「今週の相場の焦点」by Joe Tsuda (津田 穣)2...
23 September 2024 ◎<ポイント> ―先週のFOMC、BOJ会合終わって、ドル安・円安の様相― ・今週の予想レンジ:142-146 ―…
11 July 2022
◎<主なイベント>
7/25日(月)日銀審議委員に高田創氏と田村直樹氏が就任、ドイツIFO企業景況感指数(7月)
26日(火)月例経済報告(7月)、日銀議事録(6月16日-17日開催分)、日銀「基調的なインフレ率を捕捉するための指標」公表、韓国GDP速報値(第2四半期)
イタリア2年債入札、ハンガリー中銀政策金利、米消費者信頼感指数(7月)、米新築住宅販売件数(6月)、米S&Pケースシラー住宅価格指数(5月)、EU臨時運輸・通信・エネルギー相会合開催、IMF最新世界経済見通し公表
27日(水)中国工業企業利益(6月)、豪州消費者物価指数(第2四半期)、ドイツ10年債入札、米中古住宅販売成約指数(6月)、米FOMC―パウエルFRB議長 記者会見28日(木)イタリア5年債・10年債入札、ドイツ消費者物価指数(7月)、米GDP速報値(第2四半期)
29日(金)日本雇用統計(6月)、東京都消費者物価指数(7月)、日銀主な意見(7月20日-21日開催分)、日銀議事録(2012年1-6月開催分)、豪州生産者物価指数(第2四半期)、フランスGDP速報値(第2四半期)、スペインGDP速報値(第2四半期)、イタリアGDP速報値(第2四半期)、ポルトガルGDP速報値(第2四半期)、ドイツGDP速報値(第2四半期)、ユーロ圏GDP速報値(第2四半期)
ユーロ圏消費者物価指数(7月)、米個人所得支出(6月)、メキシコGDP速報値(第2四半期)
31日(日)中国製造業PMI・非製造業PMI(7月)
◎<マーケットの焦点>―ドル高調整継続か
先週は前週の動きとは逆にドル売りが先行した。
米国株式は7月に入ってから底入れから底堅い動きとなっており、日本の株価もこれにフォロー。主要国の株価は6月中旬に底を打った形となっている。
極端なリスク回避ムードの後退もドル反落につながった。
また米6月CPI +9.1%を受けて高まっていた今週のFOMCでの利上げ1%観測も、過度の利上げ期待をけん制する一連のFRB当局者の発言から後退し、75bp利上げに落ち着いたこともドル反落の原因となった。ECBの予想の上限値50bp利上げはユーロの反転につながったものの、欧州債断片化阻止をもくろんで新たに導入されたTPIは然程市場の信頼を得ていない模様でユーロ戻り売りに。またノルドストリーム1は再開されたもののロシア側は供給量を絞っており、エネルギー問題の根本解決には至っていない。
独製造業・サービス業PMIはいずれも50を割り込み欧州の景気後退懸念は強い。一方発表された米サービス業PMIは52.4の予想に対して非常に弱い47.0となり週末にかけてドル売り戻しを誘った。ドル円の安値は135.56まで。
今週のFOMCでの利上げ幅は75bpがほぼコンセンサスだが、一方Q2GDPは前回の
-1.6%から+0.5%に改善予想。
今回75bpの利上げが実施されればFF金利はほぼニュートラルの2.5%に達するが、果たして7月初にFRB当局が示唆した“ニュートラルを上回る3-3.5%”が引き続きターゲットとなるのか?あるいは9月以降は米中間選挙を控えて慎重な利上げ姿勢に転換するのか?足元の原油反落が更に継続してエネルギー危機が後退すれば、自ずと市場の関心はダメージを受けた景気の“補修”に向かい、ここまで買い進まれたドルが調整反落する地合となるだろう。
ドル円の上昇トレンドも暫し足踏みで調整反落しようが、130-135円は強固なサポートゾーンとなり、再び上昇エネルギーを蓄えることとなろう。
◎<豪ドル相場>
67セントで底値確認だが、70セント回復は容易ではない
先週の相場レンジ―AUDUSD 0.6793-0.6977 AUDYEN 93.98-95.75
今週の予想レンジ―AUDUSD 0.6800-0.7100 AUDYEN 93.00-96.00
先週の豪ドルはドル全面高がやや調整される中、一時70セント手前、95円台まで反発したが、週末にかけては「ノルドストリーム1の再開後も供給が元には戻らない」との見方から楽観論も後退し、豪ドルも反落した。
今週発表されるQ2CPIはヘッドライン(全項目)が前回の5.1%から6.3%に上昇すると予想されるが、RBAは「インフレは年後半にピークに達する」と見ており、現在1.35%の政策金利も年内2.00%程度までの上昇が想定される。
ただRBAは豪州のインフレ上昇の大半は海外要因と判断しており、FRBの利上げ速度が減速すれば、当然RBAの引き締め策も緩和されるであろう。
原油価格の騰勢が一服したとはいえ、依然としてエネルギー危機が去ったわけではなく、世界経済への先行き不透明感はぬぐえない。
豪ドルの反発がそのまま上昇トレンド入りする可能性は少なく、7-8月は押し目買いと新たな売りが交錯する展開が継続しよう。
―読者各位―
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東京銀行(現 東京三菱UFJ)のバーレーン支店で為替・資金ディーラーとしてスタート。ロンドン支店為替チーフディーラー、本店オプションデスク勤務後、1990年外資系銀行(米系、スイス系)に移り為替・資金業務に携わる。
1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。
現在 AT FUND PTY LTD, Sydneyのダイレクターを務める傍ら、日本の投資家に日々市場メッセージを発信している。豪州金融市場に友人も多い。為替歴30年。趣味:ゴルフ、テニス、ワイン賞味、ネコと遊ぶ
☆FXトレーディングにはFXマガジン「侍ディーラーが相場を切る」をお勧めします。
詳しくはhttps://foomii.com/00130をご参照ください。
☆現在セントラル短資FXブログに執筆中!(毎週木曜日担当、ヤフーファイナンスに同時掲載)
http://www.central-tanshifx.com/
☆日経新聞月刊誌”日経マネー”に定期寄稿
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