2025年 借主(テナント)に有利な賃貸契約への大幅な変更-...
2024年10月から2025年新年にかけて、NSW州の賃貸法に関して大幅な変更がNSW Fair Trading から発表されました。 これは貸し…
賃貸物件を家賃を払って借りる、という事は、自分の自宅として住める権利が発生するということですが、物件を借りて住むには、テナント(借主)としての義務も出てきます。
この義務については、賃貸契約書内にも書かれていますが、これらの一部について以下にご紹介いたします。
<a href=”https://www.vecteezy.com/free-photos/property”>Property Stock photos by Vecteezy</a>
1)家賃を期限までに支払う
これは言うまでも無く、一番重要な点です。家賃の支払いが14日遅れると、家主・不動産会社は退去通知を出せます。それでも支払いがされないと、家主は調停 (Tribunal)に持ち込める事もでき、手続きが更に複雑になってきます。次に賃貸物件を借りる際のレンタルヒストリーも悪くなり、借りにくくなってきます。何らかの事情でどうしても遅れてしまう場合は、事前に家主・不動産会社に連絡をしましょう。
2)綺麗に責任を持って使う
これはピカピカに、スーパー綺麗に使う、と言う意味ではなく、常識的に責任を持って綺麗に使う、という事です。これには定期的な掃除や片付けが必要となり、部屋の換気をよくする、バスルーム等、カビの生えやすい所は換気、掃除をよくする、バスルーム、ランドリーの換気扇、キッチンの換気扇等、埃や汚れやすいところは頻繁に掃除する等も含まれます。賃貸であっても自分の自宅ですので、綺麗に掃除して、気持ちよく生活する事は、通常の義務として理解して生活しましょう。
3)壊れた物、修理が必要な物についてはその都度、家主・エージェントに連絡する
何か修理、メインテナンスが必要な物については、その都度、家主・不動産会社に報告する事が必要です。もし壊れた物があり(例:キッチンの棚等)、普段は使わない物だから、と報告せずに退去まで放っておくと、壊れた責任の所在がわからなくなり、退去時に修理費を請求される事もあります。報告する際には、メールで写真、ビデオ等を添付して、具体的にわかるようにしましょう。
4)壁・床の管理
基本、壁にネジ、押しピン等を使う際には、家主・不動産会社の事前了承が必要となります。跡形が残らないフック(下記写真参照)でも、最近のペンキは薄いので、退去時に剥がすとペンキが剥がれる事があります。その際はその部分、またはその壁一面の修理、ペンキ代を請求されることもありますので、基本、壁には何もつけないことをお勧めします。
床についても、よく通る場所(キッチン、バスルームの入り口)にはマットを置く、またはダイニングテーブルの下にはラグを引く(特にお子様がいてご飯等をこぼす事があれば特に)、フローリングであれば、家具の足に傷がつかないテープや、家具ソックスをつける等、あらかじめ注意をする事が必要です。
観葉植物を室内に置く場合も、お皿(ソーサー)に水が溜まっていると、その下のカーペット、フローリングにカビが生える可能性があるので、できるだけバルコニーや、プランタースタンドの様な物を利用されるのをお勧めします。
5)ルーティンインスペクション(Routine Inspectionー定期点検)へのアクセス許可
NSW州では家主・不動産会社は12ヶ月の間に4回まで、ルーティンインスペクションを行うことができます。これは物件の状態を確認して、家主に報告するためで、テナント(借主)が立ち会っても、不在でも構いません。家主・不動産会社から、前もってスケジュールの連絡があるので、合わなければ変更してもらうことも可能です。不在の場合は合鍵でアクセスしてもらうこともできますのでその旨を伝えましょう。立ち会う、不在に関わらず、壊れている箇所、メインテナンスが必要な箇所があれば、この機会を使って、家主・不動産会社に是非見てもらいましょう。
6)その他のインスペクションへのアクセス許可
NSW州では1年に1回、Fire Safety Inspectionと言って、消防法に伴うスモークアラーム(火災報知器)、ドア等の点検に業者が来ます。このインスペクションは必ず受ける必要があり、テナント(借主)として、業者が来る際には、必ず室内にアクセスできるように手配してください。このインスペクション時に業者がアクセスできない場合は、再訪問費用がかかり、これはテナント(借主)の責任で支払うことになります。
その他にも物件にアクセスが必要な場合は、前もって家主・不動産会社から連絡がありますので、その都度アクセスできるようにしてあげる事が必要です。
賃貸していても、自分の自宅として使うスペースになるので、責任を持って住むことが大切です。
快適に住むためには、テナントの義務を果たした上で、家主・不動産会社とコミュニケーションを良く取っていくことも必要です。
ただもし家主・不動産会社に何度言っても修理の対応をしてくれない、家主側の責任を果たしてくれない等、何か困る事があれば、Fair Tradingと言う公的機関に相談、申し入れすることも可能です。無料通訳サービスもあります。
Fair Trading
電話:13 32 20 (通訳が必要な場合 電話: 13 14 50 にかけて日本語の通訳を申し入れできます)
https://www.fairtrading.nsw.gov.au/
弊社ではオーストリアでの不動産売買、賃貸物件の管理、海外からオーストラリアに来られる方へのリロケーションサービス等、不動産に関する各種サービスをご提供しております。不動産関しては是非弊社までお問い合わせください。
オーストラリア国内の豊富なネットワークを活かした不動産売買のお手伝い、賃貸物件の管理、賃貸物件(リロケーションサービス)・商業物件・投資用物件の紹介など、オーストラリアの不動産に関するさまざまなサービスを提供中。
オーストラリアの有益な不動産物件の購入・投資をしたい方は、「田中不動産」にご相談を!
【問い合わせ先】
HP:https://tanakarealty.com.au/
電話: (02) 8021-2552/0478 889 635(担当:青木まで)
メール:info@tanakarealty.com.au
個人面談や物件に関することなど、随時相談受付中!
The post 賃貸物件を借りる際の注意点 テナントの義務 first appeared on シドニー(オーストラリア)の不動産、売買・賃貸物件情報 | 田中不動産.
2024年10月から2025年新年にかけて、NSW州の賃貸法に関して大幅な変更がNSW Fair Trading から発表されました。 これは貸し…
住宅不足が深刻なオーストラリア。どんどん値上がりする家賃と物価に生活が圧迫されてしまいがちで、オーストラリア国内で…