今週の主な予定、イベント
9/12(月)
FRB地区連銀総裁講演(ブレナード理事、アトランタFED、ミネアポリスFED)
13( 火)
RBAケント総裁補講演、中国8月鉱工業生産・小売売上高、独9月ZEW景況感、英8月CPI
14(水)
RBAデべレ総裁補講演、英8月失業率
15(木)
豪州8月雇用統計、中国中秋節休場(~16日)、BOE理事会、英8月小売売上高、米8月小売売上高、米8月PPI、米9月NY連銀製造業景況指数、米8月鉱工業生産、米新規失業保険申請件数
16(金)
香港中秋節振替休場、米8月CPI、9月ミシガン大学消費者信頼感(速報値)
<マーケットの焦点>
キーワード:米9月利上げの有無/日銀緩和観測、日銀限界論、株価下落、北朝鮮核実験、原油価格
市場の焦点は来週の日銀政策会合と米国FOMCにおける金融政策変更の有無にありますが、週末は北朝鮮の核実験のニュースも伝わり不安材料となています。
先週金曜日もFRB高官から相次ぐ利上げ示唆発言もありドルが上昇しましたが、米利上げ観測の高まりを背景にNYKダウは400ポイント近く大幅下落し、一方米債利回りは6月以降の高水準に上昇しています。
ドル円は一時103円台まで、ユーロ円116円台、ポンド円137円台まで上昇しましたが、さすがにNYKダウの大幅反落を嫌気してドルもやや軟化。
本日日経平均も200ポイント近くNYKダウに連れて値を下げています。
今週は来週の日米金融政策会合の前週’ということで、種々の思惑が先行し引き続き不安定な相場展開が予想されます。
特に本日ニューヨークタイムにはブレナード理事が予定外の講演を行います。同女史は一部にイエレン議長の後任とも言われ、その言動が来週のFOMCの結果を示唆するか注目されます。本日はその他にもアトランタ連銀総裁やミネアポリス連銀総裁の講演も予定されます。
今週は8月米小売売上高(7月は0.0%と悪い数字)や8月鉱工業生産などの重要指標も発表されますが、単月の数字はもはや来週のFOMCにはあまり影響はないでしょう。
ドル相場は利上げ観測がサポートすると同時に利上げを機に予想される株価の調整反落や新興国市場への影響などネガティブなインパクトも予想されるため、ドルの動向を予想するのは困難です。
個人的には”金利の正常化”に伴う緩やかな利上げはいつあっても不思議ではなく9月利上げを予想します。FRB各高官の「引き締めの過剰な先送りはリスク」というのがFRBの真意であるように思います。
もし来週利上げがあればやはりサポライズとうこといで一旦ドルが買われるかもしれませんが、上述以外にも米大統領選を巡る不透明感など、むしろ利上げのネガティブ側面が徐々に認識され、米ドルが反落する(ドル円下落)可能性があるように思います。
ただ今週はむしろ利上げを織り込む時期であり、ドルが底堅く推移する可能性があります。
また日銀は来週の政策会合でマイナス金利以降の金融政策を検証するするそうですが、景況・物価上昇率ともに未だ結果が出ていません。
手詰まり感を市場が感じる場合にはたとえ追加緩和があっても円高に反応する可能性があるでしょう。
<豪ドル相場>
先週の相場レンジ AUDUSD 0.7537-0.7732 AUDYEN 77.39-79.13
今週の予想レンジ AUDUSD 0.7450-0.7650 AUDYEN 76.50-79.50
.今週の豪ドルは: 上値の重い展開でしょう
先週の豪ドルはRBA理事会での金利据え置きやQ2GDP(前年比)が+3.3%と予想を上回ったこと、更には中国の8月貿易収支で久しぶりに輸入が前年比で増えたことなどを好感して77セント台、79円台まで上昇しました。
しかし米利上げ観測の高まりで米ドルが急反発したことから対ドルで75セント台前半に大幅下落、対円でも77円台に値を下げています。
今週は木曜日に8月雇用統計が発表されます(7月は非常に強い数字でした)。また火曜日には中国8月鉱工業生産・小売売上高が発表され両指標が注目されます。
またやや反落している鉄鉱石価格動向や月末のOPEN会合を控えた原油動向も注視されます。
ただ足元の豪ドル動向を決定づけるのはやはり米ドル動向であり、来週の日米金融政策会合を控えた思惑的な米ドル動向にフォローする動きとなるでしょう。
Have a nice week in advance !!!
Junax Capital, Sydney
Joe Tsuda
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