犯罪被害時の行動

違法薬物に関する注意と対処

オーストラリア国内では、大麻やコカイン、MDMA、覚せい剤などが若者を中心に広く出回っています。外国からの密輸だけでなく、国内での違法栽培も問題視されています。

オーストラリア国内の一般的な統計では、14歳以上の約半数(47%)が、生涯に一度は違法薬物を使用したことがあり、最も使用が多いのは大麻、次いでコカインとなっています。

オーストラリアで違法薬物の製造・栽培および製造過程への参画、違法薬物の他人への供給、違法薬物の所持・使用は禁止されています。これに違反した場合、懲役や罰金などの厳しい刑罰が科せられます。

違法薬物は依存性が強く、使用量によっては最悪の場合、死に至るおそれもあることから、絶対に手を出さないでください。

また、日本の大麻取締法には「日本国外において大麻をみだりに、栽培・所持・譲り受けたり、譲り渡したりした場合などに罰する規定」があります。大麻が合法化されている地域であっても決して手を出さないようにしてください。

飲酒運転取り締りと同様に、麻薬服用運転取り締りはオーストラリア全土で行われています。オーストラリア国内で大麻の所持・吸引などで逮捕されたワーキングホリデーや留学生も報告されています。

違法薬物の売買・使用が行われやすい場所

  • ナイトクラブやバー:若者やパーティー好きな人々が集まる場所で、薬物使用が行われることがあります。
  • 音楽フェスティバルやイベント:大規模な音楽イベントやフェスティバルでは、薬物売買・使用の報告が多く、頻繁に逮捕者が出ます。
  • 公園やビーチ:人々がリラックスして集まる場所であるため、薬物使用が助長されることがあります。
  • 大学や専門学校周辺:学生が多く集まる地域では、薬物にアクセスしやすい環境が存在することがあります。
  • 特定の地域:一部の地域では、薬物関連の問題が顕著である場合があります。特に、社会経済的な問題を抱える地域では売買が報告されることが多いです。
  • バックパッカーズ・ホステル:旅行者や若者が集まる宿泊施設では、薬物使用が行われることがあるため、注意が必要です。
  • ウェブサイトやSNS:オンラインでの薬物取引も増えており、匿名性を利用して密売が行われることがあります。

違法薬物関連の犯罪に巻き込まれないための注意

違法薬物を知人に勧められたり、バーやナイトクラブなどで勧められても、違法薬物には絶対に手を出さないでください。違法薬物には、主に大麻(Grass、Ganja、Weed、Pot)、覚せい剤(Ice、Base、Speed、Meth)、コカイン(Coke、Crack、Snow)、 MDMA(Ecstasy、XTC、E)と呼ばれるものがあります。

違法薬物の強さや成分は千差万別で、別の成分が加えられていることもあります。入手可能な「Legal High」とされるドラッグの中に実際には合法ではないものもあり、こうした合成物質は通常のドラッグよりも健康にとって危険な場合があります。

オーストラリアのパーティーやフェスティバルで少しだけ試してみてもいいと思うかもしれませんが、それが致命的な結果を招く可能性があります。国内の音楽フェスティバルでは、エクスタシー(MDMA)が絡んだ死亡事故も多発しており、たとえ少量でも死亡するケースは十分にあります。

若者の薬物は、知らない人ではなく恋人・友人・先輩など身近な人に誘われて始まることが多いです。違法薬物を勧められても、きっぱり「いやだ」と言いましょう。言葉に詰まってしまっても「やりたくない」という意志をボディランゲージで伝えることが重要です。「友達に嫌われるから」と思っても、はっきり「No」と言うべきです。「どう思われるだろう」ということは、気にすることはありません。自分の身体、自分の一生を大切にしましょう。「一度きりだから」が命取りになってしまいます。状況によっては身の安全を守るため直ちにその場を立ち去りましょう。

もし薬物を勧められたり、薬物を乱用している人を見かけたら、一人で悩まずオーストラリアの警察や「アルコール・薬物情報サービス(Alcohol and Drug Information Service)」などに相談・報告してください。薬物は一度でも経験すると、やめたいと思ってもやめることが難しかったり、薬物によっては一度きりでも急激に身体に異常をもたらすものもあります。その情報が友人や知人を救うきっかけにもなるかもしれません。

また、身近な人であっても、絶対に薬物を預からないでください。自分が購入や使用をしていなくても、薬物を預かるだけで『薬物所持』と見なされ、罪に問われる可能性があります。

薬物犯罪を見かけたら、犯罪抑止ライン(Crime Stoppers)「1800 333 000」で通報してください。

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