「今週の相場見通し」by Joe Tsuda (津田 穣)1...
14 October 2024 ◎<ポイント> ―150円超えの可能性を残す― ・今週の予想レンジ:147.00-151.00 ―しつこくw、150円台回…
13 February 2023
◎<ポイント> “介入”今は昔、、本来の「じっとり相場」に逆戻り
・先週は前週の非常に強い米1月雇用統計に続き、週末に黒田総裁に近い雨宮副総裁の昇格人事の観測記事が出て、ドル円は久しぶりに132円台半ばに、約1円の窓を開けてギャップオープン。
・しかし週を通しては132円台後半が週中高値であり、週末にかけて「雨宮副総裁が政府の打診を断る」の報道でドル円は一時130円割れとなるも、新たに起用報道された東大名誉教授の植田氏が「日銀の金融緩和は適切」と発言したことよりドル円は131円台を回復して越週。
・ただユーロも1.06台でむしろドル高であり、米雇用統計を簡単に“一過性”とは市場は考えていないのかもしれない。
・パウエル議長はじめ、FRB当局発言が相次いだが、前週の雇用統計の事実もあり、いずれもインフレへの警戒感は怠らず。ただパウエル議長はディスインフレの兆候があることにも言及していた→今週の1月米CPIが市場の焦点!事前予想では単月でのリバウンドの可能性はあるが、沈静化の流れは変わらないというもの。
・現在言えるのは:
①世界のインフレはピークに達した可能性が高い
②米国がターミナルレートに一番近い
③今後のエネルギー価格については依然不透明感が高い―ウクライナ情勢については依然流動的
ウクライナ紛争については以前より、中国の台湾問題含めてロシア、中国共に紛争の火種が必要(国内向けにも)と申し上げたが、更に言えばウクライナ紛争については、NATO対プーチンの構図であり、NATOの勢力拡大に対して“ワルシャワ条約機構の復活”を狙うプーチンにとってウクライナは“最後の砦”である。
ウクライナ紛争が終結に向かうには、いかなる形にせよロシア内での政権交代以外に可能性が少ないのが現状だと考える。
・151円台後の介入で冷やされた相場は完全に日常相場に戻っているが、16日(木)に発表される1月貿易収支(通関ベース)は3兆円超えの赤字予想となっており、衝撃の赤字が新たな円安への着火剤となる可能性があるだろう。
現在は次への上値トライの充電期間であるとの認識は変えていない。
◎<豪ドル相場>
ドル安調整で↓69セント台―筆者としては“居心地良し”
先週の相場レンジ―AUDUSD 0.6908-0.7011 AUDYEN 90.23-91.95
今週の予想レンジ―AUDUSD 0.6750-0.7050 AUDYEN 89.00-93.00
先週豪ドルは前週の非常に強い米雇用統計を受けたドル買戻しの動きを受けて、70セント以下での取引に終始し、69セント割れの可能性も見られた。
一方対円ではドル円の底堅さと相殺し合いながら91円台での堅調推移となった。
豪中関係改善の期待が高かったが、ここに来て米国やその他主要国での中国の気球問題が急浮上し、豪中関係改善期待に水を差している。
ただ今年の世界経済動向については一時の悲観論はやや後退し、商品相場(CRB Index)が300を割っても下値サポートされている点は豪ドルサポート要因。
今週の米1月CPIの結果が強ければ、ドル堅調となり“豪ドルは米ドルの受け皿”で再び豪ドルの上値は70セントでキャップされることとなろう。
今週は注目の1月雇用統計(前回の-1.46万人から+2.0万人に増加予想)以外にもRBAのロウ総裁の「半期に一度の議会証言(2/15、2/17)」が予定されるが、同総裁の任期が今年9月であり、インフレ対応を巡って同総裁の任期延長に否定的な論調もあり、同総裁の発言が注目される。
繰り返しになるが足元の豪ドルの行方は“米ドル次第”であり、今週も方向性に欠いたボラタイルな展開が予想される。
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月報(毎月第三月曜日にアップ)ですが斬新な相場観をご披露します!!
東京銀行(現 東京三菱UFJ)のバーレーン支店で為替・資金ディーラーとしてスタート。ロンドン支店為替チーフディーラー、本店オプションデスク勤務後、1990年外資系銀行(米系、スイス系)に移り為替・資金業務に携わる。
1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。
現在 AT FUND PTY LTD, Sydneyのダイレクターを務める傍ら、日本の投資家に日々市場メッセージを発信している。豪州金融市場に友人も多い。為替歴30年。趣味:ゴルフ、テニス、ワイン賞味、ネコと遊ぶ
☆FXトレーディングにはFXマガジン「侍ディーラーが相場を切る」をお勧めします。
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☆現在セントラル短資FXブログに執筆中!(毎週木曜日担当、ヤフーファイナンスに同時掲載)
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☆日経新聞月刊誌”日経マネー”に定期寄稿
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