?あるいは巨額貿易赤字を抱えて20年来のドル高に懸念めいた発言があるか?
黒田総裁も月曜日の日銀支店長会議に出席するが相変わらず「日本のインフレ環境は主要国とは違い、足元のインフレは一過性」に終始するか?あるいは国民のインフレ期待を鼓舞するような発言をすればサプライズだが、、、(緩和解除の思惑が働く)
週末にはG20財務相・中央銀行総裁会議が開催されるが、インフレが各国の最最大懸念である中「ドル全面高/各国通貨安地合」の状況について、久しぶりに“為替”に対する言及があればかなりのサプライズとなるだろう。
逆に、引き続き各国とも「為替に無関心、どうでもいい」ということであれば、ドル高継続で、いよいよドル円も140円という若い方々には「未体験ゾーン」に入っていくことになろう。
◎<豪ドル相場>
意外67セント台まで掘り下げた後、68セント台まで回復したが、下値確認となるか?
先週の相場レンジ―AUDUSD 0.6761-0.6894 AUDYEN 91.53-93.98
今週の予想レンジ―AUDUSD 0.6700-0.7000 AUDYEN 90.00-95.00
先週の豪ドルはRBAによる50bp利上げも支援材料とならず、ドル全面高地合の中一時67セント台半ば、91円台半ばまで掘り下げた。
世界経済先行き懸念から原油が一時100ドルを割り、6月初に350台まで上昇した商品相場(CRB Index)が一時294台まで下落したことも豪ドルを下押しした。
ただ週後半には市場のリスク回避ムードも一服。
原油価格が104ドル台を回復し、CRB Indexも307台まで値を戻す中、豪ドルも68セント台半ば、93円台前半まで反発した。
今週はイエレン財務長官の訪日、そして週末にはG20財務省・中央銀行総裁会議(バリ・インドネシア)が開催され、インフレ・エネルギー価格の高騰問題が議論されるが、足元の20年来のドル全面高下で“為替”に対する言及があれば、市場にも影響を与えよう。豪ドルがU70を脱して70セントの上を回復するには、「ドル全面高の解除と世界経済先行き懸念の後退」など依然様々のハードルがあるが、中期的にはU70(70セント割れ)は“アンダーバリュー”の領域であるとの見方は変えていない。
―読者各位―
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東京銀行(現 東京三菱UFJ)のバーレーン支店で為替・資金ディーラーとしてスタート。ロンドン支店為替チーフディーラー、本店オプションデスク勤務後、1990年外資系銀行(米系、スイス系)に移り為替・資金業務に携わる。
1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。
現在 AT FUND PTY LTD, Sydneyのダイレクターを務める傍ら、日本の投資家に日々市場メッセージを発信している。豪州金融市場に友人も多い。為替歴30年。趣味:ゴルフ、テニス、ワイン賞味、ネコと遊ぶ
☆FXトレーディングにはFXマガジン「侍ディーラーが相場を切る」をお勧めします。
詳しくはhttps://foomii.com/00130をご参照ください。
☆現在セントラル短資FXブログに執筆中!(毎週木曜日担当、ヤフーファイナンスに同時掲載)
http://www.central-tanshifx.com/
☆日経新聞月刊誌”日経マネー”に定期寄稿
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