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不動産を購入する

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原則的に外国人の不動産取得が認められるのは、①永住ビザを 取得した移住予定者、②一時居住者として1年以上滞在する者、③市民権を取得した者、④海外投資家への販売認可を得た新築物件 を購入する場合、⑤オーストラリア国内に役員用居宅を必要とする企業。 ただし一時居住者が住宅を取得した場合、帰国などで一時居住者でなくなったときには物件を売却しなければならない。詳細は、外資審議会(http://www.firb.gov.au)まで。

●不動産購入の手続きと主な費用

購入する場合、通常は弁護士や資格をもった専門家に契約手続きや物件の調査を代行してもらう。手続きはおよそ次のような手順 となる。

①不動産業者や売り主から提示された契約書を弁護士が検討(または契約書を作成する)。クーリング・オフ(Cooling off)は5日間。

②弁護士あるいは専門家に依頼して、購入物件に欠陥がないか調査を行う。建築物報告書(Building Report)、害虫駆除報告書 (Pest Control Report)など。

③問題がなければ本契約(Exchange Contract)を交わす。物件価格の10%を支払い、残金は6~8週間後の決済時の支払いとなる。

④残金の決済、物件の引き渡し。

⑤弁護士による登記手続き。弁護士費用、印紙税などの支払い。

●取得時の主な費用

①物件価格、②契約書や権利証書の作成・確認や調査などの弁護士経費、③物件調査費用、④銀行諸経費、⑤印紙税。さらに、抵当権設定の場合や、物件の賃貸借契約を解除する場合などはその費用も考慮すること。

●物件維持の主な経費

物件の維持には、①地方税、②水道税、③土地税、④各種保険料、⑤フラットやユニットの維持・修繕のための積立金とその管理組合費、⑥賃貸物件への投資でその管理を委託する場合の経費、 ⑦借入金の利子負担。また自宅の場合、光熱費や通信費など生活にかかる支出はもちろん、将来の増改築や修繕などのための費用も考慮しなければならない。

●住居取得の政府補助金

初めて住居や土地を購入する人に対して、州政府が補助金を給付している。補助金額が$5,000から$15,000まで、また物件購入時の印紙税の免除など、いくつか種類がある。詳細は、州政府サイ トまで ( http://www.osr.nsw.gov.au/grants )。

 

ユニットを購入する

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●ストラータとカンパニー・タイトル

ストラータ・タイトル(Strata Title)は、建物全体を入居世帯で分割し、そのユニット(Unit、Lot)を所有する形態。通常の不動産物件と同じく、自由に売買や賃貸を行うことができる。ユニットに は管理組織(Owner's Corporate)があり、管理費と維持費の運用にあたっている。 カンパニー・タイトル(Company Title)は、土地と建物を個人会社が所有する形態で、不動産を直接買うのではなく、会社の株を 買って株主として物件を所有する。株の賃貸や売買、譲渡を行う場合は、ほかの株主の同意が必要。

●オークション

市場価格より割安に落札できる可能性が高いが、購入希望者が多ければ値上がりする場合もある。また、希望最低価格(Reserve Price)に達しなければ落札されない。オークションに参加する際、 業者から契約書を受け取り、事前に弁護士や専門家に内容確認と物件の調査を依頼する。この費用は、物件を競り落とせなかった場合でも負担しなくてはならない。

 

 

 

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