「今週の相場の焦点」by Joe Tsuda (津田 穣) ...
21 October 2024 ◎<ポイント> ―150円台定着は容易ではなく、、、― ・今週の予想レンジ:148.00-152.00 先週のレンジ…
24 October 2022
◎<主なイベント>
24日(月)英国製造業PMI速報値(10月)、フランス製造業PMI速報値(10月)、ドイツ製造業PMI速報値(10月)、ユーロ圏製造業PMI速報値(10月)
米国製造業PMI速報値(10月)、英保守党党首選、第1回議員投票結果
25日(火)日銀「基調的なインフレ率を捕捉するための指標」公表、ドイツIFO景況感指数(10月)、米消費者信頼感指数(10月)、米リッチモンド連銀製造業指数(10月)、EUエネルギー相会合、ウクライナ復興巡る国際会議
26日(水)豪州消費者物価指数(第3四半期)、米新築住宅販売件数(9月)、カナダ中銀政策金利、国際原子力機関(IAEA)21世紀の原子力エネルギーに関する国際閣僚会議
27日(木)ドイツGFK消費者信頼感(11月)、ECB政策金利、ラガルドECB総裁記者会見、米GDP速報値(第3四半期)
28日(金)日本雇用統計(9月)、東京都消費者物価指数(10月)、日銀政策金利、展望リポート、黒田日銀総裁記者会見、豪州生産者物価指数(第3四半期)、ECB専門家予測調査、ドイツGDP速報値(第3四半期)、ドイツ消費者物価指数(10月)、フランスGDP速報値(第3四半期)、フランス消費者物価指数(10月)、米個人所得支出(9月)、米中古住宅販売成約指数(9月)、ロシア中銀政策金利
30日(日)欧州市場、冬時間に移行
◎<マーケットの焦点>―先週は再介入で152円の手前から一時146円台に急落。果たして前回同様に反発するか?
<ポイント>
・先週10/21(金)には9/22(木)の24年ぶりの円買い介入から約1か月後に再び円買い介入が出た模様(公表なし)。ドル円は前回介入時の安値140円台から151.94まで約11.5円上昇し、152円乗せ目前のNYタイムam10:40から介入があった模様で、高値151.94から安値146.19まで下落。その後一時148円台まで反発して、引けは147台後半。
・日銀が日本にある邦銀に介入を指示したか、あるいはFRB経由の委託介入としたか不明。ただ本日公表される10/21の為替出来高(18:00頃公表)が著しく増加していれば日本にある邦銀経由ということになる。
・また背景として「ドルの反落」がある。
デーリーSF連銀総裁が「引き締めの程度を見極める必要があり過ぎるのも不可」と発言し、ブラード・セントルイス連銀総裁が「23年はディスインフレ・プロセスが進行すると予想」と発言するなど、久々にFRB高官からハト派的な発言があった。また英国のトラス首相辞任により大幅減税計画による混乱がひとまず落ち着きポンドが1.13台に反発。今週のECB理事会での75bp利上げ観測でユーロが0.98台に反発するなどのドル下げ要因が浮上。
・ポイントは今回の介入効果がある程度持続するか?あるいは前回同様に今週中に帳消しとなるか?
・長年の筆者のドル円ターゲット150円は達成された。これは1985年のプラザ合意時の240円台から2011年の史上安値75円台までの長期下落の中間地点(半値戻し)157円台に基づくが、“相場の行き過ぎ”を勘案すればターゲット・ゾーンを150-160辺りとした方が妥当だと思う。
・したがって政府・日銀に明確な“押し下げ”の意図がない限り、今回の介入効果も早晩雲散霧消すると考えるが、複数のドル下げ要因が加わる場合には、予想外に150下が長引く可能性もある。
・持論であるが、150円以上のドル円上昇は「日本売り=円売り」という“悪い円安の領域”と考えるが、日本発の悪材料により“悪い円安の領域”に突入する可能性はあると考える。
依然として中期的な相場のモメンタムは上方向と考える。
◎<豪ドル相場>
ドル高局面が終息すれば豪ドルも底入れ
先週の相場レンジ―AUDUSD 0.6203-0.6379 AUDYEN 92.12-95.74
今週の予想レンジ―AUDUSD 0.6000-0.6500 AUDYEN 91.00-96.00
先週は金曜日に日銀の円買い介入が出た模様でドル円は151円台から一時146円台まで大幅に下落。また上記要因により欧州通貨も反発するなどドル全体が軟調推移する中、豪ドルも底値である62セント台、92円台から久々に反発した。
繰り返しになるが足元の豪ドルはドルの上下動に逆フォローしており(豪ドルは米ドルの受け皿)、この傾向はしばらく続く、つまり不安定な動きが継続しそうだ。
ただ豪ドルの60セント割れ、90円割れはいかにもunder valueの領域であり、ドルの上昇トレンドが途切れる場合や、ウクライナ情勢に進展がある場合には、豪ドルも底入れする可能性があると考える。
今週水曜日にはQ3CPIが発表され予想は前期比+1.6%(前回+1.8%)、前年比+7.0%(前回+6.1%)とRBAの利上げ速度減速とは裏腹にインフレ率は更に上昇する見込みであり(インフレ率の更なる上昇は大方の予想)、頑固なインフレ率の上昇は再びRBAの引き締めを促す可能性があり、その結果が注目される。
豪ドルは依然として下値リスクが払拭できないが、そろそろ押し目買いレベルに来ていると考える。
―読者各位―
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東京銀行(現 東京三菱UFJ)のバーレーン支店で為替・資金ディーラーとしてスタート。ロンドン支店為替チーフディーラー、本店オプションデスク勤務後、1990年外資系銀行(米系、スイス系)に移り為替・資金業務に携わる。
1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。
現在 AT FUND PTY LTD, Sydneyのダイレクターを務める傍ら、日本の投資家に日々市場メッセージを発信している。豪州金融市場に友人も多い。為替歴30年。趣味:ゴルフ、テニス、ワイン賞味、ネコと遊ぶ
☆FXトレーディングにはFXマガジン「侍ディーラーが相場を切る」をお勧めします。
詳しくはhttps://foomii.com/00130をご参照ください。
☆現在セントラル短資FXブログに執筆中!(毎週木曜日担当、ヤフーファイナンスに同時掲載)
http://www.central-tanshifx.com/
☆日経新聞月刊誌”日経マネー”に定期寄稿
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