1 May 2023

◎＜ポイント＞ 　今週はFOMC、ECB理事会、米4月雇用統計→
常識的には136円台から調整反落だが、、、、

・先週の最大ニュースは植田新体制での最初の日銀会合で、緩和継続姿勢が予想以上に強調され、ドル円が133円台から3/10以来の136円台に急上昇したこと。
・事前で出口観測（YCC見直し？）が一部で根強かったことから、ショートカバーを予想したのは正解で、ドル円ロングは136円台で利食ったが、植田新体制の“肝いりのハト派姿勢”にはタジタジであった（💦→汗）。
・今週は月曜日の欧州・オセアニア市場のメーデー休場や日本のGWで薄商いの中、①FOMC(25bp利上げ予想)、②ECB（27bp利上げ予想）、③米4月雇用統計（失業率3.5%→3.6%、nfpr +23.6万人→+17.8万人とややスローダウン予想）が焦点。
・特に6月FOMCでの利上げの有無はパウエル議長の発言ニュアンスから先読みすることになる。
・米個人消費に陰りが見られるし、Q1GDPは前期の+2.6%から+1.1%に減速したが、PCEコアデフレータは予想外に4.4%から4.9%に上昇しており、米インフレの“しつこさ”を印象付けた。
・依然ドルインデックスは対欧州通貨では揉み合いで、今週も「円が主役」。
先週資産売却検討や新株購入者のリストアップ報道に揺れたファーストリパブリック銀行の行方は依然波乱要因。
・常識的にはドル円揺り戻し（下落）となろうが、敢えて「下げきれずに137～138へ続伸」と見たい！！
ポジションは136台で利食ってSQ―――今週は「フットワーク軽めに」行きたい！

◎＜豪ドル相場＞――依然上値（67セント台）が重い展開か？

先週の相場レンジ―AUDUSD 0.6574-0.6699  AUDYEN  87.87-90.22
今週の予想レンジ―AUDUSD 0.6500-0.6800  AUDYEN  89.00-92.00

・先週の“豪ドル軟調の読み”は当たり！―やはり今週のRBA理事会での金利据え置き観測（利上げ局面は既に終了との読み）と米FOMCでの25bp利上げ（6月についても依然再利上げ観測もある）という米豪金融政策格差が表面化した。
・更に世界経済の減速観測から商品相場(CRB Index)が300以下で低迷しているのも悪材料。
・週末発表された中国の4月PMIも製造業が49.2（前回51.9）、サービス業56.4(前回58.2)と冴えないのも気がかり。
・「豪ドルは米ドルの受け皿」で米ドルが反落すれば豪ドルも底入れするが、ドル円上昇にけん引されて米ドルが反発する場合は豪ドルの天井が重くなる。
一方ドル円の急上昇を受けて対円では再び90円台を回復しており、足元ドル円堅調―豪ドル軟調が相殺し合って暫く“保合い”相場が続きそうだ。

―読者各位―
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