今週の相場のポイントby Joe Tsuda(津田　穣）21 November 2022

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2022.11.22

マネー

21 November 2022

◎＜主なイベント＞
21日（月）中国最優遇貸出金利（ローンプライムレート　1年・5年）
FIFAサッカーW杯2022（～12月18日）
22日（火）日銀「基調的なインフレ率を捕捉するための指標」公表、ユーロ圏消費者信頼感指数（11月）、セントルイス連銀総裁・クリーブランド連銀総裁講演、
OECD経済見通し
23日（水）勤労感謝の日祝日のため東京市場は休場、NZ中銀政策金利、ドイツ製造業PMI速報値（11月）、フランス製造業PMI速報値（11月）、ユーロ圏製造業PMI速報値（11月）、英製造業PMI速報値（11月）、米製造業PMI速報値（11月）、米FOMC議事録（11月1日-2日開催分）、クレディスイス臨時株主総会
24日（木）月例経済報告（11月）、ECB議事録（10月27日開催分）、ドイツIFO企業景況感指数（11月）、トルコ中銀政策金利、EU運輸通信エネルギー相臨時理事会、米感謝祭祝日のため米株式・債券市場は休場
25日（金）東京都消費者物価指数（11月）、EU外相理事会、
米感謝祭翌日の金曜日「ブラックフライデー」のため米株式・債券市場は短縮取引
26日（土）台湾統一地方選
27日（日）雨宮日銀副総裁、日本金融学会2022年度秋季大会で講演、中国工業企業利益（10月）

◎＜マーケットの焦点＞―ドルの調整反落も一巡か？

＜ポイント＞
・先週は11/10発表の米10月CPIが8カ月ぶりに8%（年率）を割った余韻が残り、ドル高調整局面が継続したが、ドルの大幅続落とはならず。
・12月のFOMCにおける50bp利上げ（75bp利上げからの減速）を市場は織り込む一方、ブラード・セントルイス連銀総裁に代表されるタカ派はターミナルレートを引き上げ（5.00-7.00レンジ）、またポーランドへのミサイル着弾がリスク回避のドル買いを誘う局面も。結果としてドル円は137円台から140円台に反発し、ユーロは1.04台から1.03台に、ポンドは1.20台から1.17台に反落した。
・まとめればFRBの利上げは減速の可能性があるが未だターミナルレートに達しておらず、その時期は来年半ばあたりということ。そしてターミナルレートについては今後のインフレ動向並びにその他雇用など重要指標によるということであろう。
・セントラル短資FX社のマーケットビュー（https://www.central-tanshifx.com/market/marketview/column/?morecnt=0&itemtype=1&pdate=20221121）にも述べたが、米国の相対的優位は変わらず、ドル買いポジションの調整が一巡すれば、年末のドル買い需要もありドルはある程度底堅くなるだろう。
・その中で従来の「ドル全面高」から中長期的な「円安トレンド」へのパラダイムシフトが来年中には起こると考える。
・詳しくは上記セントラル短資FX社のブログを参照されたい。

◎＜豪ドル相場＞

ドル反落で一時68セント近辺まで上昇したが、ドルの大幅続落は予想しがたく、同レベルが天井圏となるだろう

先週の相場レンジ―AUDUSD 0.6634-0.6797 AUDYEN 93.18-94.66
今週の予想レンジ―AUDUSD 0.6450-0.6750 AUDYEN 92.50-95.50

先週豪ドルは米ドルの軟調を背景に一時68セント近辺まで上昇後、ドルの反発を受けて66セント台に反落。一方対円ではドル円の下落と豪ドルの上昇が相殺し合う展開で、93円台中心の取引に終始した。
正に「豪ドルは米ドルの受け皿」そのものの展開。
市場に蓄積された豪ドルショートポジションの巻き戻しが顕著であったが、一旦ストップロスを巻き込んだ買戻しが活発化すると、豪ドル悪材料は無視される傾向にある。つまり原油価格が80ドルを割りCRB Indexが298台まで下落したり、中国で再びコロナ感染拡大が報告されたり、RBAの利上げが小幅になったり、ウクライナ情勢に好転の兆しがないなど。
ただ前述のごとくドルの大幅続落を見ていないため、対ドルで68セント超えは年内の高値圏となると予想する。一方対円でもドル円が再上昇する場合には再び95円超えの可能性が出てくるだろう。
年内はドルの動向にフォローした展開が予想される。

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◎セントラル短資FX社の「マーケットビュー」（https://www.central-tanshifx.com/market/marketview/column/?morecnt=0&itemtype=1&pdate=20221121）をご覧ください。
月報（毎月第三月曜日にアップ）ですが斬新な相場観をご披露します！！