今週の主な予定、イベント
4/13(月)日銀議事録、日銀地域経済報告書、黒田総裁挨拶、中国3月貿易収支
14(火)米3月PPI/小売売上高、ミネアポリス連銀総裁講演、IMF世界経済見通し発表、G7外相会議
15(水)第90回信託大会(黒田総裁挨拶)、中国Q1GDP/3月小売売上高/3月鉱工業生産、ECB理事会、米3月鉱工業生産、4月NY連銀清掃業景況指数、FEDベージュブック、地区連銀総裁講演(リッチモンド、セントルイス)、IMF国際金融安定報告書
16(木)豪州3月雇用統計、米3月住宅着工件数/建設許可件数、米新規失業保険申請件数、地区連銀総裁講演(アトランタ、クリーブランド、ボストン)、G20
17(金)英3月失業率、米3月CPI/景気先行指数、IMF世銀春季総会
マーケットの焦点
キーワード:米経済動向(3月小売売上高など)、G20、ドル高けん制(米議会、安倍政権)、ギリシャ問題、ウクライナ情勢とロシア経済(リセッション入りか)、GPIF、中東地政学的懸念
先週は前週の米3月雇用統計の弱い数字やギリシャ不安にもかかわらず世界的に株価堅調でNYダウは再び18,000ドル台を回復し、日経平均はITバブル以来15年ぶりに20,000円台を付けました。
為替市場では再びドル高が進行しつつあります。
米雇用統計を受けて118円台に反落したドル円は、一部追加観測があった日銀会合での政策据え置きを受けて119円台半ばに反落しましたが、発表されたFOMC議事録で依然として”6月利上げ派”もいることが判明し、120円台を固める展開となりました。
一方ユーロは依然としてギリシャ債務不安が残り1.06台を割り込む展開に、また5月7日のイギリス総選挙では保守/労働党の接戦が予想され、いずれの勝利の場合もイギリス独立党やスコットランド独立党などの火種となりかねない第三勢力との連立が不可避と見られるため、ポンドも1.46台割れに軟調推移しています。
今週も日米の金融政策、ギリシャ問題、英国総選挙に向けた世論調査などが主な材料となります。
先週のFOMC議事録で6月利上げの可能性が幾分残り、一方4/30の日銀展望リポートに向けて再び日銀の追加緩和観測もあるため、基本的にドル円は金利格差から堅調地合いを維持するでしょう。
ただ最近の米経済指標にやや陰りが見られることから、今後の米経済指標は従来にも増して精査する必要があります。
リスク要因はギリシャ情勢や世界的に高値圏にある株価に大きな調整が入る場合の”リスク回避の円買い”です。
また16/17とワシントンで開催されるG20では、現下のドル高地合いにあって要人の為替に関する発言には要注意でしょう。
ギリシャ情勢や英国総選挙を巡る思惑などが足元のドル高地合いをサポートする展開が予想されます。
豪ドルマーケット
先週の相場レンジ AUDUSD 0.7577-0.7738 AUDYEN 90.53-93.06
今週の予想レンジ AUDUSD 0.7450-0.7750 AUDYEN 90.00-93.00
今週の豪ドルは: やや軟調地合いでしょう
先週の豪ドルは米雇用統計後のドル下落を受けて76セント台、91円台に反発し、火曜日のRBA理事会で一部予想があった追加利下げがなかったことから77セント台93円台まで続伸しました。
ただ週末に向けてドルが全般的に堅調地合いに転じると豪ドルも76セント台前半、92円近辺まで反落。
本日発表された3月の中国貿易収支黒字幅が$3.1bioと予想(+40.1bio)を大きく下回り、内容的にも輸出が前年比-15.0%、輸入が-12.7%といずれも不冴えであったことから76セント割れ、91円台半ばまで反落しています。
先週の豪ドル堅調の主因は米ドルの反落とRBA理事会での緩和が実施されなかったことです。
商品相場(特に鉄鉱石や銅価格)の軟調や、5月利下げ観測が強いことから、ドルの大幅な崩れがない限り、豪ドルの反発も一時的なものとなる可能性があります。
Have a nice week in advance !!!
Junax Capital, Sydney
Joe Tsuda
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