防災・防犯の準備

オーストラリアに来てからすべき防犯・防災対策

オーストラリアに到着後、非常時に備えて確認しておくべきことがいくつかあります。慣れない英語環境になりますが、もしもの時に慌てないよう渡航後すぐに確認しておきましょう。

オーストラリアに来てからするべきこと

在留届の提出

在留届は、緊急事態発生時の安否確認や支援などに利用され、提出している人には普段から現地の安全情報などオーストラリア生活のために必要な情報もメールで配信されます。

ビザの種類に関わらず、外国に住所または一時滞在先を定めて3カ月以上滞在する日本人は、在留届の提出が日本の法律で義務付けられています。住む場所が確定したら最寄りの大使館・総領事館に速やかに提出しましょう。オンライン提出にも対応しています。

避難場所の確認

日本と異なり、オーストラリアの地方自治体名は住所に表記されていません。オーストラリアの地方自治体は一般に「カウンシル(Council)」と呼ばれます。オーストラリアでの滞在場所が決まったら、自分がどの地方自治体に属しているかを把握し、避難場所や役所などをあらかじめ確認しておきましょう。

管轄のカウンシルは、住所から検索することができます。

避難所は管轄区域によって名称が異なりますが、一般に「エバキュエーション・センター(Evacuation Centre)」または「レリーフ・センター(Relief centre)」と呼ばれます。数は多くありませんが、宿泊場所・飲食料・衣類・トイレなどの支援が可能な比較的規模の大きい施設なので、最寄りのセンターを調べておくと安心でしょう。

他にも「シェルター(Shelter)」「セーファー・スペース(Safer Space)」「レフュージ(Refuge)」などあるものの、多くは支援の整った施設ではなく山火事やサイクロンといった災害を一時的にしのぐための建物となっています。

近場に避難先がない場合、最寄りの学校・ショッピングセンター・ホテル・教会などへ駆け込むことも考えておきましょう。

滞在地域の治安の確認

オーストラリアの都市によっては犯罪発生率が高く、現地の人々から危険とみなされる地域もあります。普段から荷物を放置しないことはもちろん、パスポートや重要な書類のコピーを取っておき、人通りの多い観光地や繁華街では、夜間に特に注意しましょう。

海外の治安指標をデータ化しているNumbeoでは、オーストラリアの犯罪指数(0~100)を確認することができます。自分の住む地域で起きた犯罪の種類や件数などを調べるには、「Red Suburbs」などがあります。

自分が住む地域のコミュニティサービスやカウンシルなどでも、危険なエリアや注意するべきエリアについて尋ねておくことをおすすめします。

コンタクトパーソンの決定

海外生活において、有事の際に連絡を取れるコンタクトパーソンは重要な人物です。コンタクトパーソンがいることで、災害や犯罪に巻き込まれた際、公的機関などへ助けを求めたり、日本にいる親族や保護者に状況を伝えたり、身動きがとれない自分の代わりに動いてもらうことができます。

主なコンタクトパーソンは、同じオーストラリア国内に住んでいる親族・友人・保護者・隣人など。数人のコンタクトパーソンのうち、なるべく一人は別の地域に住んでいる人を選びましょう。

日本にいる親族や保護者には、あらかじめコンタクトパーソンの連絡先を教えておき、同じようにコンタクトパーソンにも日本にいる親族や保護者の連絡先を教えておきましょう。

日本語が通じる医療機関の確認

病気の症状に合わせて病院を選ぶ日本の医療システムとは異なり、オーストラリアではまずGP(一般開業医)のいるクリニックやメディカルセンターを受診します。軽症のケガや病気であれば、GPで診察すれば解決できることが多く、GPが必要だと判断した場合のみ、専門医のいる病院や総合病院へ紹介されます。

医療や医療保険の分野では頻繁に専門用語が使われるため理解することがむずかしい場合があります。都市部には日本語対応のGPが在籍しているクリニックや、日本語の通訳サービスを提供している医療機関もあるので、英語に不安のある方は早めに日本語が通じる医療機関を確認しておきましょう。

日本語受診できる病院(GP)まとめページをご参照ください。

緊急サービスアプリに登録する

オーストラリアでは緊急サービスのアプリ「Emergency+」が用意されており、緊急連絡先や最新の災害情報などを常に閲覧することができます。今自分がいる正確な位置がわからない場合でも、アプリを通して「000」にダイヤルすると、携帯電話のGPSを利用して位置情報を提供してくれて便利です。もしもの際に焦らずすむよう、滞在地域に関連するコミュニティアプリはなるべくインストールしておきましょう。

オーストラリアの各州とその各カウンシルのウェブサイト、その災害ポータルサイト(EAS:Emergency Alert Service)でも、熱波・森林火災・サイクロン・洪水・落雷などの災害発生時に、その発生地点と被害状況などを知ることができます。

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