5 June 2023

◎＜ポイント＞ 今週140円台に乗るか？―これがポイント

・先週ドル円は142円台手前まで上昇。
・しかし予想通りに140円台乗せでマスコミが騒ぎ→当局のけん制（三者会合実施）で138円台に下落→米雇用統計はバラつきあるもnfpr +33.9万人に反応して「6月据え置き、7月利上げ再開説」も。140円台を一時回復という“往って来い”の展開。
・他の下落要因としてはISM製造業PMIの低下で6月のFOMCで金利据え置き説が強まる、米債務上限法案が議会を通過しデフォルト懸念が後退して「リスク回避のドル買い」の戻しが出た、ECBやBOEが依然インフレに警戒的で利上げ継続観測が強まったことなど。
・ドル円のアップダウンはいわば個々の強弱要因に素直に反応した結果だが、日経平均はじめ主要国の株価堅調であり、ウクライナ紛争の泥沼化にもかかわらず、徐々にマーケットのリスク選好地合が鮮明になりつつある→円売り材料。
・ドル円は徐々に140円台に目が慣れつつある→そうなるとマスコミの報道熱も冷める→当局けん制も緩くなる！？
・ただ筆者の今年の高値予想「175円」への経路は係る「じりじり上昇」、、、ではない。事件（地政学的？地震？）やファンダメンタルズ悪化による日本からの急激な資本逃避に起因するものである。
ただ再び140円台に乗るなど、足元の円安地合が継続するのであれば、「その呼び水」となる可能性はあるだろう。
・今週140円台を固める動きとなるか？？―重要ポイントだ。

◎＜豪ドル相場＞――依然ドルの強弱に合わせてアップダウン

先週の相場レンジ―AUDUSD 0.6507-0.6638  AUDYEN  90.26-92.56
今週の予想レンジ―AUDUSD 0.6400-0.6700  AUDYEN  91.00-95.00

・先週は金曜日まで米ドル軟調推移（ドルインデックス104台→103台）したことより、豪ドルは66セント台に反発して米雇用統計後は小反落。一方対円ではドル円の140円台への反発を受けて、結局92円台の高値圏で越週した。
・今週国内要因では火曜日のRBA理事会（3.85%据え置き予想）が焦点だが、予想に反して利上げ継続となれば短期的にせよ豪ドルは反発するだろう。
・ただ5月にNZ準備銀行は利上げ後「今後の利上げ休止」を示唆しており、RBAも結果的に追随して5月の利上げで今回の引き締めサイクル終了と考える。
・今週も「豪ドルは米ドルの受け皿」がメインテーマであり、特にドルインデックスの105接近局面ではドル高警戒感が強まるだろう→豪ドルの65セント割れは難しい。
・一方対円では上記予想のごとくドル円が140円台を固める地合となれば続伸（95円台に向けて）の可能性があるだろう。

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