「今週の相場の焦点」by Joe Tsuda (津田 穣) ...
21 October 2024 ◎<ポイント> ―150円台定着は容易ではなく、、、― ・今週の予想レンジ:148.00-152.00 先週のレンジ…
31 October 2022
◎<主なイベント>
31日(月)豪州小売売上高(9月)、日本小売売上高(9月)、日本百貨店・スーパー売上高(9月)、中国製造業PMI・非製造業PMI(10月)、ユーロ圏GDP速報値(第3四半期)、ユーロ圏消費者物価指数(10月)、為替介入実績公表(10月分)21日の日本当局の円買い介入額が過去最大5.5兆円に上った可能性、OPEC 2022年世界石油見通し発表
1日(火)中国財新製造業PMI(10月)、RBA政策金利、英中銀保有国債売却開始、米求人件数(9月)、米自動車販売 (10月)、米ISM製造業景気指数(10月)
2日(水)NZ雇用統計(第3四半期)、米ADP雇用者数(10月)、米FOMC、パウエルFRB議長 記者会見、ワールド・ビジネス・フォーラム(WOBI)、グローバル・ファイナンシャル・リーダーズ・インベストメント・サミット
3日(木)豪州貿易収支(9月)、文化の日祝日のため東京市場は休場、英中銀政策金利、ベイリー英中銀総裁 記者会見、ノルウェー中銀政策金利、チェコ中銀政策金利、米ISM非製造業景気指数(10月)、G7外相会議
4日(金)RBA四半期金融政策報告書(SOMP)、米雇用統計(10月)、ラガルドECB総裁講演、ボストン連銀総裁講演
5日(土)中国国際輸入博覧会(CIIE)
6日(日)米国市場冬時間に移行、国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)
◎<マーケットの焦点>―先週はドル軟調地合プラス度重なる日銀の“覆面介入”でドル円は150円が天井となった。今週のFOMCに注目!
<ポイント>
・先週は一連の米指標(米10月製造業・非製造PMI、10月消費者信頼感、リッチモンドFED製造業指数など)が弱く、利上げペースの鈍化を織り込む形でドルが軟化。米Q3GDPは+2.6%(予想+2.3%、前回-0.6%)と予想を上回ったがあまり反応せず。
・ポンドの反発がドル軟調をリード。ポンドは9月の史上安値1.03台から反発後も、トラス政権の財源なき大幅減税に対する非難が売り材料となり軟調推移したが、財政規律を重んじるスナク新政権になり、あく抜けして1.16台まで反発している。
・ユーロはECB理事会前に75bp利上げを織り込みながら1.00のパリティを回復したが、理事会後は“Sell on Fact”と景気減速見通しを嫌気して再びパリティ割れ。
・カナダ中銀は75bp利上げ予想を下回る50bp利上げに留まり、市場に利上げペースの減速を印象付けた。
・ドル円は度重なる覆面介入効果や、ドル高調整により一時145円台前半まで反落したが、日銀会合後の黒田総裁の「今すぐ利上げ、出口が来るとは考えていない」、「日本は円高で困ってきた歴史がある」発言で再び147円台後半まで反発。まさに黒田総裁はここまでの任期9年間、「デフレと円高」に悩まされてきて訳で、この”トラウマ“は彼の来年3月の退任まで彼にとりつくだろう。彼の口から「今はインフレだ、利上げする、円高にする」などの言葉は決して出ないだろう。
・今週の目玉はFOMCで、果たして景気減速懸念にもかかわらずFRBは75bp利上げにこだわり、パウエル議長は従来のタカ派トーンを継続するか?
利上げが50bpに留まったり、パウエル議長が利上げペースの鈍化を示唆する場合にはドル続落となるだろう。
・再びドル円が148円台を上回れば、当局介入の可能性が高まるであろうし、またドル高の調整が続くようであれば、暫くは150円が心理的な壁となるだろう。
・ただドル高調整一巡後は、早晩、円独自の売り材料により今回の高値151円台後半を上抜く展開を予想する。
◎<豪ドル相場>
独力で65セント、95円突破は難しいだろう
先週の相場レンジ―AUDUSD 0.6272-0.6522 AUDYEN 92.94-95.44
今週の予想レンジ―AUDUSD 0.61.50-0.6550 AUDYEN 92.00-96.00
先週は珍しく(?)ドル高局面が終息すれば豪ドルも底入れの予想が当たり、豪ドルは反発した。発表されたQ3CPIが前期比+1.8%(予想+1.6%、前回+1.8%)、前年比+7.3%(予想+7.0%、前回+6.1%)と大きく続伸したことも豪ドルを押し上げた。
ただ今月利上げペースを25bpに減速させたRBAは、今週の理事会においても25bpの利上げを継続するだろう。ここで大幅利上げを再開すれば消費者信頼感が更に悪化することは間違いない。
今週金曜日にはRBAの「四半期金融政策報告書」SOMP)」が公表されるが内容を精査したい。
先週は心理的な壁である65セント、95円を一時つけたが、最大の理由はドルの反落であり、今週のFOMCを経て、ドル高の調整が継続するか?注目したい。
依然として豪ドル独自の実力で65セント、95円を突破できる状況にはないと考ええる。
―読者各位―
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東京銀行(現 東京三菱UFJ)のバーレーン支店で為替・資金ディーラーとしてスタート。ロンドン支店為替チーフディーラー、本店オプションデスク勤務後、1990年外資系銀行(米系、スイス系)に移り為替・資金業務に携わる。
1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。
現在 AT FUND PTY LTD, Sydneyのダイレクターを務める傍ら、日本の投資家に日々市場メッセージを発信している。豪州金融市場に友人も多い。為替歴30年。趣味:ゴルフ、テニス、ワイン賞味、ネコと遊ぶ
☆FXトレーディングにはFXマガジン「侍ディーラーが相場を切る」をお勧めします。
詳しくはhttps://foomii.com/00130をご参照ください。
☆現在セントラル短資FXブログに執筆中!(毎週木曜日担当、ヤフーファイナンスに同時掲載)
http://www.central-tanshifx.com/
☆日経新聞月刊誌”日経マネー”に定期寄稿
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