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こぼれ話あれこれ/欲しい時に欲しい物をカードで購入の危険

普段の買い物はできるだけカードで支払うようにしています。理由は?もちろんポイントです。ポイントを貯めて無料航空券や座席のアップグレードを得ようということです。少しのポイントでも、塵も積もればというわけです。

ところでこのカード、最近はクレジットカードよりデビットカードの利用が多いようです。

2015年11月の数字ですが、デビットカードの利用回数が3億7,330万回に対して、クレジットカードは2億220万回とかなり差があります。この差は年々開いてきています。

また、デビットカードの口座も、2002年の2,390万口座から2015年には4,120万口座と大幅に増えていて、クレジットカードの倍近く利用されていることになります。

これだけデビットカードの利用者が増えてきている背景には、後払いよりも即時決済を望んでいるという、「人々の金銭感覚」があるようです。

クレジットカードは、お買い物をしても決済は後からできて、引き落とし日までに入金しておけばよいわけです。口座にお金がなくても利用限度額までなら何回でもお買い物ができます。一方、デビットカードは、口座にお金がないと商品を購入することができません。常に残高がないとお買い物ができないというわけです。

一時、オーストラリア人の若者のカード依存が激しくて、若者の自己破産率が高くなっていると社会問題になったことがあります。後払い方式のクレジットカードなら、ついつい欲しいものを買い過ぎてしまうようです。その点、デビットカードなら口座に残高がないとお買い物することができないのですから、買い過ぎるということがありません。

最近のデビットカード利用者の増加は、そんな若者たちの自己防衛の現れなのでしょうか。

それでも一回平均の利用額はクレジットカードの127ドルに対して、デビットカードは53ドルと、金額は半分以下です。

やはり口座残高と直結しているデビットカードのほうが、「自分のお金」意識が高く、ついつい支払いも賢くなるというものです。

クレジットカードの利用は、大きな買い物の場合ということになり、結果的にポイントもしっかりゲットということですね。

毎月、引き落とし前にきちんと利用額を入金しているような方には問題ありませんが、お金にルーズという方は、いますぐクレジットカードをキャンセルして、デビットカードに変更したほうが良さそうです。

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