「今週の相場の焦点」by Joe Tsuda (津田 穣) ...
21 October 2024 ◎<ポイント> ―150円台定着は容易ではなく、、、― ・今週の予想レンジ:148.00-152.00 先週のレンジ…
13 March 2023
◎<ポイント> 再びドル安、しかし米欧間のキャッチボール相場が続くだろう
・週明けシドニー市場では米銀不安もあり、ドルンはギャップオープンして一時133円台半ばまで下押し。
・先週はパウエル議長の議会証言や米雇用統計などのイベントがあったが、ドルはパウエル議長の上院におけるタカ派的コメントに買い進まれたが(ドル円は138円て前、ユーロは1.05台前半、ポンドは1.18近辺まで)、結局金曜日には米銀SVB銀行破綻のニュースで米債が買われ、雇用統計ではnfprの予想を上回る増加は無視され、失業率の悪化や平均時給の伸び鈍化が注目されて、米債利回りが更に低下し、銀行株中心に米株が大幅下落し、ドル売り優勢となって越週した。
・カナダ中銀は利上げを停止し、一方RBAも「インフレのピークは近い」と発言してターミナルレート接近を示唆した。
・また任期中最後の日銀政策会合を終えた黒田総裁は、最後まで金融緩和の正当性を主張して最後の会見を終えた。
・今週はECB理事会が開催され、政策金利は3.0%から3.5%への引き上げが予想されるが、現在FRBの政策金利が4.75%、BOE4.0%、カナダ中銀4.5%と比較して。利上げ後発のECBが50bp利上げしたところでユーロが上昇に転じるとは考え難い。
・ただ金利差が主要材料である為替市場においては、やはりその時々の金利の瞬間風速(上げ)の強い通貨に資金がシフトされるのも事実。
順序から言えば足元ECBの利上げがフォーカスされ、その後22日のFOMC、23日のBOE理事会に焦点が移ることになる。
・今週は2月の米CPIが火曜日に発表され、インフレ圧力の緩やかな低下予想となっているが、予想を上回るインフレ率の上昇が再びサプライズとなる可能性は否定できない。米国の住居費の上昇や労働市場の強さは長引く可能性があるからだ。
・従来より指摘しているように、その時々のインフレ・金利動向や景況感によって米欧間のキャッチビール相場が暫く続くだろう。先週は米銀不安などあり売り戻された米ドルであるが、米銀不安が拡大するとは思えず、売り一巡後は反発に転じると考える。
・先週末にかけてリスクオフの流れで円買いが活発化したが、こちらもかつてのような「円独歩高の復活」と考えるよりは“投機的な円買い”色が強く、早晩円売り戻しと考える。
◎<豪ドル相場>
豪ドルは「下値遊び」から一段安だが、ここから下は押し目買い
先週の相場レンジ―AUDUSD 0.6568-0.6769 AUDYEN 88.63-91.90
今週の予想レンジ―AUDUSD 0.6500-0.6800 AUDYEN 87.00-91.00
先週豪ドルは主要国の株価軟調でリスクオフ相場となる中、年初来の安値65セント台に下落、対円でも年初の87円台に迫る88円台まで軟化した。
先週RBAは25bpの利上げをしたが、翌日の講演でロウ総裁は「利上げ一時停止が適切となるポイントに近づいている」との認識を示した。
発表された1月月次CPIやQ4GDP、1月住宅建設許可件数など軒並み軟調な数字となっていることもRBAの利上げ休止観測を強めている。
また原油価格は75ドル台に低迷し、これを受けて石炭価格(燃料炭)も180ドル台と一年ぶりの安値に下落していることも豪ドル売り材料視される。
また年初の頃の円安傾向が後退して豪ドル円相場が88円台まで下落し、ユーロ豪ドルが年初来の高値1.61台に上昇するなど豪ドルは対クロスでも軟調推移している。
今週は3月WESTPAC消費者信頼感や2月のNAB企業景況感/信頼感、更には3月の雇用統計が発表されるが、特に就業者数は12月1月と2カ月連続で減少しており、予想は5万人の増加となっているが、再びネガティブサプライズには気を付けたい。
“豪ドルの68セント以下は割安感がある”と考えていたが、先週の「下値遊び」から一段安を見ると、考える以上に世界経済への悲観的見方が再び強くなっているのかもしれない。ただ徐々に押し目買いが入るレベルであると考える(Buy on Dips)。
―読者各位―
◎ジョーのTWITTER、フォローしませんか??
アドレスは@joetsudaFX です-相場の話など意見交換しましょう!!
◎セントラル短資FX社の「マーケットビュー」(https://www.central-tanshifx.com/market/marketview/column/?morecnt=0&itemtype=1&pdate=20221121)に15年近く投稿しています。
月報(毎月第三月曜日にアップ)ですが斬新な相場観をご披露します!!
東京銀行(現 東京三菱UFJ)のバーレーン支店で為替・資金ディーラーとしてスタート。ロンドン支店為替チーフディーラー、本店オプションデスク勤務後、1990年外資系銀行(米系、スイス系)に移り為替・資金業務に携わる。
1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。
現在 AT FUND PTY LTD, Sydneyのダイレクターを務める傍ら、日本の投資家に日々市場メッセージを発信している。豪州金融市場に友人も多い。為替歴30年。趣味:ゴルフ、テニス、ワイン賞味、ネコと遊ぶ
☆FXトレーディングにはFXマガジン「侍ディーラーが相場を切る」をお勧めします。
詳しくはhttps://foomii.com/00130をご参照ください。
☆現在セントラル短資FXブログに執筆中!(毎週木曜日担当、ヤフーファイナンスに同時掲載)
http://www.central-tanshifx.com/
☆日経新聞月刊誌”日経マネー”に定期寄稿
ご注意!本レポートは著者の作成時点における見解により作成されており、内容等の正確性を期しますが、それを保証するものではありません。投資等のご判断は皆様ご自身でなされるようお願い申し上げます。
21 October 2024 ◎<ポイント> ―150円台定着は容易ではなく、、、― ・今週の予想レンジ:148.00-152.00 先週のレンジ…
23 September 2024 ◎<ポイント> ―先週のFOMC、BOJ会合終わって、ドル安・円安の様相― ・今週の予想レンジ:142-146 ―…
9 December 2024 ◎<ポイント> ―ドルは水準を維持し、米株は史上高値更新― ・今週の予想レンジ:148.00-153.50円 先週…
14 October 2024 ◎<ポイント> ―150円超えの可能性を残す― ・今週の予想レンジ:147.00-151.00 ―しつこくw、150円台回…