今週の主な予定、イベント
5/5(月)日本祝日(子供の日)、中国4月HSBC製造業PMI、ユーロ圏3月PPI、米4月ISM非製造業景況指数、ユーロ圏財務相会合
6(火)日本祝日(みどりの日)、RBA理事会(金利据え置き予想)、ユーロ圏3月小売売上高、EU財務相理事会
7(水)NZQ1雇用統計、豪州3月小売売上高、中国4月非製造業PMI、FRB講演(スタイン理事、イエレン議長)
8(木)豪州4月雇用統計、ECB・BOE理事会、イエレンFRB議長講演、米新規失業保険申請件数、FRB講演(シカゴ連銀、タルーロ理事)
9(金)RBA四半期金融政策報告書、日本3月景気動向指数、中国4月CPI・PPI、英国3月鉱工業生産、カナダ4月雇用統計、FRB講演(セントルイス連銀、ミネアポリス連銀)
マーケットの焦点
キーワード:ウクライナ情勢(東部での紛争―5/25大統領選挙)、ECB理事会、強い米4月雇用統計後のドル下落、GPIF
先週は欧州のメーデーや日本のゴールデンウイークの谷間と言うこともあり、イースター休暇以降の薄商いが継続し、主要国の株価も一進一退でした。
ロシアへの追加制裁決定後もウクライナ東部ではウクライナ軍と親ロシア派との抗争が継続しており、ロシアは国連安保理に緊急会合開催を求めています。
また先週は”米国週間”で多くのイベントがありました。
FOMCでは予想通りに100億ドルの緩和縮小が決定されましたが、同時に”金融緩和継続”を強調しておりNYダウはむしろ16,600ドルの史上高値圏を目指す動きも見られました。
また発表されたQ1GDPは寒波の影響もあり前期比年率で+0.1%という非常に弱い数字で一時ドル売りを誘いました。
一方4月のADP雇用者数や4月のISM製造業景況指数は強く、中でも注目された4月の雇用統計は失業率が6.3%(予想6.6%、前回6.7%)、NFPR+288千人(予想+210千人、前回-192千人)と非常に強い数字でしたが、ドル円は一時103.00近辺に上昇後102円台前半に反落。
一方ユーロも発表後1.38台前半に下落後1.38台後半に反発するなどドルの上昇も一時的でした。
失業率改善についはて”労働参加率が前回の63.2%から62.8%に低下したのが原因で職探しを諦めた人が増えたから”との見方もありますが、どうも米国の雇用統計については、率直に楽観的な見方ができないようです。
加えてウクライナ情勢の緊迫化などもドル売り材料視されるなど、未だにリスク回避ムードが抜け切らない状況です。
今週は本邦がゴールデンウイークですが中央銀行の金融政策会合としてはRBA、ECB、BOEが予定され、またイエレンFRB議長はじめとするFRB当局発言が相次ぎます。
このうちECB理事会が特に注目されます。今回は金融政策据え置き予想が大半ですが、先週発表された4月のユーロ圏消費者物価指数が弱かったことや景気回復が鈍いこと、更にはユーロ高に対してドラギ総裁から追加金融緩和を示唆する発言がなされる可能性があります。
また非常に強かった4月の雇用統計を受けたイエレン議長はじめFRB当局の発言も気になるところです。
その他今週は中国の4月PMIやCPI/PPIなども発表されますが、預金準備率引き下げなどの金融政策にも影響する重要指標です。
更にウクライナ情勢は今月25日の大統領選挙に向けて一層緊張が高まる可能性もあります。
このように今週も材料満載ですが、果たして動きの遅い相場を覚醒できるのか?
相場の動きが活発化することを期待するところです。
豪ドルマーケット
先週の相場レンジ AUDUSD 0.9150-0.9350 AUDYEN 94.52-95.28
今週の予想レンジ AUDUSD 0.9150-0.9350 AUDYEN 93.00-96.00
今週は多くの指標が出ます。やや軟調予想ですが下値はサポートされるでしょう。
先週豪ドルは市場活性度低い中、重要国内指標の発表もなくレンジ取引に終始しました。
今週は多くの指標が発表されます。既に今朝発表された指標では、TD Securities Inflationが 前月比+0.4%(前回+0.2%)、前年比+2.8%(前回+2.7%)とやや強い数字、また4月のANZ 求人広告は前月比で+2.2%(前回+1.4%)とこちらも強い結果でした。
一方3月の住宅建設許可件数は前月比-3.3%(予想+1.5%)とこちらは弱い結果でした。
明日はRBA理事会が開催され金利据え置き予想ですが5/13の連邦予算案発表を控えて再びスティーブンス総裁から「豪ドル高けん制」が聞かれる可能性もあります。
一方7日(水)には3月の小売売上高、8日(木)には4月の雇用統計が発表されますが、特に2月、3月と強い結果であった後の4月雇用統計が注目されます。
また8日(金)にはRBAの四半期金融報告書が発表されますが前回(2月)は今年のGDPとインフレ予想を共に上昇修正しており、金融政策バイアスをニュートラル(中立)に戻した後のRBAの金融スタンスが注目されます。
豪ドルは3月から4月にかけて大幅上昇した後の調整反落局面となっており、連邦予算案を控えて当局の「豪ドル高けん制」の可能性が指摘されますが、下落局面(91セント台、93円台)が投資家需要にサポートされる展開を予想します。
Have a nice week in advance !!!
Junax Capital, Sydney
Joe Tsuda
☆現在セントラル短資FXブログに執筆中!(毎週木曜日担当)
http://www.central-tanshifx.com/
☆外為どっどコム社の動画担当(毎週金曜日)
http://www.gaitame.com/gaitame/
ご注意!本レポートは著者の作成時点における見解により作成されており、内容等の正確性を期しますが、それを保証するものではありません。投資等のご判断は皆様ご自身でなされるようお願い申し上げます。