「今週の相場の焦点」by Joe Tsuda (津田　穣）9 October 2023

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2023.10.09

マネー

9 October 2023

◎＜ポイント＞150円到達！しかしあまり達成感無し（汗）
・先週ドル円は約1年ぶりに150円をヒット！
・しかし、つくづく“米金利、米経済”が材料なんだな、、、
・ターミナル駅（レート）に近づいている中で、依然メイン・サブジェクトは米金利、、、
・世の中、ハマスがイスラエルを攻撃して、イスラエルが報復でガザ地区のハマス拠点を空爆したとか、アフガン地震で死者2000人超とか、ウクライナ東部にロシア軍が最大級のミサイル攻撃とか色々国際ニュースはあるが、相場を動かすのは結局米金利とは、、、
・先週ドル円は米9月求人件数の大幅増加で150円台にタッチ後、大口の売りが入り瞬時に147円台前半に下落（介入かどうかは定かではない）→しかし結局大口仕掛人の買戻しで短時間で149円台まで回復。
・続いて水曜日のADP雇用者数が大幅に予想を下回り、148円台前半まで下落したが、今度はnfprが大幅に予想を上回り、結局149円台前半で越週。
・150円台まで耐えたショートの身（苦笑：持ち値148円台半ば）としては終電間近にもかかわらず、150円乗せを諦めない市場は理解不能であるとともに、根強い円ベアセンチメントには驚かざるを得ない（Mrs Watanabeの仕業？？）
・高値170円台を目指す自分ではあるが、「今ではない」と思うのだが、、、
・今週の焦点は木曜日の米9月CPI（予想+3.6%、前回+3.7%）と、多数予定されるFRB当局者発言と、IMF年次総会での主要国中銀総裁発言。
・9月のFOMC以降のFRB当局者のタカ派発言で33,000ドル近辺まで下落したNYダウも、先週の米雇用統計後に反発しているのは、金利高・株高の“ゴルディロックス相場”の再来なのか？
・しかしこのまま150超えとは考えられず、ショートを引っ張ります。

◎＜豪ドル相場＞――63セント台で底入れか？

先週の相場レンジ―AUDUSD 0.6285-0.6445 AUDYEN 93.04-96.41
今週の予想レンジ―AUDUSD 0.6250-0.6550 AUDYEN 93.00-97.00

・先週豪ドルは、週前半は米ドル堅調地合の中軟調推移したが、週末にかけては強い米nfprにも拘らず、米10年債利回りがやや低下し、結局雇用統計前の63セント台後半、95円台を回復して越週した。
・火曜日のNY市場ではドルの150円台示現、そして147円台への急落を受けて、豪ドル円は95円台～94円割れの間で乱高下を演じた。
・株価の調整と共に一時326台まで上昇した商品相場(CRB Index)も312 台まで反落しており、リスクオンによる豪ドルのサポート要因もフェード・オフした感がある。
・ただ今週のCPIが下振れした場合の米ドル反落の可能性もあり、ドル軟調となれば「豪ドルは米ドルの受け皿」で63セント台が底堅くなるだろう。
・一方豪ドル円は先週も93円台～96円台のボラタイルな動きを見せており、主にドル円の動きを反映してアップダウンが予想される。

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