移民大陸オーストラリアは、毎年、数多くの移住者を世界中から受け入れています。2014年には18万4100人が移住してきましたが、前年度比15%の伸びを示しています。
オーストラリアは海外から移住者を受け入れていますが、海外に移住して行くオーストラリア人もいます。日本人の方も長年オーストラリアに暮らした後、高齢などを理由に日本に帰る方も多くいるようです。
特に、ニュージーランド人のオーストラリアへの出入国の差が1992年以来最低の数字となっています。以前はオーストラリアに来るニュージーランド人が多かったのですが、いまではニュージーランドに移住するオーストラリア人が多くなっています。オーストラリアの景気低迷とニュージーランドの経済成長が背景にあるようです。
それでも全体の入国者数と出国者数の差を見ると、2000年のシドニーオリンピック以来の大きな差で入国者数が多いことが明らかになっています。出て行く人よりも入ってくる人が多いので、相変わらず人気の国ということですね。
ところで海外との出入国と同じように、国内でも州間移住があります。以前はクイーンズランド州が他州からの移住を受け入れる数が多く、人気の州でした。特に天候不順と言われるビクトリア州からサンシャインステートのクイーンズランド州に移住する方が多かった時期もあります。
そこで、今週の数字です。これはビクトリア州に移って来た人数から、ビクトリア州から出て行った人数を引いた数です。プラスなので、年間1万200人、州人口が増えたことになります。
2014/15年度の州間移住者数を比較すると、ビクトリア州が一番多く、次いでクイーンズランド州の6400人となっています。ニュー・サウス・ウェールズ州は差がマイナスとなっていますので、入ってくる人よりも出て行く人のほうが多いということです。
それでも州人口はもちろんニュー・サウス・ウェールズ州が一番多く、現在、761万8241人です。次いでビクトリア州が593万8119人、クイーンズランド州が477万9400人となっています。山火事被害が拡がっている西オーストラリア州は259万1585人ですが、今後、他州への移住が増えることになるのでしょうか? 各州都の生活快適度が、州間移住に大きく作用することになります。
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