防災・防犯の準備
日本から準備すべき防犯・防災対策
海外では日本よりも自身の危機管理が重要です。オーストラリアは生活しやすいだけに、日本にいる感覚のまま生活していると、予期せぬ災害や犯罪に巻き込まれてしまう可能性もあります。
渡豪直後は英語環境に慣れることで忙しく、非常時の備えは後回しになりがちなので日本から準備していくと安心です。
また、ワーキングホリデーや留学の場合、ホームステイや学生寮に入居してからシェアハウスに移動したり、ファームに行ったり、都市移動をしたりと、何かと引っ越しが多くなりがちです。日本から持ってくる荷物の量は1人で運べるスーツケース1個+リュック1個程度に収めることをおすすめします。
ここでは、日本で用意しておきたい防災・防犯グッズなどについてご紹介します。
日本で用意しておくべき防犯グッズ
渡豪直後は防犯意識を高く持っていても、生活に慣れてくるとつい油断してしまいがちです。防犯グッズを用意していても、自衛対策を怠っては効果はありません。治安の悪いエリアに近づかない、高額な現金は持ち歩かない、リュックやバッグはなるべく前に持つ、荷物から離れるときには同行者に一言声をかけるなど、常に注意を怠らないように心がけましょう。
パスポートのコピー
パスポートは持ち主の国籍・性別・年齢・氏名などを公的に証明する旅券で、身分証明書となります。どの国でも渡航者はパスポートの携帯が求められていますが、盗難などの危険性も十分あるため防犯対策も必要です。海外へ行く際はパスポートのコピーを用意しておき、原本とは別のところに保管しておきましょう。パスポートのコピーは電子データでの保存をおすすめします。
防犯ブザー
危害を加えてこようとする相手を怯ませたり、周囲に異変を知らせるための防犯グッズ。走って逃げる前や声が出せない状況での助けになります。小型で高性能なブザーは日本で用意しておくと安心です。
南京錠
スーツケースやバックパックなどを南京錠でロックして、貴重品をはじめとした荷物の盗難を防ぐことができます。複数あると便利で、ゲストハウスやホテルの備え付けロッカーや金庫などに鍵をかけることもできます。南京錠は鍵で開けるタイプよりもダイヤルナンバータイプをおすすめします。
セキュリティワイヤー
柱などと荷物を括りつけて固定しておくワイヤーは、置き引き対策に有効です。ホテルなどでの宿泊中、バスなどでの移動中とさまざまな場面で役立ちます。ワイヤーの長さは荷物に合わせて選び、ロック付きタイプをおすすめします。また、自転車用のロックチェーンでも代用可能です。
セキュリティポーチ
パスポートやクレジットカード、現金などの貴重品を安全に保管しておくためのポーチ。他の荷物とは別に肌身離さず身につけておきます。腰に巻き付けるウエストポーチや首に掛けるネックポーチがあり、個人情報を不正に盗み取られないためのスキミング防止機能があるタイプをおすすめします。
スマートタグ
自分の身の回りで貴重品の紛失を防ぐためのグッズ。スマートフォンとタグ付けたものを紛失すると、アラームで離れていることを教えてくれます。鍵・財布・自転車・貴重品などの荷物追跡に便利です。
日本で用意しておくべき防災グッズ
災害発生時すぐに避難するためには、日頃から非常持出品を準備しておく必要があります。災害時の非常持ち出し品には、避難時の最低限の備えである「一次持ち出し品」と、被災後の数日間をしのぐための「二次持ち出し品」があります。このうち、外出時に防災グッズを入れて持ち歩くことを「零次の備え」と言います。
大規模な災害が発生すると、多くの店舗も被災により営業を休止したり、物流の停滞により商品が入荷しづらくなったりします。もしもの事態に備え、特に食料や飲料水についてはオーストラリアでも普段から最低3日分は備蓄しておきましょう。
簡易トイレ
日本で販売されている簡易トイレは、抗菌・消臭凝固剤が排泄物を素早く固形化させ、臭いや漏れを防ぎながら衛生的に処理できる優れもの。厚めの汚物袋・処理袋付きで、災害時の断水や停電にも対応できます。
非常用ライト
軽く折り曲げるだけで簡単に発酵するタイプの非常用ライトは、電池不要で災害時の簡易照明として役立ちます。吊り下げ用フック付きタイプは荷物に取り付けることもできおすすめです。
備蓄用カイロ
電気やガスが使えない環境で、指先や首元を温めるのに役立ちます。アルミブランケットと併用することで効果を高めることも。オーストラリアでカイロを取り扱う店はあまりないので、余裕があれば持っていくのがいいでしょう。
モバイルバッテリー
耐久性・安全性が高い日本製モバイルバッテリー。発火や発熱を起こすリスクが低く、防水・防塵・耐衝撃タイプも多くあります。容量・出力・充電速度のコストパフォーマンスも良く、普段使いでも役立ちます。フライトではモバイルバッテリーの預け入れはできませんので手荷物としてそのまま機内に持ち込みましょう。
ネックピロー、スリッパ、マスク、アイマスク、耳栓
飛行機でも使えるコンパクトなトラベルグッズは、日本で安く手に入り、被災後の室内や慣れない避難所での滞在にも便利です。滞在中は非常用グッズとして備えておきましょう。
医薬品
常備薬など、保険が効く日本の処方薬を持ち込みたい方も多いでしょう。医薬品は申告の上で最大3カ月服用分まで持ち込むことができます。かかりつけ医を通じて、使用医薬品名と処方量を明記した英文の処方箋、もしくは診断書を用意し、医薬品は調剤された包装状態のままラベルを剥がさずに持ち込みましょう。